「我らの世界に…栄光あれ!」
データ
形式番号 | NRX-0013-CB |
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全長 | 17.8m |
重量 | 8.3t |
パイロット | シャギア・フロスト |
概要
機体の出力や推力等の基本性能の向上は勿論の事、特に武装面において大幅な強化が施されている。各武装が強化・高出力化され格闘能力も更に向上している。各部バーニアも強化され原型機を更に凌駕する高機動性を発揮する。
従来腹部に一基を装備していたメガソニック砲を新たに胸部最終装甲内に左右一基ずつ増設し、1基あたりの出力自体も増大している。砲門の増設により、チャージに要する時間は多少長めとなっているが、従来通り腹部砲門のみでの使用であれば速射が可能である。腹部を割り、胸部装甲を展開して巨大な光芒を放つその姿は、あたかも顔面を削ぎ落とされた悪魔の断末魔を思わせる。「チェストブレイク」の名はここから。
大幅な出力上昇に伴ってエネルギー放出時の発熱も増大し、背部のラジエータープレートは6基構成の扇形アクティブ・バインダーに換装され、より高効率の機体冷却が可能となっている。これらのデバイスは更なる微細な姿勢制御を行い機体に極めて高い機動性を与えると同時に、サテライトシステムの使用時にはマイクロウェーブ受信用のリフレクターも兼ねる実に多機能なユニットである。通常時は背中側に畳んでいるが高機動戦闘時やメガソニック砲使用時に展開する。なおその展開パターンは外側(後ろ側)のプレートは下に、真ん中のプレートが上に、内側(機体側)のプレートが真横という独特の開き方をする。
武装
トリプルメガソニック砲
ヴァサーゴでは腹部の1門だったメガソニック砲を3連装にしたもの。腹部の1門でも戦艦を一撃で撃沈可能な威力を有し改修前同様拡散発射も可能、3門合計での出力はサテライトキャノンに匹敵する超火力を誇る。
ただし3門となったが故に反動も大きく、地上ではストライククローを機体の固定に必要とする点は変わらずである。
尚、原型機同様、収束・拡散の撃ち分けも可能。
ビームサーベル
機体の出力向上に伴い最新鋭機ガンダムダブルエックスのハイパービームソードととも渡り合える出力を発揮する。
ストライククロー×2
ヴァサーゴ時代から継続して使用されている武装の強化型。MSの装甲を容易く切り裂く特殊合金製クローと伸縮自在の腕部の組み合わせという仕様そのものは変わらないが、改修前のブロック接合からチューブユニット接合となっており対衝撃性能が格段に強化され、接合ブロックにも姿勢制御スラスターが追加された事でさらに柔軟でフレキシブルな挙動によって宇宙空間での使用時には所謂オールレンジ攻撃端末(有線ビーム砲)に近い形での運用を実現、視覚的な不気味さも増している。
クロービーム砲×2
ストライククローのクローユニットに付属するビーム砲。改修前より高出力化された。ストライククローの長いリーチと合わせ、相手の死角を衝いた攻撃も可能としている。
サテライトランチャー
ガンダムアシュタロンハーミットクラブと連携して使用した、ガンダムXのサテライトキャノンと同様の兵装。
ただしこれはあくまで二機一組で運用する連携武装である。アシュタロン単独ではマイクロウェーブを受信できないため、これを使用する際はヴァサーゴ側がマイクロウェーブの受信を担当する。
ストライクシューター×2
ガンダムvsガンダム等のゲーム作品ではヴァサーゴから継続して使用していることもある。
また、ROBOT魂ではボーナスパーツとして付属している。
劇中での活躍
本編34話ラストで登場。ガロードとパーラが新宇宙革命軍にさらわれたティファの奪還に成功した所を、新連邦宇宙艦隊ならびにMS部隊を伴い、ガンダムアシュタロンハーミットクラブと共に地球近辺で待ち伏せしていた。この時太陽の逆光をバックに禍々しいシルエットが映るという演出がなされており、ますます不気味さに磨きがかかっている。
