本カードには「無印版(リバイバル前)」と、後の新環境に適合するようリメイクされた「リバイバル版」の2つが存在する。
ここでは2つの項目に分けて説明する。
リバイバル前
効果
スピリット
8(5)/白/武装・戦騎
<1>Lv1 8000 <3>Lv2 9000 <4>Lv3 10000
【転召:コスト5以上/ボイド】
召喚コスト支払い後、自分のコスト5以上のスピリット1体の上のコアすべてをボイドに置かなければならない。
Lv1・Lv2・Lv3【氷壁:赤/紫/緑/白/黄/青】『相手のターン』
相手が赤/紫/緑/白/黄/青のマジックの効果を使用したとき、このスピリットを疲労させることで、その効果を無効にする。
Lv2・Lv3
[翼神機グラン・ウォーデン]以外の、系統:「武装」を持つ自分のスピリットが疲労したとき、このスピリットは回復する。
シンボル:白白
Concept:石垣純哉 Illustration:斉藤和衛
解説
ブースターパック第八弾:戦嵐(発売:2010/5/13)で登場した白のスピリット。
目立つ効果は、相手ターン中に使用されたマジックカードならば何色でも無効化できるキーワード能力【氷壁】であろう。
さらにLv2からは系統「武装」を持つ自分のスピリットが疲労することで回復し、武装スピリットがいる限り追加のアタックや何度も起き上がるブロッカーとして機能するため、武装で固められたデッキで真価を発揮する。
しかし【転召】によるデメリットも無視できるものではなく、自分のターン中には【氷壁】が発揮できないため相手の防御札(攻撃側のアタックステップを強制的に終了させる等の効果)を無効化できないといった弱点が存在していたため、環境から姿を消していた。
モチーフは北欧神話の主神オーディンの別名「ウォーデン」(英語スペルは “Woden”)。水曜日を表す “Wednesday” はこの “Woden” から来ている。
リバイバル
効果
スピリット
8(5)/白/武装・戦騎
<1>Lv1 8000 <2>Lv2 10000 <4>Lv3 14000
フラッシュ《煌臨:白&コスト5以上》『お互いのアタックステップ』
自分の[ソウルコア]をトラッシュに置くことで、対象の自分のスピリットに手札から重ねる。
手札にあるこのカードは、相手がマジックカードを使用したとき、その効果発揮前に[ソウルコア]をトラッシュに置かずに、自分のスピリットに《煌臨》できる。
そうしたとき、ただちにその効果を無効にする。
Lv2・Lv3
このスピリット以外の、系統:「武装」を持つ自分のスピリットが疲労したとき、このスピリットは回復する。
シンボル:白白
Concept:石垣純哉 Illustration:斉藤和衛
イラスト:As’まりあ(煌臨編 第4章:選バレシ者 シークレットバージョン)
解説
煌臨編 第4章:選バレシ者(発売:2018/1/27)で登場した白のスピリット。
転召(対象を生贄にして登場)が煌臨(対象の上に重ねてフィールドに登場)に変化し、「氷壁」によるマジック無効化は手札誘発という形でリメイクされている。
リバイバル前はマジックを無効化するタイミングが『相手のターン』のみだったのに対し、リバイバル版は煌臨元になるカード(本カードの場合、コスト5以上の白スピリット)があればいつでもマジックを無効化できるようになり、これによって防御マジックすらも無駄打ちさせることが可能になった。
どんなタイミングで出されたマジックであっても無効化できるとはいえ、登場当初は5コスト以上のスピリットをポンポン出せるような環境ではなく3枚積み込むと手札事故を起こす可能性が大きかったため、それほど投入されているカードではなかった。
その後……
しかし時代が移り変わってくると白属性にもコスト5以上のカードを容易に出せるシステム(白属性によるコアブーストや、低コストスピリットが簡単に中高コストに変化する《転醒》など)が導入され、非常に手軽なマジック無効化兵器として白デッキの環境蹂躙をサポートした。
この状況を踏まえ、2022年1月29日の第30回禁止制限改定にて制限<1>(デッキに1枚しか入れられないカード)に指定された。
なお、バトルスピリッツでは「リバイバル前」と「リバイバル後」は効果テキストが異なっていても同名カードとみなされることから、リバイバル前のカードであってもデッキに1枚しか投入できない(リバイバル前3積みや、リバイバル前後を1枚ずつ合計2枚の投入も違反)。リバイバル前からしたらひどいとばっちりである。
関連タグ
ブレイドラ … リバイバル版が強すぎたあまり、リバイバル前を巻き込んで規制が掛けられた前例。