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サイコ・フィールド

さいこふぃーるど

サイコ・フィールドとは、『機動戦士ガンダム逆襲のシャア』以降の宇宙世紀作品においてみられる、サイコフレームと生命の意志が作り出す力場である。
目次[非表示]

ポケモンの技に関してはサイコフィールドを参照。

概要

サイコフレームの共鳴によって極めて大規模な物理的作用を引き起こす現象を指す。
後述のアクシズ・ショックや、ラプラス事変におけるコロニーレーザーの大幅な減衰が代表的な事例である。
サイコミュに集中した地球生命の集合無意識及び自らの意思の力をエネルギーに転換するとの説、余剰次元の縮退質量から膨大なエネルギーを解放するなどの説があるが実態は不明。

発生原理

サイコ・フィールドを引き起こした主なパイロットはアムロ・レイバナージ・リンクスロニ・ガーベイ等々特筆してニュータイプとしての素養に秀でた者が多く、かつニュータイプ能力が強いほどサイコ・フィールドの発現率、発現した際の影響が強くなる傾向が見られる。
そしてまた、サイコ・フィールド発現時のパイロットは「怒り」、「衝動」、「悲しみ」及び「生命の危機」など何か精神や感情を強く突き動かされる状況がほとんどを占めている。

アクシズ・ショック

宇宙世紀0093年3月12日、第二次ネオ・ジオン抗争の最終局面において小惑星アクシズ落下を止めようと、アクシズへ取り付いたνガンダムサザビーコクピットブロックサイコフレームの共鳴によって、サイコ・フィールドが発生したとされる。
νガンダムから放たれた虹色の光がアクシズに取り付いた敵・味方を弾き飛ばしながら、地球へ落下する筈であったアクシズの半身を落下軌道から逸したのである。
この虹色のオーロラと共に地球を離れるアクシズは、無数の人間が地上から肉眼で確認し出来たほどであった。

本事象で発生したサイコ・フィールドはエネルギーにして水爆(核融合爆発)の300万倍、コロニーレーザー照射の200万日分にも相当したとされる。これ程のエネルギーを瞬間的に発することで、アクシズ落下エネルギーを相殺するばかりか、加えて地球の引力圏から引き離すという天文学的な数値に達しており、他の現象とは比べ物にならない人類史上最大の規模であった

これは、たった一機のガンダムが小惑星を押し返して地球を救うという、正に「奇跡」としか言い表しようのない現象であった。
原因不明の本現象は戦争終結後、「アクシズ・ショック」と呼ばれ、ニュータイプの存在を公にすることを良しとしない政府上層部によって、当該事象の真実に関する事項や記録は全て機密扱いとなった。表向きにはサイコフレームの研究についても一切が終了したという喧伝がなされた。

主な作用

バリアー機能

ユニコーンガンダムバンシィ・ノルンが連携してコロニーレーザーを相殺したケースや、Ⅱネオ・ジオングがヘリウム3の備蓄タンクをサイコ・フィールドで覆ったように、サイコ・フィールドはレーザーやメガ粒子砲などのエネルギーを弾く性質を持っている。
全てが“無尽蔵”というわけではなく、Ⅱネオ・ジオングナラティブガンダム(C装備)のバリアを叩き割ったように、極大出力のビームサーベルを用いて物理的に突破したケースも見られる。

機体の金縛り

ミシェル・ルオの搭乗したベース・ジャバーがサイコフレーム資材を周辺にばら撒くと、フェネクスの発したサイコ・ウェーブ(感応波)によりミシェルのサイコ・フィールドを発生させ、Ⅱネオ・ジオングの巨躯を金縛りにしている。

『時を巻き戻す』

ユニコーンガンダム1号機、および3号機が、発現させた、特殊な波動(両機の波動が同質かは不明)。
波動に触れた構造体を、あたかも『時を巻き戻した』かのように分解させる。人体には影響を及ぼさないため、(宇宙服を着用していれば)パイロット等を殺害することなく、モビルスーツを無力化させられる。
なお、3号機の波動はナラティブガンダムのオプション・サイコミュ兵器によって、ある程度は相殺できた。

