92年に放映されたTVアニメ「宇宙の騎士テッカマンブレード」の続編。全6巻。
概要
前作「テッカマンブレード」から10年後の世界が舞台となっており、本作では3度目のラダム侵攻に立ち向かう新たにテッカマンとなった若き戦士たちの活躍を描いている。
…と、言えば聞こえはいいが、前半3巻は美少女を前面に押し出した今でいう「萌え」寄りの作風となっており、前作のファンを唖然とさせた。これは当初は前作同様のシリアスストーリーになる予定が前作の脚本・構成を担当したあかほりさとる氏の「前と同じじゃつまらない」という鶴の一声によって変更されたという説が存在する。また、何の説明も無しにアキがテッカマンに変身していたり、Dボゥイが復活していたりと、混乱を招くような描写が多々ある。また後述のようにドラマCDや小説の内容も組み込まれている為、映像を見ただけでは話の流れに矛盾が生じている。
以上の要素からか前作のファンからは本作をあまり快く思われておらず黒歴史扱いされる事もあるが、セールスは好調だったのか当初は全3巻だった予定が全6巻となっている(後半3巻分は前作の様なシリアス路線となっており、前半より後半の方が評価も高い)。ただ後半の3話はダービッドが事実上の主役になったことと、そのダービットとデッドとの出会いと奇妙な友情路線がメインとなり、前半の主役だったユミが完全な脇役にまわっている。
一応は補完として新世代テッカマンの結成を描いたCDドラマと中原れい作画によるコミカライズ。完結編となるノベライズ『水晶宮の少女』がリリースされた。またアキのテッカマン化やDボゥイの復活などの描写は本作の初期案を基にしたミッシングリンクストーリーにおいて描かれている。
ちなみに、PCゲームや「スーパーロボット大戦W」に本作が前作とともに参戦しているが、本作は前作と同じ時系列の話として組み込まれている。
関連イラスト
キャラクター
ナターシャ・パブロチワ/テッカマンベスナー(CV:本多知恵子)
ダービット・クリューゲル/テッカマンゾマー(CV:置鮎龍太郎)
ゴリアテ・バージナル(CV:相沢正輝)
スタッフ
- 原案:タツノコプロ企画室
- 監督:殿勝秀樹
- シリーズ構成・脚本:川崎ヒロユキ
- キャラクターデザイン:佐野浩敏
- メカニックデザイン:佐山善則・中原れい
- メカニック設定補佐:アンモナイト (デザイン集団)
- 作画監督:工原しげき・中村豊
- 音楽:工藤崇
- 音響監督:田中英行
- 制作:タツノコプロ・創通エージェンシー
主題歌
オープニングテーマ
「REINCARNATION」(前半3話ではエンディングテーマ)
歌 - 奥井雅美 / 作詞 - 有森聡美 / 作曲 - 工藤崇 / 編曲 - 矢吹俊郎
エンディングテーマ
「Live alone~千年たっても~」(第4話・第5話)
歌 - 奥井雅美 / 作詞 - 有森聡美 / 作曲 - 工藤崇 / 編曲 - 矢吹俊郎
「It's DESTINY~やっと巡り会えた~」(最終回のみ)
歌 - 奥井雅美 / 作詞 - 有森聡美 / 作曲 - 工藤崇 / 編曲 - 矢吹俊郎
関連タグ
前作。
スパロボWにて共演。