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概要編集

【注意】以下の記述には『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』のネタバレを含んでいます。また、作品中の描写が定かではないため、筆者の考察も混ざっています。



















屋上、メガネ、乳の大きいいい女



シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇で、マリはユーロNERV支部解放作戦に参加し、ヴィレのメンバーたちによる旧ネルフユーロ施設の復元作業中にNERVの送り込んだMark.44A・44B・4444Cを8号機で迎撃する。

最終決戦となるヤマト作戦前に碇シンジに再会。その際にシンジの目を隠して、胸が彼の背中に当たっている状態で上記のセリフを告げてヒントを与え、改めて自己紹介する。



そして、改8号機に搭乗し、アスカと共にNERV本部を急襲する。

しかし、作戦は失敗して新2号機を大破させられたうえにアスカを奪取され、自身も改8号機の両腕を失って後退を余儀なくされる。


ガイウスの槍をシンジの下へ届ける際、葛城ミサトに対し、シンジを「必ず連れて帰る」と約束したが、元居た世界に帰還せず二人で新たな世界に旅立ったとされる描写は、鑑賞者を更なる混乱に陥れた。

その後、ヴンダーを乗っ取っていたMark.09-Aを吸収し、シンジをマイナス宇宙内の初号機へ送りNHG 2番艦に乗ると、再会した冬月と会話を交わし、用意されていたMark.10・11・12を吸収してNHGを全滅させ、ガイウスの槍と共にEVAイマジナリーの内部へ侵入する。

シンジに対しては「必ず迎えに行くから待ってなよ」と声をかけるなど気遣いを見せ、その後は言葉通り1人でシンジのもとへ迎えに現れる。


無題


シンジによって新しく書き換えられたとされる世界。


宇部新川駅のホームで座っているシンジは、マリに目隠しをされ「だーれだ?」と声をかけられる。シンジは世界書き換え前のセリフを覚えているのか、「胸の大きいいい女」と答える(つまり厳密にはシンジの発言である)。

マリはシンジのDSSチョーカーを外す。そして、手を繋ぎ、二人は駅の外へと出る。


マリ「さぁ、行こう!シンジくん」

シンジ「うん、行こう!」


エヴァまとめ


解説編集

本作のラストシーンのセリフであり、14歳の碇シンジからは想像つかないチャラい発言の為、印象に残るセリフになった。


マリは『破』から登場したキャラクターであり、旧シリーズのエヴァから見ると異質な存在であった。「シン」の劇場版ポスターでも旧シリーズのキャラ以外の唯一の出演キャラである。その為、旧シリーズのファンからは賛否両論が激しいキャラである。


マリと出会ってから旧シリーズ・旧劇場版のループ?から抜け出せて、『破』や『Q』でもシンジの背中を押してくれたのはマリだった。

ユイやゲンドウの関係性を見ると親子二代に渡り、連ねた特殊な感情であった。



無論、この結末に旧シリーズや各ヒロインとのカップリングファンからは賛否が分かれた。2人が親密な仲になるまでの過程の描写が足りないという否定的な意見もある。また、マリが本編でシンジを大人として成長させ自信をつけさせたという意見についても、そもそも作品中盤以降のシンジの行動(ゲンドウの行動を悟るに至る過程や、主要キャラクターに対する別れ方など)が果たして「大人になる」ということなのだろうか、疑問の残るものである。



いずれにしても、エヴァの完結という難しい課題について、マリというキャラクターが一役買った形になった。


正体?編集

一応、十代に見えるも年齢不詳のマリだが彼女の謎多き過去や言動から実はシンジより年上ではないのか?と推察されている。そして新しいとされる世界に現れた彼女もまた年齢不詳でありますますわからなくなっている。


回想シーンではユイやゲンドウと知り合いのマリ似に女性が登場しており、オリジナルか、クローンか、謎が多い。


ちなみにこの時のマリは貧乳である。マリがスタイルを強調したり、シンジに積極的になるのは自分の理想の姿をシンジに見てもらいたいという女心という考察もある。


モデルに纏わる流言と否定と疑惑編集

「プロフェッショナル 仕事の流儀」で監督の庵野が特集された際に、庵野の妻である安野モヨコが眼鏡をかけており、しかも茶髪で長髪。「(庵野は)動物みたい」と答えたので、シンジを「わんこ君」と呼ぶマリそのものだと、視聴者から「リアルマリ」と呼ばれることになった。事実、鬱に苦しんでいた時期の庵野にかけたモヨコの言葉はまさしくマリのようだった。


そのため総監督庵野秀明氏の鬱病に始まるプライベートや仕事での動向から、それを支えた妻である安野モヨコ氏がマリのモデルであると提唱する意見が露見されたが、以下はスタジオカラ―公式WEBラジオ「突然ですが6/12からの色々など全部説明します(とか雑談など)YouTubeラヂオA (2/3)」内にて否定されているものである。


「マリってめっちゃ鶴巻さんのリビドーしか入っていないキャラ。眼鏡で強くてフリクリに出てきてもおかしくない女の子で、セリフもそのまま使われていたりする鶴巻さんの愛に溢れている」等、鶴巻和哉氏の趣味を多分に取り入れた旨が話されている。



結果、その真相はたまたまモヨコ氏に似たところがあっただけであり、あえてどちらかと言うと、一人だけでなくモヨコ氏を含め、庵野の知人や株式会社カラーのスタッフをはじめとする、これまで庵野を支えてくれた人達を集合体としてモデルにしているのではないかと一部で考察されている。(例を挙げるならば、うち一人は大学は同じだったが、同業では無かった島本和彦説など)


庵野監督も、マリのモデルが奥さんの安野モヨコ氏であることをはっきりと否定しており、こうした一部ファンの憶測はスタッフや家族を貶めるので悲しいとインタビューで語っている。


その一方で、マリに対する批判的意見が結果として、モデルとなったモヨコ氏本人を傷付けてしまったためマリ=モヨコ氏説を否定せざるを得ない事態になったのではないか、と一部では推察されている。

外部リンク



関連タグ編集

ヱヴァンゲリヲン新劇場版

碇シンジ 庵野秀明

真希波・マリ・イラストリアス

台詞

NL LMS(エヴァ) シンマリ(エヴァ)

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