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概要編集

真道トモルとはDETONATORオーガンの主人公である。23世紀末の地球CITY-5に住むセカンダー(劇中における「学生」)で、2292年時点では17歳だった。

イラストや正面の設定画のみでは判り難いが、実はDボゥイ阿南スガオ(物語後半)、早乙女アルトと同じ長髪で後ろ髪を束ねている。


プロフィール編集

出演作品DETONATORオーガン
キャラクターデザイン菊池道隆(現・麻宮騎亜)
声優山寺宏一
性別男性
生涯西暦2275年生~西暦2310年没

人物編集

地球のCITY-5に住むセカンダーで、卒業を迎え就職等で悩むも、遣りたい事を見つけられずバーチャルリアリティ装置「P.A.S.F.U.(パスフー)」のソフトに夢中になっていた。「20世紀こそ古き良き時代」と、20世紀のミリタリーを愛好する懐古趣味の人物で、ダメ人間と誤解されているが、キチンと学業はこなしていた。


経歴編集

そんな或る日、地球を侵略してきたイバリューダーが地球を襲撃。イバリューダー側のソリッドアーマーオーガントモルのバーチャルリアリティソフトの中に現れ、リンク=合身して共に戦う様頼まれる。

成り行きでオーガンとリンクしたトモルはイバリューダーの第一陣を撃退。

やがてトモルオーガンが宇宙で殺戮に加担していた過去を知り、自身が殺戮マシーンの破壊者になる事に恐怖するが、オレ女の美剣陽子の励ましや、神先未知を守りたいとの願いで克服する。

そして、イバリューダーとの決戦に向かうが…


趣味・嗜好編集

前述の通り、「20世紀こそ古き良き時代」と憧れており、懐古趣味を持つ。そこから、20世紀のミリタリーを愛好。それらの知識を有しているのみならず、博物館にて20世紀のコーナーに入り浸っていた。

ただしこれは、生まれ育った劇中の時代および社会の環境があまりにも恵まれすぎていた事も原因の一つ。周りの住環境が全て清潔かつ安心安全すぎたため、混沌と戦乱の時代、そしてその時代に生まれた兵器に魅力を見出していた。

要は周囲が平和過ぎて退屈し、どこかで刺激を欲していた。言い換えれば、「平和の中で安穏と過ごすのでなく、辛くとも一生懸命生きたという証」を求めていたとも言える。


20世紀のミリタリー懐古趣味の象徴として、ボマージャケットをいつも羽織っている。このジャケットは第二次世界大戦時の、ボーイングB-17爆撃機の爆撃手が着ていたものの再現で、トモル自身が20世紀の記録映画や各種資料、戦争映画などからデータを集め、自身でコンピューターを用いて図面も引いた。

縫製そのものは、ファッションを受け持つモードショップが行った(この時代、ネットワーク回線を通じて必要なデータを送れば、注文通りの服が送られてくるシステムになっている)。

しかし、劇中から300年以上前のファッションであるために、製作には難航。トモルは自身で引いた図面と共に、材質(人工牛革)および色を指定、臭いすらも付けさせた。そのため、数軒のモードショップに何度も足を運び、何度かの失敗の後、ようやく希望に近いものを完成させられた(ドラマCDでは、モードショップの理解不足で希望に沿わないものを出され、憤慨するシーンがある)。

トモル本人曰く「これは、第二次世界大戦の、20世紀の戦士の服さ」。

当然ながら、この趣味を理解する友人は、今までほとんどおらず、親友のノックですら『妙な20世紀のジャンパー』と言っている。


また、パスフーのソフトを自作し、自分でオリジナルのゲームをプログラミングする技術も持つ。ただしそれも、20世紀のファッションおよびアイテムが登場するもので、借りてプレイしたノックも「妙ちくりんな服装」「センスが最悪」などと称している。

劇中に登場するヒロインの顔は、通学中にいつも見かける神崎未知をモデルにしている。

また、ミリタリー以外でも20世紀のアイテムは総じて好んでいる様子。エイドが襲来時に未知と出会った時、彼女が運転していたイギリスのスポーツカー「ジャガーEタイプ・シリーズ1初期型(再生オーガン同様に、ヴィルベルヴィントが製造したレプリカ)」を見て、興奮と興味を示していた。


しかし、決して破壊的嗜好や、戦乱や混乱を好んでいるわけではなく、目前で人が傷つく様子を見たら、年相応に戸惑い、助けたいと思う一面も有している。

そして、オーガンとのリンクから、イバリューダーとの戦いの中心人物になる事で、混沌とした過去……20世紀にも様々な問題があり、その表層を見るだけで賛美する事は誤解なのではと考えを改めていく。

ノベライズでは終盤になり、

平和という現代しか知らぬがゆえに、戦争が支配した過去に魅せられていた時代はそろそろ卒業しよう

だからといって、それぞれの時代を、既知の現代とだけ安直に対比して無価値で粗野なものとする考えに至るのも危険な事

という考えに至る。


イバリューダーの真実とトモルのその後(ネタバレ注意!)編集




















イバリューダーの正体は外宇宙探査に向かったシグナライト号の乗組員の成れの果てで、自らの肉体を捨て、ソリッドアーマーと融合する事で生き長らえ地球へ戻ってきた元地球人だった。

トモルもまた、オーガンとの電子分解によるリンクを繰り返せば完全にオーガンと同化する危険性が出た事が判明(最終話で未知がその事を説明していたのが伏線だったとは)。

トモルは辛うじてイバリューダーの司令官ゾアを倒し、一応オーガンとの同化は回避された。

しかし、最終話のエピローグで断片的に語られたが、トモルオーガンとのリンクの副作用(これ自体はネタ元の「宇宙の騎士テッカマン」の南譲二のテックセッターの生涯に行える回数の制限設定から着想した物らしい)で西暦2310年に35歳の若さで生涯を終えていた事が判明する。(プロフィールに生涯と没年と書いたのはこの為)

その他編集

  • トモルの個人称はだが、最終話の最後の台詞はになっているのは、心境の変化か?
  • 最終話で博物館のオーガン展示コーナーで遊んでいたマモル少年はトモルの子孫である。

関連人物編集

Dボゥイ宇宙の騎士テッカマンブレード原作アニメ版とスタジオOX漫画版の主人公で、アニメ史上最も過酷な運命を辿り、スタジオOX版は下手をすれば原作アニメ版よりも悲劇かも知れない。(間違ってもデラボン版に非ず)

神名綾人ラーゼフォンの主人公で、再生した綾人もまた、短い生涯を辿った。


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