(機動戦士ガンダムNTでの設定はこちら)
人物
さまざまな人種の混合を想像させる肌理の細かい肌、真っ黒な瞳をした少女。
幼馴染のヨナ・バシュタと異なって魂の存在を信じており、生まれ変わったら鳥になりたいと言っていた。
来歴
リタの母親がコロニー生まれで、ヨナの予想ではリタのひいおばあちゃんも半ば強制移住させられた初期のスペースノイドだったという。しかしリタの母親が父親と結婚し家族ごと地球に戻ってきたことで一年戦争時コロニー落としに被災、リタを残して家族は死亡した。孤児となったリタはニューフロリダのセント・ファーガス孤児院に引き取られ育つが、13歳の頃にティターンズ軍人だったエスコラ・ゲッダに引き取られ、孤児院からリタは去る。それがリタとヨナの今生の別れとなった。
引き取られた後のリタはニュータイプ研究所に送られ、マシーンに繋がる為、頭の一部を空白にする処置を受ける。ヨナがリタの記憶を含む既知にアクセスして見た映像では、リタは髪が綺麗に剃られ、その小さな禿頭に手術用のマーキングが無造作に記されていた。 絶望と薬物でリタの瞳は濁っており、その後手術を受けヨナとの思い出も含むマシーンとの連動に不必要な記憶は尽く消去されてしまった。
U.C.0095.12.3、アナハイム社のバンシィとの合同評価試験で、リタはフェネクスのパイロットとして参加。NT-Dを発動させたバンシィの優位に焦るラーソン中将の指示により、NT-Dのリミッターを解除されたフェネクスは暴走、デストロイモードの限界時間が到達する前に、リタのライフサインは途絶した。暴走したフェネクスはラーソン中将の乗る母艦エシャロットを攻撃、27名の犠牲を出し、行方不明となった。この事件は、後に『エシャロット事件』と呼ばれる。
いつの段階からかは不明だが、行方不明となったフェネクスの中でリタは肉体を失い全体の一部となった。コクピットは空になり、リタの意識が宿ったフェネクスは約半年もの間宇宙を漂っていたが、U.C.0096に再び姿を現すようになる。
それは、全体の一部となったリタが『エシャロット事件』で多くの命を奪い去ってしまった贖いとして、ハルユニットが真の主であるフル・フロンタルの手に渡って時空をも操る力を発揮し世界の界面に大穴を開ける前に破壊するという使命を果たす為だった。
だが、体の代わりとなるサイコフレームで作られたフェネクスには宿ることは出来ても働きかけることは出来ず、誰かの手助けが必要で呼びかけを行っていた。
リタは、自分の声に応じてくれた幼馴染である地球連邦軍シェザール隊所属のヨナ・バシュタ中尉を導く事となる。
劇中での活躍
リタの意識が宿ったフェネクスはシェザール隊との二度目の遭遇で、ヨナのスターク・ジェガンを部隊から引き離し、ヤクト・ドーガ、ハルユニットを積載した袖付きのムサカ級軽巡洋艦を倒すように導く。
不完全な形ながらネオ・ジオングが誕生してしまったが、フェネクスにヨナを乗せ、ネオ・ジオングを無事に倒した。
戦いが終わり、向こう側の世界でリタはヨナと別れをかわすと、ヨナに見送られながらリタの魂をのせた鳥が飛んでいった。現実の世界では、リタの魂を乗せたフェネクスは銀河の中心へ旅立っていた。