「もっと優しくなってください。そうしませんとあの力、発揮されませんぞ」
CV:藤城裕士
概要
地球連邦宇宙軍の提督で、階級は大将。初登場は41話。一年戦争時代の連邦軍将軍であるレビルに似ているが、関連性は無い。
統制と指揮能力も弱体化した当時の連邦軍の中では有能な人物で、地球連邦軍主力艦隊の一つであるムバラク艦隊を旗艦のラー・カイラム級機動戦艦ジャンヌ・ダルクで指揮をとる。
Vガンダムでも比較的人格者の類であり、皮肉にもウッソ・エヴィンの心情を実父のハンゲルグ・エヴィン以上に理解していた。
劇中では自分がエリートに育て上げたウッソが想像以上に強くなってしまったことで父親の役割から逃げようとするハンゲルグを何度も諭すシーンが目立ち、父親に徹し切れていないハンゲルグと父親以上に父親らしいムバラクとの対比になっていた。
また、「子は親を超えていくもの」だと主張しており、偶然にもウッソも同様の考えを持っていた。
ザンスカール帝国の勃興以来何の対抗策も採ろうとしなかった連邦政府を見限り、連邦の将軍の権限で可能な範囲の裁量で法的に問題のない手続きを踏んで独自の行動を起こした。しかしこれが連邦軍の主流派から疎まれることとなり彼は事実上左遷された、連邦の主派から外されてしまう。
リガ・ミリティアに合流した後の作戦に際して必要な情報収集も連邦軍上層部によって意図的に阻害されており、ザンスカールのエンジェル・ハイロゥの建造に関しては連邦軍の諜報機関が事前に情報を入手していたにもかかわらず、連邦とザンスカールとの裏取引によって隠蔽されていたらしい。
終盤、ハンゲルグの要求でリガ・ミリティアに合流し、リガ・ミリティア艦隊総司令官に着任。帝国第一陣であるピピニーデンのラステオ艦隊やエンジェル・ハイロゥから離脱したタシロ艦隊を全滅させ、ザンスカール最強のズガン艦隊とも互角以上の戦闘を演じるが、ジャンヌ・ダルクによる特攻を敢行するため、乗員の退艦作業を行っているさなかリグ・コンティオにブリッジを破壊され、戦死した。
しかしそれでもジャンヌ・ダルクは止まることはなく、ザンスカールの総旗艦であるスクイード級戦艦ダルマシアンを巻き込んで轟沈した。
小説版ではウッソに祖父のように接し、ウッソもハンゲルグよりムバラクに好意を寄せている節がある。最終決戦に臨む前には、ザンスカールの次の脅威となると目された木星公団を探ろうとするハンゲルグの意図に気づき、ハンゲルグのジャンヌ・ダルク退艦を許可するなど、アニメ版以上にハンゲルグとの接点も描かれた。アニメとは異なりブリッジ破壊で死亡はせず、ザンスカール艦隊の主力に特攻して死亡する。
ボンボン版ではジン・ジャナハム（誤字にあらず）という立場からウッソと父親として接することができないハンゲルグを諭し、ハンゲルグがファラ・グリフォンからウッソを庇った際には父親として当然の行動として受け入れた。
最終決戦時はハンゲルグが再びジャンヌ・ダルクでV2ガンダムを庇い、クロノクル・アシャーのドッゴーラ改の攻撃を受けて撃沈されそうになったため、ハンゲルグと共に脱出しようとしたが、邪魔された事に激怒したクロノクルによってジャンヌ・ダルクを破壊され、死亡する。
