「では死ぬ前に真理を教えてやろう! 民衆は勝者に従うものなのだ!!」
CV:依田英助
概要
『新機動戦記ガンダムW EndlessWaltz』に登場するキャラクター。
バートン財団の総帥にして、マリーメイア・クシュリナーダの祖父。真のトロワ・バートンの父親。
嘗て指導者ヒイロ・ユイ(本物)やカーンズの同志としてコロニー独立運動に参加。真のオペレーション・メテオの立案者でもあり、マリーメイア軍の事実上の指導者。だがマリーメイアの父であるトレーズ・クシュリナーダの意思を正しく理解しておらず、孫のマリーメイアの事も傀儡程度にしか考えていなかった。
活躍
W本編時(~AC195)
指導者ヒイロがアディン・ロウに暗殺された後は表向きはバートン財団創始者として活動を行い、裏では反地球連合を掲げるカーンズのレジスタンス組織に出資していた。
AC188年に嘗てヒイロ(本物)を暗殺したアディンにX-18999コロニー中央司令部に潜入し、連合の過激派筆頭にしてヒイロ(本物)暗殺の黒幕であったセプテム将軍の暗殺を依頼したが、真の目的はアディンへの復讐にあり、セプテム将軍暗殺は失敗したがカーンズが8体のトラゴスで中央司令部に攻撃を仕掛けた混乱に乗じ、アディンの暗殺に成功。カーンズを諫めて撤退させた。
その後はオペレーション・メテオ発動の為に5人のガンダム開発者にモビルスーツ「ガンダム」を作らせる為に出資し、息子のトロワをガンダムヘビーアームズのパイロットにしようとしていたが、ドクトルSの助手の手によって死亡。その場にいた名無しの少年がトロワ・バートンの名を受け継ぎ、ヘビーアームズのパイロットとなりオペレーション・メテオ自体もガンダム開発者によって変更されてしまった。
後にカーンズ率いるホワイトファングがリーブラを占拠しデキム発案の「真のオペレーション・メテオ」を行おうとしていたが、モビルドールをメインの戦力としミリアルド・ピースクラフトを指導者に迎えようとした際には考えが甘いと否定し、静観を決め込んだ。
EW(AC196)
そして地球圏統一連合が樹立されるとOZ内のトレーズ派やホワイトファング残党を集め、孫娘のマリーメイアを指導者としたマリーメイア軍を結成。
開発段階で中断されていたモビルスーツ「サーペント」を大量生産し、張五飛を仲間に引き入れ自身の手で真のオペレーション・メテオを発動させようと動き出す。
コロニー「X-18999」で会談を行っていたリリーナ・ドーリアンを捕らえた後に正式に宣戦布告し、資源衛星「MO-Ⅲ」に移動。
サーペント隊を地球に降下させようとしたところを、トールギスⅢに乗ったゼクス・マーキスに邪魔されるが、X-18999を地球に落とすと恫喝してゼクスの動きを封じ、予定通りサーペントを降下。MO-Ⅲから脱出後そのまま地球に降下し、ブリュッセル大統領府を占拠。
大統領府を地下シェルターに移動させてその周りに多数のサーペントを配備し盤石な体制を敷いたと思われていたが、プリベンダーやガンダムパイロット達の妨害に合う。
数的有利によって妨害者達を敗北寸前にまで追い詰めるが、ウイングガンダムゼロのツインバスターライフルでシェルターを溶解され、カメラを奪取したリリーナとドロシー・カタロニアの扇動によって一般市民が一斉に蜂起し始めたた為形勢が逆転する。
追い詰められたデキムは兵士達を鼓舞する様、マリーメイアに迫るが、戦う恐怖を知り、リリーナの平手打ちを受けたマリーメイアの心が揺らいだ為、リリーナに拳銃を向ける。銃撃からリリーナを庇ったマリーメイアが重傷を負った事も意に介さず、「マリーメイアの代わり等幾らでも作れる」と吐き捨てたが、元トレーズ派の側近に粛清として射殺された。
皮肉にもかつてのトロワ(本物)と同じく味方に撃たれる結果となった。
スパロボでは
「分かり易く極悪非道であり、理想はバカでかいがその後のプランが大味で、その癖金は腐る程持っていて、しかも本人の戦闘力はゼロ」というとても動かし易い悪役という事で、基本的に他のガンダムシリーズの悪役と結託している事が多い。その場合は体のいい金づる兼戦争の名目に担ぎ上げられ、使い潰されてご臨終という哀れな末路を辿る。マリーメイア軍自体使用出来る機体が1種類しかないのも、この様な金づる扱いの原因の一つであろう。
- α外伝:かみそりアイザックの電磁ムチを喰らって気絶した後、カーメン・カーメンの放ったコブラに噛み殺される。
- A:リリーナを撃とうとしたところで、浪花十三に射貫かれる。
- Z:原作通り部下に射殺される。
- X:エンブリヲに失敗を咎められ、宮殿毎ヒステリカで滅多打ちにされ死亡。
尚、意外にも、ヒイロが直接倒すのは『W』のみ。
『R』では未来編において新地球連邦(本作において、『ガンダムX』の新連邦所属のキャラはほぼ登場しないに等しい)を乗っ取った挙句に地球至上主義に鞍替えするという尻軽ぶりを見せ、皮肉にもシャアが真のオペレーション・メテオ(という名前ではないが)を敢行するきっかけを作り出している。その後、主人公たちがタイムワープした過去編ではエニル・エルに逮捕され、珍しく生存している。恐らく改変後の未来も臭い飯を食い続けているであろうが、その方が他の末路に比べればマシかもしれない。
ソーシャルゲーム『CardChronicle』ではDr.ヘルからエネルガーZを与えられ実際に乗り込んで戦いに向かっている。
『L』では既に故人となっているが、政治が変わらないことから反勢力の間で再評価されており、サトーがその遺志を継いで一連の事を起こそうとしている。
関連タグ
ゲーチス:表向きは洗脳教育を施した子供を組織の指導者に仕立て上げ、自分は陰の指導者として君臨するという全く同じ悪事を働いている。また計画にもかなり慎重な立場を取り、過去の組織のやり方を反面教師にしている点でも共通している。
アウラ・マハ・ハイバル:前作で戦死したラスボスの思想を曲解して独裁政治を敷こうとしたまさに女版デキムとも呼ぶべき劇場版ガンダムのラスボス。こちらもヒロインを誘拐している。