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概要
NERVが人類補完計画のために建造した四隻の艦艇。
ヴィレに強奪されたヴーセを除けばほぼ同一規格。共通点として黒を基調とした装甲で覆われており、違いは砲門の数やサブカラーの差程度。”神殺しの力”を持つガフの守人として建造されたことが作中で何度か述べられるが、詳細は不明。
戦闘用、儀礼用など用途がそれぞれ若干異なる。
A.T.フィールド、エヴァ及び使徒特有の光輪を主な推進力とし、NERV側のNHGはいずれも使徒の光線を放つ球体状の砲門(ゲベート除く)と鋭利な船首を持ち、戦闘艦としても高い性能を持つ。冬月コウゾウの発言から、元来有人仕様で建造されたものではないとされる。
エヴァと同じく、損傷時に赤い液体を流す、脊椎を持つ、A.T.フィールドを展開する、行動時に咆哮を上げるなど、一部生物的な要素を持っている。更に後述のとあるキャラの発言から、4隻のNHGは全てセカンドインパクトの際に現れた4体の光の巨人アダムスの肉体、或いはその一部に関連したものから生み出された可能性がある。主機にはすべてエヴァンゲリオン、特にエヴァオップファータイプをはじめとしたヒトの域を超えた機体が組み込まれており、出力はエヴァの性能に依存するが、火力は飽くまで武装に依る為、戦闘艦として完成されたNERV艦の破壊力が圧倒的。
艦艇一覧
NHG Buße(ヴーセ)
NHG-***1
一番艦。ドイツ語で「贖罪」の意味。サブカラーは黄。本来の主機はエヴァンゲリオンMark.09。補機はN2リアクター。作中ではヴィレによって改造され、初号機が主機として組み込まれている。その為かNERV保有NHGの虹色の光輪と異なり、初号機が覚醒した際のエンジェルハイロゥに似た光輪を放つ。砲門はNERV艦と異なり、特殊なレールガン。Q時点で前部に4門、後に艦尾に1門増設される。ヴィレに強奪され、種の保存としての無人式のノアの方舟と呼ぶべき運用用途を加持によって構想されていたが本人がサードインパクト阻止のため犠牲になった(ミサト曰く「自己矛盾の勝手な自己犠牲」)ため「種を保存する方舟」ではなく「生命を守る戦闘艦」として現在はAAAヴンダー(Autonomous Assault Ark Wunder, 自律型強襲方舟)として運用されている。そのため、戦闘艦としては他三隻と違い「未完成」。
NHG Erlösung(エアレーズング)
NHG-***2
二番艦。ドイツ語で「救済」の意味。サブカラーは赤。主機はエヴァンゲリオンMark.10。砲門の搭載数は7門(前部に6門、尾部に1門)と、ネルフ側のNHGの中で一番火力が高い。冬月コウゾウが搭乗し、強襲を掛けるAAAヴンダーに対し最初に迎え撃った。その後冬月の前に姿を現したマリからは、艦内の非常に高いL結界密度に驚かれていた。
NHG Erbsünde(エルブズュンデ)
NHG-***3
三番艦。ドイツ語で「原罪」の意味。サブカラーは青。主機はエヴァンゲリオンMark.11。砲門搭載数は2門。二番艦と比較して艤装が薄い。エアレーズングとAAAヴンダーを挟み撃ちする形で正面から姿を現し、その後も二隻でAAAヴンダーを攻撃しつつ追跡した。
NHG Gebet(ゲベート)
NHG-***4
四番艦。ドイツ語で「祈り」の意味。サブカラーは白。主機はエヴァンゲリオンMark.12。唯一、NERV側のNHGで砲門を搭載していない。戦線を離脱し、カルヴァリーベースへ降下する二隻のNHGの内、エルブズュンデを墜とそうとしたAAAヴンダーに対し、体当たりによる不意打ちで艦体を貫き主砲を破壊するという大きな損害を与えた。
ヴンダーと対峙した3隻は後に改8号機γによって主機となる3機のエヴァを捕食され、全て8号機の放った光線によって破壊、轟沈させられている。
この際マリの口から、
「もうリリンが君らを使うこともない。ゆっくり眠りな、アダムス達」
という発言があった。