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『戦士とは!強くなればなるほど、その修羅の道から抜けられなくなる者なのだ!』


CV:中田和宏


概要編集

第9~11、13回ガンダムファイトにおける、ネオイングランド代表のガンダムファイター。

かつてはブリテンガンダム、第13回大会ではジョンブルガンダムに搭乗(自宅にはブリテンガンダムで活躍していた当時の写真がいくつか残っている)。


その人柄は極めて理知的で気高く、正確無比な射撃を武器にどんな時でも正々堂々と王者としての貫禄を見せつけるファイトスタイルから、ジョルジュ・ド・サンドをはじめとした多くのファイター達に目標とされていた。


なお射撃能力の高さから格闘術は不得手かと思われがちだが、第13回大会の時点でも(すでに全盛期を過ぎていたにもかかわらず)ドモン・カッシュと組み合ってそれなりに力比べができるくらいにはパワーもあり、格闘も一流のオールラウンダーであることがうかがえる(全盛期においては銃剣術やボクシングで近接戦闘をこなしていたという話もあり、それを裏付けるかのような格闘術を、後述の復活後に見せつける場面がある)。


ネオイングランドの英雄編集

第9回~11回ガンダムファイトの3連覇を成し遂げたネオイングランドの英雄。

ガンダムファイト史上において連覇を達成したのはチャップマンただ一人である。


彼の3連覇はガンダムファイトに一石を投じ、一時は射撃武器重視の傾向をもたらした。

これにより各コロニーに軍拡の機運が高まってしまい、12回大会は4年延期となっている(その12回大会が東方不敗によって制されたことにより、大会は再び格闘技重視の方向へ回帰した)。


アニメ本編での軌跡編集

民衆からの期待に応えるべく、第13回大会に病を押して参加。


しかし病み衰えた身体はもはやボロボロで、本来なら満足に戦えるような状態ではなかった。

それを元チャンプガンダム・ザ・ガンダムとしてのプライド(曰く「民衆は無敵の英雄を求めるのだ。私は常に英雄でなければならないのだよ」)で奮い立たせ、精神強化剤を服用してまで戦い続けていたのである。

それでも長時間の戦闘は困難で、周囲のサポートを受けてなお、勝利目前のところで自らファイトを終了させることもあった。


上述のサポートもあってジョルジュ相手に勝利目前の状況まで持ち込むも、直後に薬効が切れて症状が出てしまったため撤退(ジョルジュも負傷していたため勝敗はうやむやに)。

その後はカジノにてポーカーに興じているさなか、不作法にも乱入してきたドモンに勝負を吹っ掛けられるが、イカサマを見破られて挑発を受ける(煽られてなお落ち着き払っていたため、その後ドモンは民衆にカジノからつまみ出された)。


翌日、発作により睡眠から覚醒して妻マノンの介抱を受けると、彼女の提案を受諾して自宅にドモンとレインを招いた。

ドモンに終始揚げ足をとられるなどしてファイトをせがまれるも、戦士の宿命を説くなど落ち着き払っていたが、「過去の栄光に縋っているだけの落伍者」呼ばわりされたことに怒り、銃を向ける。

しかしまたしても発作に襲われてしまい、突然の事態に動揺するドモンへファイトの申し込みを受けることを告げると、ジョンブルガンダムに搭乗した。


ファイトでは序盤こそドモンとまともに組み合うも流石に力負けしてしまい、直後、見かねたマノンのサポートに乗じて人工の霧に身を隠す。

これまで通りカッシングを囮にしつつ狙撃する戦法を展開するも、治療を終えたジョルジュが乱入してきたことでドモンにカッシングを全滅させられ、ついに一騎打ちに。


勝負を決めるべく大量に服薬すると往年のファイトスタイルを彷彿とさせる戦いぶりでドモンを圧倒。

シャイニングガンダムを打ちのめし、今にも頭部を撃ち抜こうとした。

しかしここへきて身体が限界に達し、また薬の副作用が酷く出たことで立っているのが精一杯なほどに悶え苦しみだしてしまう。


この事態にドモンは完全に動揺してしまい、戦意を喪失していたが、苦しみながらも叱咤激励して自ら敗北を受け入れる。

敗北後はマノンに火星移住が叶わないことへの謝罪や、今まで自分の無理に付き合わせてきた礼を言いながら、静かに息を引き取った。


関連タグ編集

機動武闘伝Gガンダム  イングランド



























以下、ネタバレ注意




























復活後

しかし、ウォン・ユンファの陰謀でDG細胞に感染させられ、密かに復活。

平時こそ生前と変わらないが(ただし殆ど喋らない)、いざ戦闘ともなれば生前に備えていた理性も王者としての貫録も感じられない、ただ唸り、吼え、破壊の限りを尽くすだけの正に生ける屍と化してしまった。