圧倒的戦闘力でガロード達を捉えることには成功したものの脱走され、さらにカリスに救出された他のフリーデン組も加勢に入ったため取り逃してしまう。
その後は戦争推進に意欲的なフィクス・ブラッドマンに反発する新連邦の分子を偶然を装って殲滅するなど暗躍する。
最終話ではサテライトランチャーを使って兄弟の野望だった自身の新たな世界を築くため新連邦・宇宙革命軍への復讐も兼ねた無差別攻撃を仕掛ける。これによって両陣営の首脳を抹殺。しかし、続く二発目を残る両軍に向け撃とうとした時に立ちはだかったガンダムDXのツインサテライトキャノンとの相撃ちで機体は大破した。
関連動画
ゲームでの扱い
スーパーロボット大戦
ガンダムXの初参戦自体は『α外伝』なのだが、本機の初参戦は『Ζ』(ヴァサーゴ自体はα外伝に登場するもチェストブレイク化は無し。逆にΖでは最初からチェストブレイク状態)。
主に敵対するシャギアの乗機として搭乗する。彼が厄介なスキルを多数持つため脅威となっており、それを活かした全体攻撃のトリプルメガソニック砲が脅威。
また、敵ながらアシュタロンハーミットクラブと合体攻撃持ちであり、終盤になると弟と共に射程無限合体マップ兵器サテライト・ランチャーをぶっ放してくる。
EXTREME VS.シリーズ
これまでは通常のヴァサーゴが登場していたが、EXTREME VS.シリーズ以降はチェストブレイクとして参戦する。コストは2000。射撃重視機体ではあるが、伸縮自在の腕部を使った格闘戦もこなせる。トリプルメガソニック砲からの太いゲロビの他に、(元々は改修前の素のヴァサーゴ時代の攻撃なのだが)ストライクシューターから水平に広がる6本のビームを放つゲームオリジナル攻撃を持つ。
また、変形コマンドを入力するとアシュタロンハーミットクラブを召喚しそれに乗って飛行する。通常武装にもアシュタロン呼び出し攻撃も存在し、ビームを撃ちながら突撃し相手を捕縛する。召喚時一瞬だけ誘導切り効果があるので、迎撃用武装としても使える。
引っ掛け性能の高い6連ビームやアシュタロンでの拘束で相方を援護しつつ、ゲロビで事故を狙うのを得意戦術とする、長い射程を生かした後衛寄り機体となっている。
ただし、自身で火力を出す手段が限られており、かつ機動力に難があるため高機動近接機などに近寄られると苦しくなる。
後々のシリーズに行くに従いコストは上昇し
フルブーストでは2500に昇格、ゲロビの曲げ撃ちで大きくビームが曲がり、アシュタロンで味方の誤束縛がなくなり、使いやすい後衛機となった。
エクバ2でついに最上位コストの3000に到達。降りテクに対応した拡散腹ビームや格闘拒否時に使える長い手での薙ぎ払い攻撃と最高コストにふさわしいパワーアップを果たしている。
立体物
ガンプラもアクションフィギュアも展開が少なく、放送当時は1/144のみが発売された。
簡素とはいえストライククロー、トリプルメガソニック砲、背部ウイングなど稼働ギミックは全て差し替えなしで再現が可能。ビームサーベルの方はオミットされた。
2014年にまさかのROBOT魂化を果たしファンを驚かせた。上述どおりストライクシューターも付属している。
最新フォーマットだけあって胸部にクリアパーツが採用されていたり、ちゃんと設定どおり地面にストライククローを引っ掛けた状態でメガソニック砲発射形態を再現出来たりと技術の進歩を感じられる名作となっている。
2019年にはプレミアムバンダイ限定で「モビルスーツアンサンブル」でアシュタロンハーミットクラブとセットで立体化された。
関連タグ
ラスボス ガンダムアシュタロン ガンダムアシュタロンハーミットクラブ