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マリーダ・クルス

まりーだくるす

マリーダ・クルスとは、「機動戦士ガンダムUC」の登場人物。
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CV:甲斐田裕子

人物像

いっぱいマリーダさあん!


ネオ・ジオン残党「袖付き」のガランシェールに搭載されているMSクシャトリヤの女性パイロット。
階級は中尉。18歳。長い栗色の髪と蒼い目を持ち、強靭な肉体と鋭い洞察力を持つ強化人間である。整った顔付きと長い髪が目を惹く見目麗しい女性だが、ほとんど愛想というものはなく、常に冷静な表情を崩さない。

クシャトリヤを操れる唯一のパイロットであり、ガランシェール隊から高い信頼を寄せられている。ガランシェール船長のスベロア・ジンネマンを「マスター」と呼んで忠実に従うが、養父でもある彼とは主従を越えた固い信頼関係で結ばれている。マリーダの名前は、ジンネマンの愛娘「マリィ」に由来する。

強化人間であるが、他者への思いやりを見せる母性を宿した一面も存在し、非戦闘時は子供と遊んでやるなど面倒見のよいところも見せ、後に和解したバナージに対してもその背中を押したり、勇気付けるなどの優しさを見せた。この性格からかミネバからもバナージからも強く信頼されており、その姿はまるで姉妹、姉弟のようでもある。

その正体は、第一次ネオ・ジオン戦争に於いて運用されたエルピー・プルの12体目のクローン「プルシリーズ」の内の一人であり、当初は「プルトゥエルブ」というコードネームで呼ばれていた。プルシリーズは指示を下す「マスター」の存在がなければ精神の平衡を保てず、その者との間に共依存関係を形成しやすい傾向にあったとされており、精神面での不安要素を多く抱えていた。

他のプルシリーズが全滅する中で唯一生き残るが、マスターであるグレミー・トトを失った後に悪質な人間売買業者に保護され、娼館に売り飛ばされてしまった彼女は年端もいかない身で壮絶な人生を送る。OVA版ではぼかした表現になっていたが、ジンネマンに引き取られるまでの女性として残酷な生活を強いられ、「光」を奪われた時の心景、子供が産めない身体になってしまった経緯が小説版で詳細に描写されている。
(この設定を「作者の独りよがりではないか」とよく議論の対象になるが、「小説版『無印』や『08小隊』、(ガンダムではないが)『リーンの翼』を知る人間にとっては立派な富野節」と擁護するファンも居れば、「富野節だとしても誰が喜ぶのか」と反論するファンも多く、結局の所賛否両論である。)

性格はプルより、プルツーに近い。プルツーほど好戦的ではないが、クローンという性質上無意識下でガンダムタイプに対する過剰な敵意を植え付けられており、初めてユニコーンガンダムのデストロイモードと対峙した時は、鬼気迫る形相で攻撃を加えている。
冷静沈着で常にクールな見た目から20代にも見えるが実際は18、9の少女であり、好物はクローン元に似たのかアイスクリームという女の子らしい一面も持つ。

劇中での活躍

マリーダさん
マリーダ・クルス


インダストリアル7における「ラプラスの箱」受領の任についたガランシェール隊の一員として、クシャトリヤで作戦に参加。作戦行動を察知したロンド・ベル隊所属のネェル・アーガマ隊と交戦し、多大な戦果を上げる。しかし、そこで起動したユニコーンガンダムと遭遇し、戦闘中にNT-Dが発動したユニコーンガンダムに圧倒される。

その後のデブリ内でのシナンジュとユニコーンの戦闘に乱入、ユニコーンの捕縛に成功する。捕獲したユニコーンのパイロットであるバナージ・リンクスの監視を命じられ、パラオにいるガランシェールクルーであるギルボアの家に彼を連れて行く。当初は無口だったが、バナージの戦闘で人を殺したことを悔いる気持ちを感じてか、教会に連れていき、戦争で人を殺すことは罪ではないと伝える。また、『人は光がなければ生きられない』、何も変えられないとも語り、それに対し『人間だけが可能性という内なる神を持つ』という言葉を引用したバナージに、それを語った人の優しさを語り、笑顔を見せた。

後にバナージが逃走し、パラオがユニコーン奪還を目論む地球連邦軍の攻撃を受けたため、戦闘配備につく。パラオ攻略戦でユニコーンを駆るバナージと再び対峙し、NT-Dを発動したユニコーンに自機のファンネルのコントロールを奪われて撃墜寸前にまで追い込まれるが、そこで2人は精神感応を起こし、意識を共有する。バナージは攻撃を停止し、クシャトリヤと共にネェル・アーガマへ収容され、その後、重力下で評価試験を受けていたユニコーンガンダム2号機「バンシィ」の検体としてビスト財団により地球へ移送されることになるが、その途中で襲撃を受けたアルベルト・ビストを庇い、彼に思いを寄せられる

