pixivタグでは作品名である「宇宙の騎士テッカマンブレード」よりもこちらの「テッカマンブレード」が多く使われている。
概要
『宇宙の騎士テッカマンブレード』の主人公、Dボゥイこと相羽タカヤが変身するテッカマン。
白を基調に、ところどころに赤いアクセントが入った当時流行のカラーリング。
変身クリスタルを手に「テックセッター」と叫ぶことで、全身をエネルギーフィールドが覆い、しかるのちに装甲が装着されて変身が完了する。
序盤でクリスタルが破損してしまったため、作業用ロボットのペガスにクリスタルの力を増幅する装置を取り付け、ぺガスの中に入ることで変身するようになった。
テッカマンは、ラダムが人間を改造したものであるが、Dボゥイの場合は、改造が中途半端な状態で脱走したため、様々な弊害を抱えている。
変身して理性を保てるのは30分までで、その制限時間を1秒でも超えると、脳に植え付けられたラダムの本能が暴走する。変身を解けば元に戻るが、それにはぺガスに入る必要があるため、当然彼を止めるには命がけとなる。
また、改造が終わっていない状態で何度も変身を繰り返すため、体に次第に負担が溜まっていくことになる。
このように非常に制限が多く、「話が進むにつれてパワーダウンする」という、ヒーローとしては非常に特異な存在と言える。
ボルテッカー!!
テッカマンブレードの武器の一つであり、最大の特徴であるボルテッカ。
体内に蓄積されたフェルミオン粒子を加速させて撃ち出す、テッカマン共通の必殺技。
ブレードの場合は、両肩のパーツがリトラクタブルライトのように開いて発射口が露出する。
基本的に撃ちっぱなしであり、一度の発射でフェルミオンを使い切ってしまうため、撃てるのは一回の変身で一発だけ。
アニメのアフレコ収録の際に声優の森川智之氏が叫んだ際にマイクを2本破壊したという伝説がある。
元ネタの「宇宙の騎士テッカマン」では呼称がボルテッカーだった(設定では本作同様ボルテッカであるが)が、語呂を良くする為に「ー」を取ったらしい。
ちなみに、某黄色いネズミが使うわざもボルテッカー(語源は異なる)であり、最後を伸ばしている。
あと敵のテッカマンの一人であるテッカマンダガーにはボルテッカは装備されていない。
これは初期設定ではボルテッカはブレードだけの武器になる予定だったのだが変更され、結果的にダガーだけが未装備となった。
のちに、「脱走したブレードを追うために未調整のまま出撃したため」という設定が付与された。
この事はファンの間でよくネタにされている。
ブラスター化
Dボゥイが「不完全なテッカマン」として変身を繰り返した結果、その負担による身体の崩壊が進行し生命の危険に晒され、シミュレーターの計算では余命が3ヶ月になるという状態まで進行していた。
その身体崩壊を止めるべく、テックシステムの研究により発見された「進化したテッカマン」であるブラスター化が行われることになったが、成功の確率は極めて低い上に成功しても余命は半年しかないというものだった。
しかしラダムとの決着を付けるため、Dボゥイはブラスター化を実行した。
ブラスター化することによりテッカマンは全ての能力が飛躍的に上昇し、スピードはラダムテッカマンでさえも捕らえきれないほどの速さとなり、通常のテッカマンのボルテッカを至近距離から食らっても無傷でいられるほどの装甲となる。
そしてボルテッカを全方位に放つことができるようになり、その威力は以前とは比較にならないほど強力になる。
ブラスター化実行後、身体の崩壊は止まりどういうわけか想定されていた余命問題も解決されたが、実は負担が全て脳細胞にかかっていただけであった。
このため、Dボゥイは変身する度に徐々に記憶を失っていく事となる。
そしてテッカマンオメガとの最終決戦の直前に細胞崩壊を起こし、全ての記憶を失ってしまった。
彼の頭の中にはラダムへの憎しみしか残っておらず、オメガとの最後の闘いに臨むが……。
TVシリーズ後に描かれる予定だったその後の物語で、廃人同様となったDボゥイの前にラダムが現れ、ある事件を引き起こす結果を招いてしまう。
その補完というわけではないが、ある世界線では記憶を失ったDボゥイに救いの手が差し伸べられることになる(が、それはそれとしてブラスター化の代償として原作とは違い余命問題が解決されなかった上に、そのくせ記憶障害は原作通り発生するという原作以上の過酷な状況になっていた)。