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「バイク乗り魂を見せてやる」

CV:中田和宏

概要編集

ベスパの士官で、戦闘バイクで構成されたガッダール隊隊長。初登場は第7話。

宇宙世紀の時代では既に廃れた乗り物である、旧式のガソリンエンジン式の大型バイクをこよなく愛する男。


親にバイク乗りとなるのを猛反対された末に、士官学校に放り込まれた経歴を持ち、軍人となってからもわざわざ任地に私物のバイクを持ち込んだり、直属の部下達も同じバイク好きで固める程の筋金入りのバイク好き。名前の元ネタはおそらく「どこかへ行く(どっか行く)」の捩り。


パイロットとしての能力は高く、癖のある機体でシュラク隊とも互角以上に渡り合うほどの腕前。同じ部隊の隊員であるレンダ・デ・パロマに対しては上司と部下を超えた関係であり、戦争が終わった後に結婚する約束をしていた。

主な搭乗機はガリクソンガルグイユジャバコリシテア級戦艦エム。


「地球をバイク乗りの楽園にする」夢を持っており、ガリクソンアドラステアなどのバイク型兵器の開発を考案、自身でその評価試験を買って出ている。ちなみに某ゲームでは「あんなものを考案する方も考案する方だが、案を通したベスパ上層部もすごい」と紹介されていた(一体どんなプレゼンをしたのだろうか)。

何故そこまでバイクにこだわるのかの理由はアニメ本編では語られなかったが、排気ガスの出るガソリン駆動の大型バイクは、空気すら貴重な資源であるスペースコロニーで乗り回すのは確かに難しそうではある。


元々Vガンダムでバイクをゴリ押しされたのは、スポンサーであるバンダイとその担当者の圧力によるものだったため、「当時の強権的なバンダイ」の代弁者とも評すべき存在。


最期編集

『地球クリーン作戦』の中心人物の立場から、地球浄化作戦の折にモトラッド艦隊のリシテア級エムの艦長を任されるも、その後連邦軍と停戦協定が結ばれた際は、元ガッダール隊共々反発しフォンセ・カガチ達とは別行動を取るようになる。


ザンスカール兵の多くが宇宙に集う中、ドゥカー率いる元ガッダール隊は地上に残留し「相手が正規軍でない」のを理由に停戦協定を無視してリガ・ミリティアに攻撃を仕掛けるが、先行して出撃したレンダのドムットリアが被弾して帰還したため、艦を後退させようとした。

しかし、休戦協定の反古に激怒したオデロ・ヘンリークガンブラスターが撃ったビームが、オデロを制止しようとしたウッソのV2ガンダムのシールドに当たって拡散し、運悪くそれがブリッジに直撃してしまい、レンダともども戦死(尚、このような死に方は宇宙世紀だけでなく、ガンダムシリーズでもかなり珍しい)。


その直後、ドゥカーとレンダの魂はバイクに乗って昇天していった……(しかも作中屈指の名曲『ひなげしの旅のむこうに』をBGMにして)。

ちなみに生き残ったガッダール隊はリガ・ミリティアに投降している。

このシーン、生前とは打って変わって穏やかな表情で戦後の暮らしを夢見ていたマイホームの幻影へ向かう2人と、逆に「その手で人を殺してしまった」実感と罪悪感に憔悴して、必死に自分を正当化しようとするオデロを対比させる演出となっており、戦争は人の命だけでなくそのささやかな夢をも簡単に奪ってしまう現実を描いた切なく哀しい場面なのだ……が、如何せん余りにも唐突なバイクと魂のせいで、見ようによってはギャグにしか見えない演出なのも否めないのであった。

勿論、この事態を招いたのは、協定を無視して部下共々独断で攻撃して自滅した、ドゥカーとレンダの完全な自業自得でオデロが責められるのは全くの筋違いであるが……。


しかもドゥカーの死後、この停戦協定中にトップのカガチが目論んでいた上層部にしか知らされていないとんでもない野望が明らかになり、ザンスカール帝国が勝てばドゥカーの夢は絶対に叶わない実態が判明したため、むしろ、協定無視の独断攻撃はある意味で正解だった上に、カガチの本心を知らないままレンダと一緒に逝けたのが最大の幸運とも評せる事態となってしまった。これがVガンダムのおぞましさである。


余談編集

演じる中田和宏氏は、後のガンダム平成三部作でも比較的重要な場面で登場するキャラを演じている。

機動武闘伝Gガンダム』では第11回ガンダムファイトまで3連覇を記録し、後にデビルガンダム四天王にもなったジェントル・チャップマン、『新機動戦記ガンダムW』ではカトル・ラバーバ・ウィナーに忠誠を誓うマグアナック隊の長であるラシード・クラマ、『機動新世紀ガンダムX』ではカリス・ノーティラスパトゥーリアに乗せた戦犯のノモア・ロングをそれぞれ担当した。


関連タグ編集

ザンスカール帝国

ガリクソン ガルグイユ ジャバコ

レンダ・デ・パロマ オデロ・ヘンリーク

この戦争が終わったら/故郷に帰ったら〇〇するんだ

村上克司

GR-2ガーランド:(浮上式だが)バイクに変形する他作品の機動兵器。共演したスパロボDではバイク好きの血が騒ぎ、大量強奪した後に自部隊にしっかり配備している。

ガンドーラ:『機甲戦記ドラグナー』に登場する半バイク型メタルアーマーで、とあるスパロボで名指しはされなかったものの「泣いて喜びそう」との評価がされた場面がある。しかし、Vガンダムとドラグナーの本格的な共演がないのが彼にとって辛いところだろう。

霧﨑:『勇者警察ジェイデッカー』に登場するバイク型兵器を用いる中の人繋がりの敵役。が……スパロボ30でVガンダムとジェイデッカーが共演したものの、残念ながらイクと霧﨑は登場しないため、↓のような展開にはならなかった…。

バイク乗りたちの共振

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