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特徴・製作背景

もともとは『機甲創世記モスピーダ』の後番組バニティシティ・ガリヤード』として企画された。しかし『バニティシティ・ガリヤード』として企画する途中「別の会社」から「似た名前の作品」(それが何かは明らかにされていないが時期的にではないかと言われる事がある)を発表されてしまい「同時期に似た名前の作品があるのはマズい」として改題を余儀無くされ、更にスポンサーを予定していた玩具メーカーの倒産により、TVシリーズとしてはご破算しOVAに変更された。

超時空要塞マクロス』のスタッフだった石黒昇美樹本晴彦平野俊弘板野一郎などが再結集して制作に当たっており、全編のイメージアイコンとなるアイドル歌手(時祭イヴ)、変形ロボ、巨大宇宙船内の都市、恋愛描写など、『マクロス』と共通するモチーフが意識して本編に用いられた。

特に1980年代OVA界隈のトレンドであったメカ美少女描写で大ヒット作となった。

また、part1・2両方ともに、主人公とヒロイン(省吾と由唯)のベッドシーンが存在する

局部は流石に映っていないが、それでも年齢制限が無い作品で男女の性交が描かれている事は、当時ちょっとした話題になった。

特にpart2では、より煽情的かつ濃密に描かれている。同作の劇場版では、ビデオ版ではカットされた、より濃厚なベッドシーンが見られることでも話題となった。DVDBD版には収録されている。

時祭イヴ以外のキャラクターは、各話ごとにキャラクターデザインが異なる。

『PART I』は平野俊弘が担当。当時のアニメでは主流だった少しデフォルメされたタッチ。

『PART II』は梅津泰臣が担当。『PART I』から大きくイメージを変えた独特の劇画タッチ。

『PART III』は北爪宏幸が担当。『PART II』のイメージを継承したシャープな画風。

物語

PART I

平和を謳歌していた、1980年代の東京。

人気絶頂のアイドル「時祭イヴ」の歌が街中に流れる中、ごく普通の若者の「矢作省吾」は、街中で「高中由唯」と知り合って一喜一憂しつつ、その平和を享受していた。

しかし、友人が盗み出してきたという「ガーランド」を見せられたのを皮切りに、友人の死、イヴの正体、そしてこの世界の真実を目の当たりにする事となる。

この東京は地上ではなく、巨大宇宙船「メガゾーン23(MZ23)」の内部に存在しており、実際は1980年代から5世紀以上も経過しているのだと。

PART II

軍への反抗が失敗した後、暴走族「TRASH(トラッシュ)」に身を寄せる省吾は、半年後に由唯と再会。

街では戦意高揚の垂れ幕とともに、軍の広告塔となったイヴにより、戦争の機運が高まっていた。デザルグを某国と偽り、戦うために軍への徴兵と協力が行われていたのだ。

やがて、MZ23の外部では、デザルグとの本格的な戦闘に入りつつあった。が、デザルグの戦力は強大で、軍も歯が立たずにいた。

そしてこのような状況下でも、軍はメガゾーン23の中枢「バハムート」を完全には掌握出来ておらず、そしてかつてのイヴが、亡霊のように「7Gのオペレーター」と省吾に語り掛けていた。

軍から修復されたかつてのガーランド「プロトガーランド」を奪取した省吾は、軍の攻撃をかわしつつ、トラッシュとともにバハムート内の未知のエリアを目指す。

仲間を失い、ガーランドをも失って、そこでイヴと相対する省吾。そこで彼は、バハムートを含むこの世界の事実を知る。

だが、宇宙では月防衛システム「ADAM」が起動していた。

イヴから真実が語られる。500年前に、人類は自らの手で地球環境を死滅に追いやっていたため、当時の国連の手により「地球環境を活性化」。その間は、巨大宇宙船内の都市ごと、人間を宇宙へ隔離していたのだ。

