「じゃあ、このことは他言無用で。ネルフのわんこ君」
CV:坂本真綾
概要
エヴァンゲリオンは旧作(TV版および旧劇場版)には存在しなかった、ヱヴァンゲリヲン新劇場版から新規に登場した人物。
ミッションスクール風の制服姿に二つ結びの茶髪、そして赤縁眼鏡が外見的特徴。NERVユーロ支部所属のEVAパイロットで、同じくユーロ支部に出向中の加持リョウジとは面識がある。イギリス出身で日本語・英語のバイリンガルであるが日本語の方が話しやすい模様。
ちなみに初登場は新劇場版第一作目『序』の次回予告。この時はほんの一瞬顔が映っただけであり、素性はおろか名前も一切明かされていなかったが、次回作『破』の公開が近付くにつれて少しずつ情報が開示されてゆき、やがて担当声優と共にフルネームも明らかにされた。
なお、「真希波」は日本海軍の駆逐艦(夕雲型5番艦)「巻波」に、「イラストリアス」はイギリス海軍で何度か軍艦の名前に使われている「Illustrious」(第2次大戦期に存在したのは空母HMS Illustrious, R87)に由来する。
人物
性格はその外観からは想像も付かないほど好戦的。EVAによる命懸けの戦闘をまるでゲームでも楽しむかのような感覚で行っており、使徒の圧倒的な力を前にしても、怯むどころか逆に戦いに対する高揚感を露わにしている。
また、激しい肉体的苦痛を伴う裏コード「ザ・ビースト」の発動も躊躇なくこなし、更にEVAが大破する程のダメージを受けてもなお軽口を叩いて見せる等、タフさについても人並外れている。
一方、出撃時に『三百六十五歩のマーチ』を歌いながら移動したり、会話の語尾や掛け声などに猫を思わせるような「にゃ」という言葉を用いたりと、しばしば奇行も目立つ。
仮設5号機搭乗時は暗緑色の旧型プラグスーツとヘッドギアを着用していたが、後に2号機搭乗した際はピンク色の新型プラグスーツを用いていた。
製作者側によると、彼女は『序』までほぼ旧作に沿っていた新劇場版の物語展開を意図的に“破壊”するために投入されたキャラらしい。そのためか、他のキャラクター達と比べて性格・能力共に明らかに異質な存在として描かれており、その言動にも極めて謎が多い。
上述のベタニアベースでの使徒戦および仮設5号機の自爆も、実際は加持がゲンドウの命により人為的に仕組んだものだったのだが、彼女は逆に彼等を利用するためあえてその策略に乗ってみせたと思わしき発言をしており、加持やゲンドウすら与り知らない全く別の思惑の下に行動しているとも推測される。が、(シンエヴァ公開前の)現段階においては詳細は不明である。
劇中での活躍
新劇場版:破
劇中冒頭でEVA仮設5号機に搭乗、北極のベタニアベースで第3の使徒を苦戦しつつも殲滅してみせた(だが同時に、仮設5号機も爆散してしまう)。
その後、何者かの指令に従い極秘裏に第3新東京市へ潜入。主人公・シンジと偶然対面するが、その際彼の身からL.C.Lの匂いを感じ取り、彼がEVA搭乗者である事を瞬時に見抜いている。
第10の使徒の襲来時にはNERV本部に侵入、アスカの戦線離脱と共に封印されていたはずのEVA弐号機を無断で起動させ、単独で出撃。
戦いの最中、作戦指揮官のミサトすら知らなかったEVAのリミッター解除手段・裏コード「ザ・ビースト」を発動させるも、使徒には敵わず2号機を大破させてしまう。が、その直後シンジと再び遭遇、戦いを拒絶する彼に「そうやってイジけていたって、何にも楽しい事無いよ」と諭し、逃がそうとした(もっとも、これによりシンジはレイがEVA零号機ごと使徒に喰われる現場を目撃、結果的に彼に再び戦いを決意させるきっかけを作ることとなった)。
EVANGELION:3.0(-46h)
エヴァ専用の輸送機を操縦して改修したてのEVA弐号機を運び、人命救助をするアスカを手伝っていた。
この時アスカから「コネメガネ」でなく「新入り」と呼ばれている。
その中でエヴァンゲリオン・インフィニティの成り損ないである「ハイカイ」に襲撃されている当時はまだ幼少であった北上ミドリを救助する事が出来た。
新劇場版:Q
アスカや葛城ミサトらとともに「ヴィレ」に所属しており、アスカの事は「姫」と呼んでおり、軽口を叩き合いつつも戦闘では支援し合うなど良好な関係の模様。
アスカ同様、それなりの月日が経っているものの外見は少女のままである。
冬月コウゾウがシンジに見せた彼の幼少時の母子写真に、何故か彼女に酷似した女性がいるが、その女性とマリ本人の関係は不明。そして戦闘中にマリが碇ゲンドウを何故か「ゲンドウくん」と呼んでいた。さらにアヤナミレイ(仮称)に対しても「あんたのオリジナルはもっと愛想があった」と、碇ユイとの面識を窺わせる発言もしており、その正体や実年齢などに関しては謎が多くなっている。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』