マリーダ&バンシィ
バンシィ&マリーダ



地球降下後はオーガスタ研究所で、元々敵として刷り込まれていたガンダムを“「光」を奪った男たちの世界への憎しみ”の対象とする調整を受け、アルベルトを「マスター」としてバンシィを駆ることとなり、ダカールの戦闘で消耗していたユニコーンの捕獲に成功する。その後、ユニコーンと戦闘を演じた際、その舞台となったガルダに於いて半ば暴走に近い状態に陥るが、バナージとジンネマンによる必死の説得と、自身が憎むべきガンダムに乗っていることに気付いて錯乱し、意識不明に陥る。そのまま意識は戻らなかったものの、ジンネマンに無事保護され、バンシィから解放された。

バナージとジンネマンにより救出され、その後ガランシェール隊によるネェル・アーガマ強奪と、フル・フロンタルの脅迫で危機に陥ったミネバと共にクシャトリヤ(OVAではクシャトリヤ・ベッセルング)を起動させて、バナージの窮地を救い、ジオン軍人としての復讐心とフロンタルへの落胆の板挟みで思考停止に陥っていたジンネマンを救った。その後はジンネマンを「マスター」ではなく「父」と慕い、ジンネマンの「心に従え」という最後の命令の下にミネバとネェル・アーガマに協力。

最終決戦ではユニコーンとともに戦線を張り、ネオ・ジオン艦隊を一蹴。十全でない機体でフロンタルをも退けた(原作小説版)。OVA版では機体とパイロット共に万全ではない中、修復されたクシャトリヤ・リペアードで出撃、そのままリディ・マーセナスバンシィ・ノルンと交戦した。その後、混乱したリディによってビーム・マグナムを撃たれてクシャトリヤを撃墜され命を落としてしまうが、散り際の彼女の魂はバナージ、ミネバ、ジンネマンだけでなく、アルベルト、リディにも語りかけ、彼らの暗い感情を払拭、影響を与え、再起を促した
またそれと同時にグリプスⅡによってメガラニカが狙われている事を抽象的にではあるが、戦場に居る者達に伝えている。そしてサイコフレームに集まる感応波を通して、最後までバナージとリディを導いた。

スーパーロボット大戦シリーズにおいて

第3次スーパーロボット大戦Zでは天獄篇で条件を満たせば、マリーダを生存させる事が可能。その際、ビーム・マグナムを代わりにジンネマンが被弾するイベントに切り替わる。ガランシェールは撃沈するが、ジンネマンは勿論、乗組員誰ひとり死なずに済むと言うスパロボお得意の救済措置であり、彼女のファンを大いに沸かせた。
シナリオではクェス・パラヤギュネイ・ガスとはネオ・ジオン所属時から良き同僚であり、同じく強化人間であるフォウ・ムラサメとも親しい仲になった。
乗せ換え時の特殊セリフも豊富に用意されている。

スーパーロボット大戦BXでは、ドラゴンベビーに洗脳されたリディに撃墜されるが、条件を満たせば、タクヤ・イレイにコクピットを回収されて、生存する。

スーパーロボット大戦Vでは遂に無条件で生存。そしてスパロボにおいてついに遺伝子上は姉に当たるエルピー・プル&プルツーと初共演を果たすことになった。

名台詞

「了解、マスター」
OVA版より。ジンネマンとの出撃時のやりとり。ジンネマンには「マスターはよせ」と諌められているが、小説版では散々マスターと呼ばれている事からジンネマンも言い返すのを諦めている。

「お前の言うことは間違っていない。正しい戦争なんて無い。でも、正しさが人を救うとは限らない」
OVA版、パラオ滞在中にギルボア・サントの息子ティクバの「ジオンはスペースノイドの為に戦っている」という言葉に、「正しい戦争なんてあるものか」と零したバナージに対して。
作中世界でスペースノイドが置かれている境遇や、マリーダ自身の凄惨な過去、そして現実世界でも起きている諸問題等を思うと、とても重い台詞である。

「光がなければ人は生きていけない」
「この世界には改善の余地がある、と思わせてくれる何かが。そんなものがなくても生きていける、実体の無いものにすがるなんて馬鹿らしい…そう言い切れる奴がいるとしたら、そいつは余程の幸せ者か、世間に関わってないかのどちらかだろうな」
パラオの礼拝堂にて。マリーダは宇宙に追いやられたスペースノイド達が、神の代わりに縋らざるを得なかった希望の光こそがジオンだったのだとバナージに語る。
スペースノイドにとってのジオンの在り様をマリーダなりに述べた言葉だが、実はこの台詞、何気にジオニズムを提唱したジオン・ダイクン本人が抱えていたニュータイプ観の本質を言い当てていたりする。

