マリ(エヴァンゲリオンANIMA)
まり
小説『エヴァンゲリオンANIMA』の登場人物。
頭に生えた猫耳が特徴の幼い少女。連載時の扉絵では眼鏡をつけている。
ネルフUSAによって作られた動物との遺伝子融合体であり、ヘッドセットの下から生えている猫耳(人の耳も別個存在している)や発達した爪などの融合した動物の身体的特徴が発現している。
本来は普通の人間と何ら変わらない容姿だったがエヴァとのシンクロを繰り返すうちに動物の一部が発現しており、ネルフUSAのスタッフからはその内ケモノそのものになってしまうのではないかと恐れられている。
乗機は彼女と同様に複数の動物の遺伝子を混ぜて作られた獣のエヴァ「USエヴァンゲリオン/ウルフパック」。
新劇場版の真希波・マリ・イラストリアスを幼くして猫耳を付けたような容姿をしている。
性格は7歳程度の外観に対して非常に冷静で達観しており、発言はやや分かりにくいものが多い。
自身に遺伝子として組み込まれた動物達が自身と共に群れとして存在していると主張するが周囲からは信じられていない。
所属しているネルフUSAに対して当初は従順だったが、自身の理想を見つけた後は離反し、それ以降は理想のためだけに行動し始める。
第二章中盤にネルフJPNへの敬意訪問として日本に立ち寄ったネルフUSAの一員として登場した。
この時に「にゃあ」と発言しており頭の猫耳と合わせてレイ・No.シスからは強く興味を持たれネコミミのあだ名で呼ばれる事となる。(但し、マリ本人の認識としては猫ではなく犬と狼とのこと)
ノヴァヤゼムリャでの戦いではアスカエヴァ統合体(トーヴァートα1)を目撃、自分以上に複数の存在と混ざりながらも純粋さを維持しているアスカに憧れを抱き、彼女を捕食する事で自身も同一の存在となるべく参戦する。
参戦直後にアルマロスからは『———の写身である人を獣に貶めた』として強い敵意を向けられ、次の世界に転生出来ないことを宣告されるが特に気にした様子は無かった。
その後は撤退した2体のトーヴァートと入れ替わるような形で参戦したシンジのスーパーエヴァンゲリオンと共闘しエンジェルキャリアーを撃破、戦闘終了後はネルフUSAの指示を無視してアスカを追いバレンツ海へと消えた。
この時に戦闘や機体の変質などの影響によって言語能力を失っている。
両者には名前や容姿、獣のエヴァに搭乗するなどの共通点が存在している。しかし、性格、年齢(7歳程度と(見た目は)14歳程度)、所属(ネルフUSAとユーロネルフ)、他者との関係などが異なっており同一人物であるかは微妙なところ。
またANIMAのマリに対して冬月が反応する描写がないため、ANIMAと新劇場版の間でマリ絡みの設定が共有されていない可能性もある。
山下いくと氏のTwitter上のコメントによると、このマリの設定は初期案の一部(たくさんの人格・魂がある。動物好き)が採用されているとのこと。