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エンジェル・ハイロゥ

えんじぇるはいろぅ

エンジェル・ハイロゥとはTVアニメ『機動戦士Vガンダム』に登場する、巨大サイコミュ移動要塞である。人類史上初にして唯一の戦略級精神兵器として、地球圏に猛威を振るった。
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祈りは、鎮まれよ人々

概要

宇宙世紀0153年に、ザンスカール帝国が建造した巨大な移動サイコミュ兵器。
その名は天使の光輪を意味する。
戦艦のような形状のコアユニットを、最大直径20㎞もの巨大な5重のリングが取り囲んでいるという女性器のような構造をしており、中心部のキールームには祭壇を思わせるサイコ・システムが設置されている。
リングの内側にはマリア主義を信奉する2万人ものサイキッカーが冷凍睡眠状態でカプセルに格納されており、中心部のキールームでコア・ユニットとなる強力な感応力を有するサイキッカーが祈りを捧げると、このコア・ユニット・サイキッカーの思念を増幅して強力なサイコウェーブを放射する。

建造経緯

ザンスカール帝国の宰相であり、実質的な指導者であるフォンセ・カガチは、エンジェル・ハイロゥの機能を「争い無く地球圏を平定させるため」と真実の一面のみを語り、コア・ユニットとして見初めた強力なサイキッカーであるマリア・ピァ・アーモニアに協力させていたが、その真なる機能はサイコウェーブによって地球圏の人間たちから闘争心を忘れさせるに留まらず、強制的な眠りに陥らせ、退化(あるいは幼児化)を経て、最終的には衰弱死に追いやるものであった。また、小説版によれば、最終目的としてエンジェル・ハイロゥが最大威力を発動することで人類の全てを眠りに陥らせその波動の中で、カガチとムッターマ・ズガン将軍自身もこれ以上の老醜を晒すことなく終わる事が最上だと考えていた。木星から地球圏を観察すれば、この狭い領域で300億もの人類が永遠に生きる事はあり得なく、その事実を歴史から学ばない人類は全て消滅させて第二の進化の道を開くのは自然に対する人類の節度なのである。

この理想を知ったウッソは、「たった一人の老人が絶望しただけで、人類全てが全滅するなんて!」と、カガチの視野の狭さを糾弾し、「生物は親を超えていくものです。親は子を産んで死んでいくものなんです」と、カガチとは異なる答えを示している。

規格外に強大な本要塞であるが、若き日のカガチはいかなる勢力にも属さない木星船団(地球圏と木星を行き来し、モビルスーツの燃料であるヘリウム3を輸送する)に所属しており、この時代の人脈を用いて、あくまでも中立のジュピトリス級超大型輸送艦によって資材を地球圏に運び込んだため、地球連邦軍がその存在に気付けたのは、作戦決行直前であった。
エンジェル・ハイロゥ露見前の地球クリーン作戦によってザンスカール帝国とは連邦政府が停戦協定を結んでしまっており、リガ・ミリティアに合流したのは連邦軍は上層部の和平に逆らいと独自に行動を起こしたムバラク・スターン率いる艦隊のみという有様であった。

天使の輪の上で

女王マリア・ピァ・アーモニアがキールームに入り祈りを捧げた事で起動し、地球のみならず、月や他のコロニー(サイド)の住民全てを対象として(小説版では連邦評議会が存在する月のフォン・ブラウン・シティが最初の標的となり、数千万人規模の犠牲者が生じた)。
リガ・ミリティア地球連邦軍第一艦隊の決死の抵抗、そしてタシロ・ヴァゴ大佐の叛乱により、宙域は混迷を深め、マリア女王はタシロ艦隊旗艦・シュバッテンによって連れ去られてしまう。
それでもなおカガチは、己の理想を達成せんがために、女王マリアの娘であるシャクティ・カリンをキールームへと立たせるのだった。

地球の成層圏上層において、リガ・ミリティアと地球連邦軍の連合軍とザンスカールの最終決戦の舞台となり、シュラク隊やマリア、クロノクルなど敵味方数多くの命が散っていった。

まやかすなあああああああああああっ!!