「優しさだけでは人は救えない…罪も穢れも消せないから…」
「それでも…」
OVA版、ユニコーンを取り戻したバナージとの対決にて。
NT-Dに呑まれて暴走するバナージはマリーダを圧倒するが、とどめを刺そうとした瞬間に彼はサイコフレームを通してマリーダと共鳴し、彼女の悲惨な過去を垣間見てしまったことで正気を取り戻す。

「バナージ、例えどんな現実を突きつけられても『それでも』と言い続けろ。自分を見失うな。それがお前の根っこ…」
OVA版にて。ネェル・アーガマに保護された後、病室でバナージに言った言葉。
この言葉はその後のバナージに深く刻み込まれ、彼の信念そのものとなっていく。

「お前もガンダムか!」
OVA版、デルタプラスバンシィのアームド・アーマーVNで握り潰して。
連邦とマーサ・ビスト・カーバインの手に落ちて、再調整されたマリーダはプルシリーズの本能として刻まれたガンダムへの憎悪を増幅され、敵意のまま暴れ回る。

「私がガンダム……私が敵……?」
リディに「このガンダムめが!」と吐き捨てられ、自分が憎むべきガンダムに搭乗していたことを知って崩れ落ちる。

「これの…味が苦手なんだ。手伝ってくれ」
「病人用で、体にはいいらしいんだが…とにかくまずい!」
OVA版にて。ジンネマンらガランシェールのクルー達と共にネェル・アーガマと合流した後、艦の病室で出された病人食が不味かったらしく、バナージに一緒に食べるようせがむ。

「アイスクリーム、かな」
バナージに好物は何かと聞かれて。シリアスな性格のマリーダだが、普通の少女と何ら変わらない一面を持っていることが垣間見える台詞。
クローン元であるプルの「チョコレートパフェ好き」の部分を引き継いでいるように見える。

「お父さん……わがままを、許してくれますか…?」
OVA版、袖付きに占拠されたネェル・アーガマにて。
過去に囚われ続けるジンネマンを救うべく、彼の命令に抗いつつも、彼の「光」となる事を決意したマリーダ。かつて何もしてやれなかった自分にさえ声をかけてくれる「娘」に、ジンネマンも決意を固める事となる。
小説版では「了解。マスター」と、茶目っ気のある〆になっている。

「落ち着いて回りを見渡せばいい。世界はこんなにも広く、多くの人が響き合っている…」
OVA版、自身を撃墜したリディに対して。
「箱」を目指してメガラニカの宙域へ急ぐ袖付きとネェル・アーガマの双方を撃滅する尖兵として送り込まれたリディは、バンシィのNT-Dで増幅されたニュータイプへの敵意で暴走するままバナージとマリーダと激戦を繰り広げるも、オードリー達の呼びかけによって一旦は正気を取り戻しかける。しかし、NT-Dによって再び憎悪に呑まれたリディは、マリーダのクシャトリヤに向けてビームマグナムの引き金を引いてしまった。
だが、死して思念となったマリーダは恨み言一つ言うことなく、「生真面目な心が自分を苦しめる」と彼を静かに諭し、導く。

「あなたは私の光。もう一度、私を生んでくれた光でした」
「ありがとう、お父さん」
リディに撃墜された後、マリーダの思念は戦場の全ての人々に伝えるべきそれぞれの事を語りかけるため、宙域を駆け抜ける。そして、彼女はかつて自分を救い出し、「マリーダ」という名前を与えて一人の人間として、「娘」として扱ってくれたジンネマンに感謝の言葉を告げた。

「姫様。マリーダ・クルス、ここまでです」
もはや傍らで護り続ける事が叶わなくなった主君に対して語りかけた最後の言葉。
最後のその時に伝えたのがこの一言であることが彼女のオードリーに対する忠義が心からのものであったことの証左であろう。

「今のお前たちには見えないものが私には見える。ここでは時間さえ輝いて見える。お前は光だ。姫様と共に未来を照らせ。人類(ヒト)は今、戸口に立っている。いつかは生きたまま、この扉をくぐれるときがくるのかもしれない。この扉の先に、光は続いている」
OVA版にて。限界を超えたニュータイプ能力でサイコ・フィールドを展開してコロニー・レーザーを防いだ際、バナージは虹色に輝く「刻」の奔流の中でマリーダと再会し、語りかけられる。
未来への希望を託す台詞であるが、「姫様と未来を照らせ」「いつかは生きたままくぐれるときがくるのかしれない(=今はできない)」と言っていることから、同時に「まだここに来るのは早い」とバナージを諭す警告ともとれる。

関連イラスト

マリーダ・クルス
父と娘
ひかり
マリーダさん@デート中


RE:I AM
マリーダさんとクシャ
Marida Cruz&Kshatriya Repaired
マリーダ謎ポーズですが。



関連項目

機動戦士ガンダムUC ガンダムUC 袖付き
スベロア・ジンネマン バナージ・リンクス ミネバ・ラオ・ザビ
強化人間 プルシリーズ エルピー・プル プルツー 
クシャトリヤ バンシィ お前もガンダムか!

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