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概要編集

SFアニメ『宇宙の騎士テッカマン』をオマージュした作品。

本作を受けて『テッカマン』のリメイク的作品『宇宙の騎士テッカマンブレード』が制作された。

デザインもオーガンが参考にされている。


原作(企画原案)と脚本はアートミックメンバーの柿沼秀樹、監督は大張正己、サウンドトラック担当は平沢進。制作はAICアートミック。主演は山寺宏一冬馬由美と、非常に豪華なキャスティング。

OVAというマイナーなメディアで展開されたこともあって、長らく知る人ぞ知る作品であったが、『スーパーロボット大戦W』に出演したことで知名度を上げた。


ストーリー編集

西暦2292年、高度なテクノロジーが発達した地球では、統一政府ユニファによって統治。平和な時が流れていた。


そんな折、宇宙から謎のシグナルが届く。そのシグナルが、どうやら何かの設計図を示しているらしいことを知った防衛軍EDF(エディフィ)は、それを受信。

万能工作器『ヴィルベルヴィント』によって、その設計図通りに「何か」を作ってみるが、それは人型の機動兵器、しかしどうやって動かすのかもわからない代物であった。


それが完成した直後、またしても宇宙から何者かがやってくる。今度は平穏な存在ではなく、明らかに地球に害意を持った存在であった。

EDFの精鋭を次々に撃破し、町を破壊し始める襲撃者。その存在に呼応するかのように、シグナルから作られた兵器が動き出す。

兵器は、その場に居合わせていた一般人、真道トモルと合体し、襲撃者と交戦。撃破してみせた。


合体が解けたトモルは、襲撃者が「イバリューダー」と呼ばれる宇宙人であること、設計図から作られた兵器は、イバリューダーの一人「オーガン」が仲間を裏切り、地球を守るために流したものであることを知る。


オーガンの遺志により、いやおうなしにイバリューダーとの戦いに駆り出されることになったトモルは、その戦いを通じ、イバリューダーの正体、そしてオーガンが求めていたものを知ることになる。

キャラクター編集

劇中登場する地球人とイバリューダーの大半は二役で声を当てられており、これが次第に明かされるイバリューダーの真実に繋がる伏線となっている。

地球人達編集

真道トモル/オーガン(声:山寺宏一

神先未知(声:冬馬由美

美剣陽子(声:篠原恵美

ウェッジ(声:梁田清之)

バージル(声:江原正士)

久見・ジェファーソン(声:笠原弘子

ノック(声:関俊彦)


イバリューダー編集

オーガン(声:山寺宏一)

リーブ(声:冬馬由美)

ラング(声:若本規夫

ミーク(声:笠原弘子)

ゾア(声:内海賢二


世界観編集

舞台は、西暦2292年の地球。

45年前の世界大戦を最後に、人類は統一政府ユニファの元で、人種・国家、その他様々な確執を無くし、平和な世界を築き上げている。


経済格差は存在せず、全ての市民には衣食住が保障。子供は成人し社会人になるまで「セカンダー」と呼ばれる学生の身分となり、学業に勤しむ事になる。


テクノロジーの発展により、全てが安心安全で、なおかつクリーンに。また、危険思想および歪んだ精神状態は、全市民が定期的に受ける健康診断により早期発見され、適切な教育や治療、処置が行われるようになっている(ただしこれは、洗脳や思想教育のような、強制的な精神改造ではない)。そのため、差別や偏見なども無くなっている。犯罪そのものの発生も、事実上不可能に。


人類の生存圏は、既に太陽系の惑星にまでいきわたり、火星には入植者が多数存在している。

また、それらの生存圏の人類を守護するのが、統一政府太陽系守備軍ことEDFであり、各惑星ごとに支部を有している。


ファッションはほとんどが全身を覆う全身タイツ状のものになっており、20世紀のファッションは、主人公のトモルが着ているボマージャケットを含め「古臭い」「妙ちきりん」と過去の遺物として扱われている。

食料の類も一般市民のそれはほとんどが合成食で、自然食の類は軒並み姿を消した。


経済活動は、現金及びカードの必要が無い。ユニファの市民は全員が右手首にブレスレットをはめており、個人の8000項目に渡るデータが入力済み。生年月日、市民ナンバー、血液型、住所、預金残高などもデータ化されている。

買い物する際には、このブレスレットを用いる事で口座から引き落とされる仕組みになっている


セカンダーは卒業した後、全てがその能力・適正、そして本人の希望により、社会人として働く事になる。そしてそのために必要な「チケット」がユニファから交付。そのチケットを用いて、各種企業や団体に在籍し、就職・労働する事になる。