が、500年経過して帰還。イヴは本来、地球に帰還すべき人間を選別し、送り届けるプログラムであった。

しかし、イヴの送信したデータを良しとせず、ADAMはデザルグ、そしてMZ23をも攻撃。

省吾と相対したB・Dも、自らの時代は終わった事を悟り、新世代を省吾らに託してADAMとの戦いに赴いていった。

イヴは、最後のプログラムを発動させ、バハムートをMZ23から分離。内部の省吾たちを脱出させた。

地球上に降り立ったバハムート。省吾とトラッシュたちの目前には、自然環境が復活した地球の大地が広がっていた。

PART III

前作から数百年後。

人々はシティネットワークが張り巡らされ、情報監督局「E=X」とプログラム「SYSTEM」に徹底管理された「エデンシティ」で生活していた。

かつての過ちを繰り返さぬよう、恒久的平和を目指す一方、必要ならば機会と肉体の直結も辞さないほど、徹底した管理社会であったが、やはりそれを嫌うレジスタンスも存在し、反攻作戦も開始されていた。

「E=X」に敵対する民間ゲーム会社「オレンジ社」との戦乱に、天才的なハッキング能力を持つゲーマーのエイジ・タカナカもいつしか巻き込まれていく。

歴史

  • 1985年:1作目発売。
  • 1986年:2作目『PART II 秘密く・だ・さ・い』発売。
  • 1989年:3作目の前後編『イヴの目覚め / 解放の日』発売。
  • 1997年:アートミック倒産。AICに版権が移る。
  • 2003年:『スーパーロボット大戦D』に参戦。
  • 2007年: PS3用ソフト『メガゾーン23 青いガーランド』発売。

(しばらく空白期間が続く)

ロボテックとの関係

後年になってアメリカの「ロボテック」シリーズの版元がライセンスを取得。マクロス、サザンクロス、モスピーダの世界観の一部として取り込まれる。

partⅠを、ロボテックシリーズの極東地域における外伝として描いており、設定も変更。巨大宇宙船内部ではなく、地上での事件とされている。SDF-1 マクロス の 落下した後に生じた技術革新や事件を「イヴ・システム」の情報統制により封印され鎖国状態の日本自治領にて。同システムにより意図的に1980年代を永続的に再現され続ける東京(名古屋、大阪、福岡ほか地上の政令指定都市や各地の地方市町村は存続)で発生した、サザンクロス軍から派遣された日本統治武官のクーデター( 事変)を扱った物語であるとされた。物語構成も、主人公が敗北した原作版の結末のさらにその先に、主人公が逆襲して勝利する新作部分が追加され、原作の『PART I』とは正反対の結末となっている。

なお、ⅡとⅢはライセンス未取得のため、ロボテック内には組み込まれていない。

逸話・余談など

制作スタッフ

  • 1作目に携わった平野俊弘によると、あまりにも本作の制作スケジュールがブラック元旦からやらされた唯一の現場とのこと)であったもよう。
    • その後「もう二度とやりたくない」とアートランドを辞めて『戦え!!イクサー1』に専念することとなった。
    • このため梅津泰臣が平野からキャラクターデザインを引き継いだが、2人の画風がまったく異なるため「完全に別人じゃねーか!」というツッコミが当時殺到した。
  • その筋では有名な人物が制作スタッフとして参加している。
    • 分かりやすいものでは、作画スタッフの中にエヴァンゲリオンの庵野秀明がいたりなど。
    • 企画の準備スタッフとして各種イメージボードを用意した中に、現在は漫画家として活躍している若き日の宮尾岳がいたのは有名な話。しかし宮尾が手がけたイメージボードはアートミック破綻時、債務整理のためにヤフオクなどで叩き売られ、いずこかへと散逸してしまったとか。

声優

  • 山寺宏一は本作の端役が声優デビューであったと語っている。
  • 当初はモブ役で当時ビクターレコードに在籍していたとんねるずの2人が出演が検討されていたが、諸事情で頓挫。実現していればとんねるずが声優で出演していた唯一のアニメ作品となっていたかも知れない。

設定

  • ⅠとⅡにおける「MZ23内の世界設定が、1980年代」とされていた事の理由として、「もっともいい時代だったから」と説明されている(メタ的には、発売当時における現在だったからではあるが)。そのため、作中にはTV電話がある以外は、1980年代をほぼ再現している。SF未来描写が面倒であったことが大きいのだろうが、幸か不幸かその後バブル崩壊でマジなってしまった。
    • MZ23は、同宇宙船の23番目の船体であるため、1~22、及び24も存在し、それぞれの内部も80年代の各国主要都市を再現している。MZ1はニューヨークを再現していた。ただし、多くはデザルグにより支配下に置かれたり、破壊されていたりする。

キャラクター

Part.II

Part.III

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