最後はキールームのシャクティの「人が次代のために成すべきは、生命を育むに相応しい『場』を作りだす事でありましょう」という祈りに2万人のサイキッカーが自分たちの生命を顧みることなく賛同、あらゆるセンサーをもってしても検知出来ない――物理的には存在していないが、人間には「暖かな黄金の粒子」として確かに知覚できる未知なる粒子『ウォーム・バイブレーション』を発生させながら、エンジェル・ハイロゥはリングが分解、両軍の兵器を巻き込みながらそれぞれが故郷とすべき場所――地球であり、コロニーであり、あるいは第一宇宙速度をはるかに突破して他の銀河の地球型惑星へと飛翔していった(これらについては、相応の犠牲を出しつつも内部の人類を抱えたまま、別の銀河系に辿り着いたブロックも存在している)。

最後まで祈りを続けたシャクティは、キールームそのものには生命を維持する機能が無かったため、成層圏上層で死にゆく運命にあった。
しかし、ウッソの呼びかけに応えるかのように、暖かな輝きに包まれV2ガンダムの手のひらへと帰り着いたのだった。

漫画『クロスボーン・ゴースト』でのアレンジ

宇宙世紀0153年を描いた漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダムゴースト』(KADOKAWA刊行)では、かつての木星帝国の支配者クラックス・ドゥガチと親交があったカガチが木星共和国の代表者であるテテニス・ドゥガチと共に巨大移民船として共同開発したもので、サイコ・ウェーブも本来は大量殺人用の武器では無く無血の暴徒鎮圧用の武器であったと語られている。
しかしカガチは木星共和国内にいる内通者であるエリン・シュナイダーから宇宙細菌(殺人細菌)エンジェル・コールの存在を知り、確証を得た上でテテニス達を言葉巧みに騙して建造していた。
本来エンジェル・ハイロゥの運用作戦は第1段階で全アースノイドをサイコウェーブで無力化させ、第2段階でエンジェル・コールを散布し、アースノイドを殲滅すると言う予定であった。しかしエンジェル・コールのワクチン自体が作れない事が判明しため、本プランの危険性が露呈、最終的には不採用になる。またエンジェル・ハイロゥも開発過程における機能向上により、当初の予測より強力なサイコ・ウェーブを放射可能になったため、単独で人類を衰弱死させる作戦となった――というアレンジがなされている。

その後の動向(サンライズ非公式)

機動戦士クロスボーン・ガンダムDUST

宇宙0169年を描いた漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダムDUST』(KADOKAWA刊行)では地球の周回軌道上にその残骸がスペースデブリとして漂っており、回収もままならず、自然に地球の重力に引かれ大気圏に突入し摩擦熱で燃え尽きるのを待っている状況で、そのせいで限られたルートでしか地球に降下できないなどの問題が発生している(「Vガンダム」の物語としては、“帰る場所”と成り得ない地球周回軌道に留まる理由は無いので、サイキッカーが入っていない箇所の残骸なのだろう)。

G-SAVIOUR

宇宙世紀0223年冬を描いたPS2用ゲーム『G-SAVIOUR』では、チェコスロバキアにエンジェル・ハイロゥの残骸らしき巨大建造物が存在しており、ザンスカール戦争から70年もの間放置されているが、セツルメント国家議会軍の強硬派はこの内部を秘密のモビルウェポン製造工場にしている。しかしイルミナーティのライトニング部隊の手によって工場は壊滅した。

ゲーム作品での扱い

Gジェネレーションシリーズ

「ZERO」から登場。
「ZERO」、「F」では戦艦系ユニットとして運用できるが、武装はMPダメージのMAP兵器のみで通常武装は一切持たず、当然ながらMSを搭載出来ない為、非常に使い辛いユニットであった。
「NEO」以降ではステージとして登場し、「NEO」と「P」のムービーではフロスト兄弟機のバックを飾っていたのが印象的であった。
しかし、「WARS」ではギム・ギンガナムが放ったカイラスギリーの攻撃で崩壊したり、「OVER WORLD」では何とウォン・ユンファの策略によりデビルガンダムに取り込まれてデビル・ハイロゥに変貌したりと散々な目にあっている。

スーパーロボット大戦シリーズ

Vガンダムが参戦する作品では時折登場しているがスーパーロボット大戦Dにおいてはエンジェル・ハイロゥ内にハマーン・カーンが組み込まれていた。

関連タグ

機動戦士Vガンダム
ザンスカール帝国 マリア・ピァ・アーモニア フォンセ・カガチ
木星船団公社

シャクティ・カリン

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