企業は国営及び民間が存在。また、優秀なセカンダーは、終了期間までにA級チケットを入手する資格が得られる。このA級チケットを入手すれば、国営民間問わず、どの企業にもフリーパスで在籍することが可能に(要は、エリート街道が約束される)。

ただし、A級チケットの入手率は優秀な学生であっても4割程度。平凡な生徒ならば更に確率は低くなる。


防衛軍EDF編集

ユニファの防衛機構。

太陽系守備軍で、人類の生存圏である太陽系を、あらゆる危機から守るのがその任務。

各惑星毎に、支部および基地を有する。

宇宙艦隊編集

EDFの宇宙戦闘艦。旗艦は、全長600mの「ドレッドノート」。他に200m級の戦艦も有し、宇宙艦隊を構成している。また艦載機は有人式の宇宙戦闘機である。

後に、地球製ソリッドアーマー部隊を構成した時に、攻撃力と艦載機運用力を増強させた新たな旗艦「ドレッドノートⅡ」を建造。イバリューダーとの最終決戦に赴く。

エクテアーマー編集

EDFの主力兵装。いわゆるパワードスーツで、兵士が自身の身体運動命令を出力するスーツ「リンク・スーツ」を着て、その上から各種兵器の機能を持つアーマーを装着する。

リンク・スーツを着た兵士は「リンクマン」と呼称する。

エクテアーマーは、戦闘機、ヘリコプター、戦車(OVA本編では描写できなかったが水中戦用の機体として「ドルフィン」が存在する事が小説版の巻末設定で明かされている)など主に地球大気圏内用の兵器を人間とほぼ変わらぬ程度の大きさに小型化。また、変形させて人体同様に手足のある形状にもなる。その結果、人間サイズで様々な状況に対処する事が可能になった。が、いずれの機体もイバリューダーのソリッドアーマーには敵わなかった為、オーガンやリーブから得たデータでこれ等エクテアーマーの発展型の対イバリューダー戦力として「地球製ソリッドアーマー」が開発された。


バードマン「ハリケーンMkⅢ」。編集

空の守りを一手に引き受けた、超小型格闘戦闘機のエクテアーマー。

「着る飛行機」と形容できる形状をしており、高度0から成層圏までがその戦闘空域。機首のガンポッドが主武装で、人型の時には手持ちの銃として用いる事が可能。翼部には思念誘導式の小型ミサイルポッドを吊り下げ装備する。また、飛行形態では後部に大量の爆弾やミサイルを搭載する爆装オプション「ボマーラック」を装着する事が可能である。

バードマン「スピットファイアMkⅡ」編集

最新型の試作バードマン。極超音速飛行を目指して開発されたのみならず、格闘戦も強化された。ハリケーンMkⅢよりも大型で高出力。腕内に回転式ガトリングガンを内蔵。

フリーマン「テンペストMkⅠ」編集

低空を戦闘領域とする地上攻撃用エクテアーマー。攻撃ヘリの様に運用される。機首のガンポッドを人型形態で携行射撃武装にする。その他、マシン形態では翼部で人型形態では肩になる部分にミサイルポッドなどの積載兵装を搭載する事が可能。

タンクマン「クロコダイルMkⅤ」編集

重兵装の地上戦用エクテアーマー。いわゆる戦車であり、局地戦闘用。人型形態ではその砲は両腕が武器腕となる。両腕の火器は、遠距離用の各種火器に換装が可能。トランスポーターで空中輸送され、空中でパラシュート降下し地上戦を行う。


立体化編集

2013年7月18日に千値練の「RIOBOT」枠で発売されておりこの際は原作の柿沼氏オリジナルデザインの射撃武装「反物質砲」がボーナスパーツとして付く。


2023年12月9日、グッドスマイルカンパニーのMODEROIDシリーズでオーガンがリリースされることが発表された。ちなみによく調べると原型師はどちらも同じ「森口あらん」氏である事が分かる。


その後には何とテッカマンブレードがリリースされる事も発表されたが実は以外にもRIOBOT側と同じ状態になっている(RIOBOT側は2020年8月8日発売と間がそれなりに空いているが)。


関連タグ編集

真道トモル

宇宙の騎士テッカマン

宇宙の騎士テッカマンブレード

宇宙の騎士テッカマンブレードⅡ

平沢進

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