発現した機体

νガンダム

上述のアクシズ・ショック……地球圏最大の奇跡を起こしたマシーン。

ユニコーンガンダム

最初に明確に確認されたのは、地球オーストラリアの市街地であった。ロニ・ガーベイの駆るシャンブロを静止するべく、パイロットのバナージは作戦を無視して独断で出撃。ユニコーンガンダムとシャンブロが激突せんとしたその時、両機のサイコフレームが共鳴し、双方とも自機を中心としたサイコ・フィールドを発生させている。その余波は周囲に地割れを生じさせる、物理的な干渉力を有していた。

二度目は、空母ガルダの甲板。バナージは紆余曲折の末、バンシィのパイロットが再強化を受け人格を上書きされたマリーダ・クルスだと知ると、彼女を救うべく説得を試みるも、マリーダは施術された暗示によって錯乱し、同型機が交戦する事態に陥ってしまう。バナージの必死の説得が続く中、二機のユニコーンガンダムのサイコフレームが共鳴し、サイコ・フィールドが発現した。
激突の末、バナージはマリーダの説得に成功し、彼女を救出した後はガランシェールと共に衛星軌道上のネェル・アーガマへと合流すべく、成層圏臨界での両艦の接続作業を実行するが、ガランシェールの到達高度不足のトラブルが発生。エンゲージ失敗の危機が迫る中、更にガランシェールの加速補助作業を行っていたユニコーンガンダムのスラスター燃料もエンプティとなってしまう。しかしそのとき、突如としてユニコーンガンダムのサイコフレームが赤から眩い虹色へと昇華。虹光は二艦を覆い引き寄せ、エンゲージを成功させる。
この時ユニコーンガンダムが発した輝きは、宇宙世紀0093年の第二次ネオ・ジオン抗争末期において確認された「アクシズ・ショック」を彷彿とさせるものであった。また、以降のバナージはほぼ自身の意思でデストロイモードをコントロール出来るようになっている。

そして最終決戦の地であるサイド4・メガラニカ周辺空域では、『袖付き』だけでなく地球連邦政府の思惑と共にリディ・マーセナスを乗せた、バンシィ・ノルンを加えた三つ巴の戦いの中で、幾度も発現させる事となった。

バナージとリディは戦いの末に手を取り合う路を選択し、死闘の末にネオ・ジオングを撃破するも、マリーダの残留思念から、地球にて全てを観測していたマーサ・ビスト・カーバインらが、コロニーレーザーを用いてメガラニカごと『ラプラスの箱』の焼却を目論んでいる事を知る。
託された希望を絶やすまいと、2機のユニコーンガンダムは互いのサイコフレームを共鳴させ、サイコ・フィールド・バリアによってメガラニカの防衛を試みるが――…。

シャンブロ

ラプラスの箱』を解放するための道程であるオーストラリアトリントン基地周辺の一般居住区において、パイロットであるロニ・ガーベイが発現させた。
本来、ロニの任務はトリントン基地の戦力を分断させるための陽動のみであったが、過去に父母兄弟を殺された憎悪からサイコミュを暴走させてしまい、シャンブロの重武装によって民間人の虐殺という最悪の行動を開始してしまう。
ロニもその地獄絵図を描く自身の行為を嫌悪しながりも、過去の憎しみを止めることが出来ないという二律背反に晒され、半混乱状態に陥り、虐殺を制止しようと降下してきたユニコーンガンダムを拒絶するように、物理的な斥力を伴ったフィールドを展開している。
なお、シャンブロにはNT-Dおよびデストロイモードといった、サイコ・フィールドの発現を緩和させるためのシステムが搭載されていないにもかかわらず、ユニコーンガンダムと互角のフィールドを発させた事から、ロニニュータイプ能力が非常に高かった事を窺わせる。