詳細は 胸の大きいいい女 にて。
その過去
→真希波マリ(ネタバレ注意)
※真希波マリと真希波・マリ・イラストリアスが同一人物であるかは一切明かされていないのでご注意を。
エヴァンゲリオンANIMA
彼女を幼くしたような容姿の少女「マリ」が登場。
外部出演作品
スーパーロボット大戦シリーズ
新劇場版初参戦はLであるが、彼女が登場するのは最終決戦後なのでパイロットとしての出番は無かった。
第3次Zの時獄篇ではあるルートの選択肢でアスカと二者択一となる。アスカ続投となると「自分が入る隙間が無い」と最後にDトレーダーに顔を出してそのまま去ってしまう上に仲間入りしても「いないものとして扱ってほしい」との一点張りである。
天獄篇では少々絡むようになっているが当作品でのエヴァシリーズの扱いが非常に悪い。
スーパーロボット大戦VではLや時獄篇より扱いは良いものの、あまり関わらない。
彼女のこの扱いの原因は「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」が完結しておらずその作品内でもマリに関しての謎が多すぎるためスタッフが扱いきれていないためである。
白猫プロジェクト
コラボイベントのガチャにて【雷属性のアーチャー(弓矢)】として登場、モチーフ武器は「長距離ライフル」。白猫の世界に飛ばされたのがシン・エヴァンゲリオン劇場版:||開始直前だったのか、技使用時に登場するEVA8号機は「β 臨時戦闘形態」で水平に乱れ撃つ、鉄塔を担いで突撃したりする(なお、このコラボイベントのラスボスが第10の使徒なので、鉄塔突撃にデジャヴを感じた人もいるのでは?)。
有料コンテンツのおまけのチケットで、彼女を所持していれば、8号機のプラグスーツを着用しマリと同じ技・ステータスを持つオスクロル・ラス・カサスと交換できた。
余談
彼女の存在が公表された直後、その外見が某漫画作品の某キャラに酷似していると一部のファンの間で話題になった。
……と思いきや、まさかの作者本人がネタイラストを投稿して下さいました。
さらに余談になるが、次作『Q』では中の人が別役で参加という事に。また、某魔法少女漫画においても、彼女達とよく似た某キャラが登場している。
もう何が何だか。
たまごっちとのコラボ作品である「汎用卵型決戦兵器エヴァっち」にてマリモデルが登場しており、ゲーム内容は使徒を育成するというトンデモなものであり、カヲルやレイといったわかる人にはわかる人選のほか、マリ本人もディスプレイに映し出されている。
また、エヴァの登場人物は庵野監督の分身という側面を持ったキャラだが、マリは別にモデルとなった人物がいるのではないか?という説が映画鑑賞者のあいだで唱えられた。
庵野秀明の妻安野モヨコがそうだとする考察・言説が作品公開後やNHKのドキュメンタリー番組『プロフェッショナル 仕事の流儀 庵野秀明スペシャル』放映後(に流布されたが、スタジオカラースタッフから退けられ(マリのモデルは誰⁉ エヴァの裏話満載、スタジオカラー公式ラヂオ公開)、庵野監督自身からも明確に否定されている。(エヴァンゲリオン公式ツイート)。さらにマリのキャラクター造形は鶴巻監督の手によるところが大きいとのこと。(ツイート)、また作品内にフリーな解釈の余地を残している事を語りつつも「しかし偏った憶測でスタッフや家族を貶められるのはあまりに哀しいことなので、この点についてはハッキリと否定しておきます。」とコメントを締めくくった(ツイート)。
この様に謎が非常に多いキャラとなったマリだが、実は声優の坂本真綾さんだけは「庵野監督から、マリの細かい設定を聞いていた」と舞台挨拶で明かしている。演じるに当たって、マリがどういった存在なのかを全てではないものの監督から話されていたらしい。しかしながら、許可を得ていない事もありそれを自身の口から話す事は当然良しとせず「マリの秘密は墓場まで持っていく」と宣言してもいる。
関連イラスト
関連タグ
作品
ヱヴァンゲリヲン新劇場版 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q シン・エヴァンゲリオン劇場版:||
関連動画
個別タグ
機体
グループタグ
その他
ウルトラアイ・・・ウルトラセブンに登場する、『Q』以降のマリの眼鏡に似てなくもないデザインをしたアイテム。これを使って主人公モロボシ・ダンは元の姿であるウルトラセブンに変身するのだが、マリの正体と関係があるのだろうか・・・?ちなみに監督の庵野氏はウルトラマンシリーズの大ファンである。