概要
『機動新世紀ガンダムX』に登場する二大勢力の一つ。他のシリーズで言う所の地球連邦政府(地球連邦軍)に当たるアースノイド(地球居住者)の勢力。
勢力の成り立ち上、「旧地球連邦」「政府再建委員会」「新地球連邦」における構成員や保有MSがそのまま引き継がれている形となっている。
政府再建委員会
スペースコロニー群クラウド9の宇宙革命軍との大戦争「第七次宇宙戦争」により地球統合連邦政府は崩壊し、コロニー落としによって環境の激変や生態系破壊が起きた地球は秩序を失い、バルチャーなどが横行する無政府状態となった。
しかし、そんな中で旧連邦の政府関係者、軍上層部、産業界のリーダー達は再び地球圏を統一するため政府再建委員会を組織し、地球連邦再建に向けて秘密裏に活動を開始。その中で新型MSの開発も行われている。
またニュータイプも発見次第、かつてのように利用しようと企む輩もいたが委員会メンバーの大半は現実主義者であり、戦後はもはや絶滅同然で確保が困難なニュータイプやその専用機としての性格が強いガンダムなどにも大きな関心を見せなかった。登場している委員達は全員、軍服を着ており、最高指導者のブラッドマンの役職の肩書も「総司令官」であるため、旧連邦時代は不明にしても、新連邦自体は、激しく敵対する宇宙革命軍同様に、軍事政権もしくは極めてその傾向が強い事が窺える。
政府再建委員会は十年以上にわたる努力の末に復興が遅れていた北米や南米を除く地域の制圧などで新連邦政府の発足準備など着実に成果を積み上げ、そしてA.W.0015年にヨーロッパを本拠として、委員会のリーダーだったフィクス・ブラッドマンを代表とする新地球連邦政府樹立を宣言した(これはアジア地域の粘り強い抵抗に対して予定より早めの宣言で、これで反抗勢力の士気を弱める狙いであった)。
新地球連邦政府
樹立を宣言した新連邦政府はそれに反発していたエスタルド人民共和国などの戦後に勃興していた小国に対して軍事制圧を開始、勢力を瞬く間に拡大させ、北米の一部を除く地球全土を短期間でほぼ統一・支配した。なおエスタルドのみならず元連邦軍人であったジャミル・ニート率いるフリーデンや元革命軍将官の娘であるエニル・エルを含むバルチャーやMS乗り、そしてカリス・ノーティラス率いるフォートセバーンがそんな新連邦の悪質な侵略や支配に対して抵抗した(上述にある新連邦が併呑しきれていない北米の一部が彼等の拠点である)。
更に宇宙革命軍のスパイが地球にいる事も掴んでおり、地球結束を促す為に地球を壊滅させておきながらもいまだに地球侵攻を目論む宇宙革命軍の健在も公表した。
しかし総司令官であるブラッドマンは革命軍との早期全面再戦を望んでいたのに対して、多くの高官たちがサテリコン残党とガロード・ランによって地球侵攻のための切り札であるコロニーレーザーを既に失った革命軍に対する早期全面再戦に難色を示しており、これを疎ましく感じたフロスト兄弟は、革命軍のテロを装い彼らを抹殺、主戦派であったブラッドマンはこれを黙認した。
第八次宇宙戦争
地球圏の覇権を握る鍵とされるD.O.M.E.をめぐって第7次宇宙戦争以来対立していた宇宙革命軍と新連邦の間に全面戦争が再開した。その際に今まで何かと邪魔をしてきたジャミルやガロードらフリーデンも乱入した。そして主戦派であった両軍のトップがフロスト兄弟に殺害され、両軍の目的だったD.O.M.E.も破壊された。それにより停戦が成立し、後に新連邦に加入したジャミルが代表となり革命軍との和平交渉の場が設けられることとなる。
戦後
第八次宇宙戦争後も新地球連邦は存続し、地球における統一政府の役割を担っている。
戦前と異なり宇宙革命軍ことクラウド9との国交は続いており、無重力空間を活かしたコロニー風邪の新型特効薬の開発やディクセン・ホーネットのように双方の技術を取り入れたMSが開発されたり、サテライトシステムの復旧による電力不足の解消などが共同で行われている。
また、バルチャーやモビルスーツ乗りを戦力として連邦政府に組み込み、各地の警備に当たらせる「バルチャー更生法」等、復興のために連邦政府による秩序を作り上げようとしている。
所属人物
主な保有兵器
- コルレル
- ガブル
- ブリトヴァ
- ラスヴェート
- バリエント
- ドートレス・ネオ
- ガディール
- ガンダムヴァサーゴ
- ガンダムヴァサーゴチェストブレイク
- ガンダムアシュタロン
- ガンダムアシュタロンハーミットクラブ
- ガンダムDX(後にフリーデンに奪取)
- 空母ドリテア
- 超大型輸送機
- 宇宙戦艦アマネセル
- 陸上移動要塞バンダール
- テンザン級陸上戦艦
旧連邦製MSや艦船
- ドートレスシリーズ
- アオヤギ級宇宙戦艦
スーパーロボット大戦シリーズ
スパロボにも登場するが作品によって色々と違う。
スーパーロボット大戦Rでは序盤においてクーデターを成功させ、完全平和主義を掲げた地球圏統一国家を崩壊させたデキム・バートンが樹立した独裁国家として登場している。
スーパーロボット大戦Zでは腐敗した地球系勢力によって樹立した連合国家となっている。後に一部の邪な連中によるオペレーション・クルセイダーと言うクーデター作戦で彼らに乗っ取られ、世界を更に滅茶苦茶にしたばかりかプレイヤー部隊を更に苦しめた。