CV:中田浩二
概要
OVA『メガゾーン23』の3作目にあたる『MEGAZONE23 III』の登場人物。
本作の舞台であるエデンシティの支配者である謎の男。
市民から「ウォン・ダイ司教」と呼ばれ、エデンシティの中枢である“SYSTEM”を管理している。
白髪ロングで風貌が中性的であるが、目元だけしわが深く老人のような声で喋る等、どこか異形と言える。
※以下、ネタバレ
「エイジ・タカナカ…待っていたぞ、お前を。新しい7Gのオペレーターを…」
その正体は、前作の主人公矢作省吾であった。
『PARTⅡ』のラストでかつて住んでいたメガゾーン(MZ23)が崩壊して地球へと帰還した省吾はクリエーター達から7Gのオペレーターと認められず、また、バーチャルではなく人間であるオリジナルの時祭イヴとの接触を恐れた為、“SYSTEM”の操り人形=ウォン・ダイと化してしまったのだった。
クライマックスにて、本作の主人公であるエイジ・タカナカの活躍で“SYSTEM”の呪縛から解放された省吾は正気に戻って本来の声(CV:矢尾一樹)で語りかけ…
「バハムート…メガゾーン…懐かしい…忘れていた。長い間、私は歪んだシステムに支配されていた」
「エイジ…エデンを頼む…!」
……とエイジに後を託して死亡。そして省吾の末路を目の当たりにした時祭イヴは、全てに決着をつけるべく“SYSTEM”の本体であるA.D.A.M.へと向かうことになった。
余談
ウォン・ダイとなる前の省吾は「映画やテレビドラマに出てくるような大人」に憧れていた少年であり、それと同時に軍人を初めとする強権的な現実の大人を忌み嫌っていたが、その省吾がのちに悪い意味で映画やテレビドラマに出てくるような大人へと成り果てたのが皮肉と言える。
パラレルワールドにあたる『メガゾーン23_青いガーランド』では省吾が地球に帰還する事なくメガゾーンで暮らし続けていたが、最終的に本編とは別の形で報われない末路を辿る事となった。
『スーパーロボット大戦D』では省吾を含めたメガゾーンの人々が「A.D.A.M.が存在しない別世界」へと転移してエデンシティ誕生のフラグが消滅したために結果的に省吾が救済される事となった。