 ※コミックボンボン版では復活後も一応、普通に喋っている。


肉体は見た目こそ生前の姿を保っているが、身体能力はすでに人の範疇を逸脱している。

具体的には以下の通り。

  • パンチ一発でレンガ壁をたやすく粉砕するどころか、拳が貫通する(これぐらいはガンダムファイターなら誰でも出来そうではあるが)。
  • 一発でビルをも粉砕する威力がある大口径のライフル銃を、反動をものともせずに間断なく連射する。
  • 人間を一撃で殺害するほどの電流を二本の指先から発する。

生前の射撃の腕は健在かつ強化されたものの、距離があれば躊躇なく正確に相手の頭部を撃ち抜き、近接戦闘では相手の頭部を銃床で力任せに殴りつけるなど、生前の強者然としたファイトスタイルから打って変わって非常に荒々しいものとなった。


決勝大会にもミケロ・チャリオットとともにウォンの強権による特例で復帰。

デビルガンダム軍団の一員となり、ジョンブルガンダムに擬態した四天王の専用機グランドガンダムでそれなりの成績を収めた。

そしてランタオ島における最終バトルロイヤルではチボデー・クロケットとジョルジュのコンビ相手に激戦を繰り広げる。

持久戦に持ち込んだ途中でチボデーを圧殺寸前まで追い詰めたが、最期はギガンティック・マグナムに込めたローゼス・ビットの一撃をコクピットに受けて撃破され、完全にこの世を去った。


ネオイングランド

イギリスのイングランドをモチーフにした未来世紀のコロニー国家。

上述した通りチャップマンとブリテンガンダムの活躍により、ガンダムファイトを3連覇した実績をもつ。


第13回大会のガンダムファイト委員長は正義と名誉を重んじる祖国への愛国心を持ったウィリアム卿が務めていたが、決勝大会でのジョルジュ戦の直前に委員の一人であるホイットニー卿により暗殺されてしまった(表向きは「心臓発作で亡くなった」と報道された)ため、委員長の代行者は不明である。

ホイットニーは不正に手を出してでも国家の勝利を望むスポーツマンシップに反した性格で、劇中でのやりとりから推察するにウォンとは密かに通じていた模様(チャップマンの遺体をDG細胞に感染させることを了承したのはホイットニーである可能性が高い)。


チャップマンの関係者たち

ジェントル・チャップマンの妻。

詳細は個別記事を参照。


  • バードマン

CV:青野武

ネオロシアが管理する収容所でドモンが出会った、口ひげを生やした男性。

もともとはネオブリテン(ネオスコットランドとも)のガンダムファイターで、第9回~12回大会に出場したほどの強者。

チャップマンとはマノンを取り合ったライバルで、「4年に一度、勝った方がマノンを手に入れられる」という賭けをする仲だった。


第9回~11回大会ではチャップマンに敗れたためマノンを娶ることはできなかったが、当然出場してくると思っていた彼が第12回大会に不出場だったために落胆。

覇気に欠けて実力を発揮できず、不覚をとった末にネオロシアにモビルファイター共々鹵獲されてしまった…という裏設定があり、後半の物語への登場もあったとされている。


たまたまドモンと同室だったために彼の脱獄に随伴し、シャイニングガンダムボルトガンダムのファイトを見届ける。

決着後は「自分たちはファイターである以上、地球に縛られた囚人である」ことを呟くと、何処かへと去っていった。


漫画版『超級!機動武闘伝Gガンダム』では脱走した足で他の囚人達と共に収容所周辺に放置されていた己のガンダムに搭乗し、危機に瀕したドモンを救助する際にボルトガンダムに撃破される。

そのまま死んだと思われていたが生存しており、最終決戦のガンダム連合にも参加した。


12回大会の参加or不参加について

各種説明においては9回~13回大会まで出場したという表記になっているものが多いが、12回大会には参加していないという記述の媒体も存在する。


明文化されてこそいないものの、LDにおける今川監督のコメントから(バードマンとのマノンの取り合い云々)、12回大会には不参加説が半ば公式といえる。


※ジョンブルガンダムの登録番号から、ネオイングランドは12回大会において3位であったことがわかる。

 上述の台詞(「民衆は無敵の英雄を求める」云々)も含め、12回大会は別のファイターが参加し、チャップマン自身は参加しなかったとみるのが妥当ではないだろうか。



関連タグ

哀しき悪役

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