バンシィ

トリントン基地周辺都市を襲撃したシャンブロの沈黙後、ユニコーンガンダムを鹵獲するために降下攻撃を仕掛けるようにして初登場。
ビスト財団により再強化手術を施されたマリーダ・クルスが搭乗していた。
大型航空空母ガルダにてユニコーンガンダム移送の際の護衛監視を行っていたが、ユニコーンガンダムと交戦状態に突入。その際に互いのサイコフレームが共鳴し、サイコ・フィールドが発現した。この時のサイコ・フィールドは二機のユニコーンガンダムを覆う程度の比較的小規模なものだったが、1機のアンクシャはユニコーン二機の闘いに入り込めず、弾き飛ばされている。

その後、パイロットはリディ・マーセナスへ変わり、メガラニカへ向かうネェル・アーガマ隊を追撃するべく出撃。その際にサイコフレームと武装を増設したバンシィ・ノルンへと改修された。
クシャトリヤ・リペアードとの戦闘を経て、バナージ達との共闘へ入る、リディ。そして敵機撃破後は、“ユニコーンガンダム【光の結晶体】”が単機では遮断しきれなかったコロニーレーザーの残照を受け止めたのだった。

フェネクス

フェネクスが掌から放出するサイコ・フィールドは、下記の“ユニコーンガンダム【光の結晶体】”と極めて似通った、接触したマシーンを『時が巻き戻った』かのように分解する効果を発揮する。
ナラティブガンダムとの初戦では、A装備の特殊兵装「サイコ・キャプチャー」を分解しているが、同時にサイコ・キャプチャーの形成する「キャプチャーフィールド」(対抗策として造られたサイコミュ兵器)によって、防御することも可能であった。

映像作品外

シナンジュ(原作小説版)

小説版ではネオ・ジオングは登場しないため、サイコ・シャードなどのシステムは登場しないが戦闘に至る経緯がOVA版とは異なり、フロンタルはMS戦に突入する前にバナージとの銃撃戦で左目を撃ち抜かれて頭部の一部を損壊している。
しかしフロンタルはこの明らかな致命傷を負い、更に乗機のシナンジュも左腕と両足を喪失していたのにもかかわらず、文字通り「シャアの怨念」に取り憑かれた様にフルコンディションのユニコーンガンダムとバンシィを圧倒する戦闘能力を見せた。
作中ではこの「シャアの怨念」はどす黒いオーラの様であったとされ、正体に関しては不明だった。
トレーディングカードゲーム『ガンダムウォーネグザ』では、この状態のシナンジュはシナンジュ(サイコ・フィールド)として紹介されている。

サイコシャードによる“補強”

サイコフレームは搭載総量が多いほどその特性が強化されるという性質を有する。このため、疑似サイコフレームであるサイコシャードによって、単機が有する総量を大きく増加させる事で、“個人”の意思によって意図的に、疑似サイコ・フィールドを発動させる事が可能となる。
この疑似サイコ・フィールドは使用者のイメージ(精神)を具現化する力場であるという。
ただし、コロニーレーザーが後述の“ユニコーンガンダム【光の結晶体】”のサイコ・フィールド・バリアを貫通していたように、やはりエネルギーが“無尽蔵”となるわけではない。
何よりも史上最大のサイコ・フィールドを発生させたνガンダム(及びサザビー)のサイコフレーム総量は、決して多くなかった事実や、サイコシャードをフル稼働させたⅡネオ・ジオングフェネクスに敗北を喫した事実から、フィールドの強弱を決めるのは「意思」のウェイト比が高いようである。

ネオ・ジオング

メガラニカでの最終決戦で、攻撃手段を奪うことでバナージを懐柔し仲間に引き入れようと考えたフル・フロンタルは、当該機の武装であるサイコ・シャード発生器によって生み出されたサイコシャードによるサイコ・フィールドで、武装破壊というイメージを具現化し、ユニコーンとバンシィ・ノルンの武装類に干渉して自壊に追い込んでいる。
そして、バナージに擬似的に“刻”を垣間見せた

