概要
1993年に放映されたTVアニメ『機動戦士Vガンダム』の後期クール主役機V2ガンダムが、急激な加減速を行う際、余剰エネルギーが放出され、光輝く翼の形状をとったもの。
モビルスーツというメカニックにおける推進機構、および「光の翼」の発生原理はV2ガンダムの記事「ミノフスキー・ドライブ」の項目を参照の事。
デザイン上の理由としては、1993年当時、初めてTVシリーズのメイン・メカニックデザイナーを務めたカトキハジメ氏が「それまでになかった新しい演出表現を、主人公が最終決戦まで使用する後期主役機に取り入れたい」と考え、生み出したものである。
設定上は欠陥となっているが、劇中では主人公の少年ウッソ・エヴィンが柔軟な発想力で攻防に転用し、アナザーガンダム以前のガンダムシリーズ作品としては珍しい「必殺技」のように扱われた。
また、推進システムという設定上は在り得ない事だが、最大加速時には大きく翼を広げて羽ばたき、逆に急減速では翼をたたむという視覚的演出も多数用いられた事もあり、視聴者に大きな印象を残した。
「光そのもので構成された翼」というビジュアルは天使のような神聖さを想起させる斬新な表現技法であった事から、以降の様々なアニメ・ゲームキャラクターのデザインや演出にも多大な影響を与えた。
またガンダムシリーズにおいても、本機以降ウイングガンダムやフリーダムガンダムなど、実体・非実体問わず翼状のウイングを装備したり、背面部にギミックを搭載したMSが増えていくなど、エポックメイキング的なギミックとなった。
機動兵器として
当然ながら光の翼は「光る」という関係上、ビームシールド等と同様に、特に宇宙空間では非常に視認されやすい。
敵に視認されやすい兵器というのは欠陥と言わざるを得ないが、搭載機の殆どはその圧倒的なマシンスペックや操縦者の卓越した技術で一騎当千の戦果を挙げているモノが多い。
光の翼を持つ機体
ガンダムシリーズ
ファントムガンダム(ファントムライト)
クロスボーン・ガンダムX-11(ファータモガーナ・フォーゲル)
風雲再起(ペガサスモード?)
クラウダ(ビームカッター)←使い方がV2の光の翼に酷似
0ガンダム(GNフェザー)
1ガンダム(GNフェザー)
スタービルドストライクガンダム(プラフスキーウイング)
ガンダムダブルオーダイバーエース(トランザム)
ガンダムダブルオースカイ(スカイドライヴユニット)
ガンダムダブルオースカイメビウス(メビウスドライヴユニット)
ガンダム以外
EVA初号機/アダム/リリス/NHG/エヴァンゲリオンイマジナリー(エヴァンゲリオン)
ゼノギアス(ゼノギアス):デザイナーの石垣純哉はVガンダム主役機のデザインコンペに敗れ、敵メカのメカデザインを請け負ったという繋がりがある。
テイルズウィーバー(装備品「テシスの羽」)
RVR02-VAMBRACE&VasteelOriginal/(サンダーフォースV)
紅蓮聖天八極式、ランスロット・アルビオン(コードギアス):「エナジーウイング」と呼ばれる
アリサ・ボスコノビッチ(鉄拳シリーズ):背部の翼型高機動スラスター。
機械系以外
関連イラスト
ガンダム関係
それ以外