「ジュドー・アーシタ!ガンダムダブルゼータ、行きまーす!!」
カタログスペック
頭頂高 | 19.86m |
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本体重量 | 32.7t |
全備重量 | 68.4t |
ジェネレーター出力 | 7,860kW |
装甲材質 | ガンダリウム合金 |
スラスター総推力 | 124,800kg |
概要
型式番号MSΖ-010S。
マイナーアップデートを施した第四世代モビルスーツ。本仕様は更にフルアーマーパーツを装備することを前提として、ジェネレーターをより高出力のものに換装し、バックパックを含めた全身のスラスター推力を向上させている。
第一次ネオ・ジオン抗争末期、宇宙世紀0089年1月に勃発したネオ・ジオン軍の内乱鎮圧に投入された。
具体的な仕様変更は、以下の通りである。
- ジェネレーターの更なる高出力化
- 腕部フレキシブル・ウイングバインダーを大型に換装し、サブスラスター(アポジモーター)を強化
- ショルダーアーマーを大型に換装し、サブスラスターを強化、および増設
- フロントスカートを新型に換装し、サブスラスターを強化
- リアスカートの新設、サブスラスターを追加
- 脚部(ふくらはぎ)のサブスラスターにユニットを追加し、より高出力化
- ソール部を大型化し、接地面積を拡大
- 装甲に耐ビームコーティング処理
- バックパックのエンジンを新型の熱核ジェット・ロケットエンジン4発に換装
- テールスタビレーターを大型化
- ミサイル装弾数を増加(21連装×2から、18連装二段階×2へ変更)
前述の通り、フルアーマーを装着する事を前提にしての出力・推力強化であったが、ハマーン・カーンとの最終決戦には全フルアーマー・パーツを排除した状態で臨んでいる。この際のΖΖガンダムの仕様を通常型ではなく強化型であったとする説もある。
余談
劇中未登場
実のところ強化型ΖΖガンダムの設定画は、TVアニメの制作時に小林誠版デザインからアニメーション作画用にΖΖガンダムの設定画クリンナップを行った明貴美加が、番組終盤のフルアーマー化に併せて素体となるΖΖガンダムを自分の画風でリデザインしたものであり、劇中には強化型ΖΖの設定画に描かれた姿では一切登場していない。
劇中では第45話にて装甲を変更した件にのみ触れられていて、アストナージの解説によると「フッ素樹脂をネマティック状にして何重にも塗り重ねたものだ、数秒のビームの直撃なら反射できる」「だが3秒を超えると溶けちまう」とのこと。
このため当然ながら、当初は型式番号の差別化など、細部の設定も存在していなかった。そのためか、番組終盤にアニメ雑誌等で発表されていた一部の資料では型式番号がMSΖ-010Bとなっている。
しかし、後年になってそのスタイリッシュなデザインが人気を博し、改めて各設定が追加される事となった。本編最終話においては通常のΖΖガンダムとして作画されているが、後に『ガンダムΖΖ』公式サイトにおいても、キュベレイと交戦したのは本仕様と記載されるようになっている。
ガンプラ
2000年に発売された『MG フルアーマーΖΖガンダム』は、まだ強化型ΖΖの設定が曖昧だった頃のキットであるため、ソール部が通常のΖΖのままであり通常版からパーツを補っても完全な強化型ΖΖにすることはできなかった。
2017年に、カトキハジメ氏が全面的にデザインのブラッシュアップを行った、『MG ΖΖガンダムVer.Ka』が発売されたのに合わせ、同年9月にはプレミアムバンダイにおいて通常版に上記の強化・換装パーツを追加し、白色部の成形色をTV版劇中の薄緑がかったものに変更した、初めて『強化型ΖΖガンダム』と銘打たれたガンプラが発売された。
また同時に、先に発売した通常版を強化型として組むこともできる『ΖΖガンダムVer.Ka用 強化型拡張パーツ』も発売された。こちらの成形色は通常版と合わせたものとなっている。組み立てには未組み立ての通常版が必要であり、分解をしない限り安易な脱着での通常版/強化型の再現は不可能なので注意。
ちなみに、リアスカートとバックパックコネクターの干渉により、Gフォートレスへの変形は不可能となっている。(強引に変形させればほとんど近い形には一応できるが、ロック機構が存在しない)