CV:中村秀利
概要
二階級特進を条件にガンダムダブルエックスへ差し向けられた最後の刺客であり、太平洋戦線ではセインズアイランド攻略で活躍した人物で、エニル・エルにとっては恋人の仇とも言える。
先の三人同様にニュータイプの素養ありと目されていた人物だが、彼はその中でもNT研究所でのフラッシュシステム適合率が確認された唯一の人物である。使用する機体はラスヴェート。
一見すると精悍な軍人風の人物に見えるが、自分のMS操縦の技量と特殊な才能(登場時点では完全に目覚めていなかったが)を鼻にかけ、周囲を見下していた節があるかなり傲慢な性格である。
上記した二階級特進に食いつくなど、出世や自分の立場に対する執着も強い。
ガロード・ラン達との戦いで、窮地に陥った際にニュータイプとして完全に覚醒し、ビットモビルスーツを操れるようになり、ガロード達を単独で追い詰める実力を見せるが、最終的にはティファ・アディールの力を借りたガロードに敗れ、機体の頭部と右腕が破損した為に撤退する。
しかし、本人は敗退したもののニュータイプ能力を覚醒させた事自体に歓喜し、再起を図ろうと目論むも待ち受けていたフロスト兄弟に追い詰められ、「ニュータイプ候補の中からニュータイプを探し出し殺す」というフロスト兄弟の真の目的を告げられた上で射殺されてしまった。
ちなみにニュータイプとして覚醒こそしたものの、その能力の精度は明らかにティファやかつてのジャミルには遠く及んでおらず、実際にフロスト兄弟の悪意や裏切った目的を一切見抜けず、死ぬ間際になぜ裏切ったのかをシャギア・フロストに必死で問うが、「それを見抜けないなら君は真のニュータイプではない」と吐き捨てられている。彼のニュータイプとしての能力は作中の様子を見る限りでは、あくまでフラッシュシステムの起動のみに特化しており、先読みや相手の心理を読むなどのニュータイプとしてのお馴染みの能力は、作中では殆ど何も発現できてはいない。
その為、フロスト兄弟もアベルの事はあくまで「NT研究所の求めるニュータイプに過ぎない」と評しており、終盤に明かされた本作の世界におけるニュータイプという存在の正体を考えると、アベルはまさに地球連邦が求めたニュータイプの形が具現化した存在だったのだと思われる。
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ラスヴェート - 搭乗機