「私は現状に不満を抱いている。革命軍と和平を締結するなど私の求めた答えではない。コロニーはもともと地球に隷属すべき存在なのだ」
「ニュータイプ、か……。私はニュータイプを人の革新だとは認めておらん。いや、認めるわけにはいかんのだ。それを認めてしまえば自分を含めたすべてのものが"旧人類"の烙印を押されてしまうからだ。やっと私の番が回ってきたのだ。世界を動かす世代となったのだ。それを特別な力があるという理由だけでニュータイプなどに奪われてなるものか!奴らの力は我々のためにあるのだ!」
概要
CV:青森伸
『機動新世紀ガンダムX』の登場人物。でっぷりと太ったスキンヘッドの中年の男性。
政府再建委員会のリーダーであり、新地球連邦政府樹立後は新連邦軍総司令官に就任した。漫画版では15年前の大戦時に中将としてコロニー落としを迎撃する艦隊を率いる姿が描かれた。15年後とあまり容姿は変わらず、当時から肥っていた。
人物
ガンダムシリーズお決まりの典型的な腐敗した地球上の権力者。
ニュータイプに対しては、兵器としての利用性のみを認め、同時に秩序を乱すものとして恐れている(他の委員達はニュータイプを強力な戦力になると認めつつも、絶対数が少なすぎるため、恐れてはいなかった)。また、コロニーレーザーを失って以降は地球侵攻能力を失い、もはや立往生するしかなくなっていた宇宙革命軍に対しても、強硬にその打倒を訴え続けていた。
そのため現実主義的視点から何事も妥協寄りの意見で固まりつつあった委員会では孤立しており、フロスト兄弟が彼らを排除するまでは委員達から疎まれていた。
同じくニュータイプに否定的な考えを持つフロスト兄弟は、彼のそのような部分に取り入り、物語後半においてはブラッドマン直属の部下にまでのし上がっていた。
ブラッドマン本人はフロスト兄弟を使いこなし、事を進めてきたつもりであったが、兄弟にとってブラッドマンもまた、利用するだけの存在にすぎなかった。宇宙革命軍の地球侵攻計画・ダリア作戦が破綻した後も尚、ブラッドマンは「D.O.M.E.」をめぐって宇宙革命軍との間で早期に全面戦争を再開するよう主張していたが、フロスト兄弟の暗躍もあって、それを実行に移した。そして遂にフロスト兄弟は宇宙革命軍の総統であるザイデル・ラッソを誅殺し、新連邦は勝利した……かに見えた直後、用済みとばかりにフロスト兄弟にブラッドマン自身も裏切られ、最期はサテライトランチャーの直撃を受けて消滅した。D.O.M.E.の破壊とブラッドマンの死によって継戦の意味を無くした新連邦は革命軍との和平交渉に入ることになる。
スパロボでは
『X』自体参戦回数が少ないため、今の所『スーパーロボット大戦Z』で登場したのみ、
一応クーデターで失脚したジョゼフ・コープランドの後任の地球の大統領という扱いであるが、上記を見れば明らかなとおり、政敵であるザイデルに勝るとも劣らない俗物かつレイシストであることから完全に「わかりやすい悪役」として描かれ、ロード・ジブリールにすら「小物」と断ぜられている。