ユニコーンガンダム【光の結晶体】

ミネバが演説中のメガラニカに放たれたコロニーレーザーを防ぐべく、バナージリディはユニコーンガンダムとバンシィ・ノルンのサイコフレームを共鳴させたサイコ・フィールドで防御。その際、代償としてユニコーンガンダムのサイコフレームが異常増殖し、“ユニコーンガンダム【光の結晶体】”へと変貌してしまう。

バンシィ・ノルンとの連携によりメガラニカ防衛を達成後、“ユニコーンガンダム【光の結晶体】”は更に、ミネバの演説の妨害とネェル・アーガマ隊の殲滅のために向かい来る地球連邦軍ゼネラル・レビル隊MS・SFS(10機程度)に搭載されたジェネレーターを、アームの一振りで発したサイコ・フィールドによって、あたかも『時が巻き戻った』かのように分解している。

Ⅱネオ・ジオング

宇宙世紀0097年『不死鳥狩り』に介入したモビルアーマー。上記のネオ・ジオングハルユニット)の予備パーツを用いて建造されているため、同様にサイコシャードを発生させる事が可能。

Ⅱではこれを利用しファンネルビットからの遠隔操作で取り込んだ敵機に、パイロットの意思関係なく敵機(地球連邦軍所属、あるいはその協力戦力)を攻撃させ、同士討ちに追い込む。ヘリウム3貯蔵タンク(大質量)を念動力のようなパワーでターゲット元まで加速させる。ミノフスキー・エフェクトによってヘリウム3単体に核融合反応を生じさせ、破壊した構造物の破片によって広範囲を無差別攻撃しようと目論む。など、残虐な戦法で周囲を殲滅に追い込んだ。

フル・フロンタルが暴力的手段は一切使わず、あくまで相手を「同志」として迎え入れるための“懐柔”という目的でサイコシャードを用いたのに対し、ゾルタン・アッカネンはその力を全て攻撃と破壊に転じており、底なしの憎しみと悪意さえあればこういう使い方も出来るという事をUCから見続けてきた視聴者に知らしめた。

映像作品外

ネオ・ジオング(不死鳥狩り)

小説「不死鳥狩り」にて、ヤクト・ドーガをコアにした不完全なネオ・ジオングは、サイコシャードを展開し、ユニコーンガンダム3号機フェネクスの武装を全て破壊し窮地に追いやる。しかし、フェネクスがヤクト・ドーガの胸部装甲に右の掌で接触し、波紋状のサイコ・フィールドをネオ・ジオングの隅々に伝搬させた結果、背後のサイコシャードが自壊。それらの破片をフェネクスは背中に集積し、全長100メートルを超える巨大な虹色に輝く翼を形成し、その翼でネオ・ジオングの全体を優しく包み込むと、フロンタルの虚無は退散しネオ・ジオングはヤクト・ドーガと共に内側から瓦解し灰塵と化した。

ガンダムZZ以前の作品において

機動戦士Zガンダム機動戦士ガンダムZZにおいても同様の現象が描写されている。
ニュータイプ・強化人間同士がサイコミュやバイオセンサーを搭載した機体で戦った際、ビームを弾くバリアが発生、ビームサーベルが巨大化、敵機の動きを止める等の超常現象が発生した。こちらもニュータイプ的素養の高さと強い感情の動きに左右され、その感情が途切れたことで現象が消える描写もされている。

ZZ以前に発現させた機体


発現させたパイロット


関連項目

宇宙世紀
ニュータイプ 強化人間 ジオニズム
集合的無意識 全体(宇宙世紀)

サイコミュ バイオセンサー サイコフレーム サイコシャード

ボッシュ(ガンダムF90):アクシズ・ショックに居合わせていた人物。νガンダムから放たれた光を見てガンダムの力を求めた末に誤った道を進んでいった。

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