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アディン・ロウ

あでぃんろう

アディン・ロウとは、『新機動戦記ガンダムW EPISODE ZERO』を初出とするキャラクター。

Wの裏設定を描いた『EPISODE ZERO』で初登場。

後にEWの続編『Frozen Teardrop』にも登場し、設定が追加された。

概要

かつてOZがまだ連合軍の特殊工作班だった時代に所属していたスナイパーにして、AC175年4月7日にコロニーの伝説的指導者ヒイロ・ユイを暗殺した張本人。

この事件は地球圏統一連合の過激派筆頭人物であったセプテム将軍の強硬策だったこともあって歴史には記されていないが、裏社会や反連合組織の人物の間では公然の秘密となっており、その難度の高いミッションをこなしたことから「伝説を殺した男」の二つ名で呼ばれている。またその腕前はドクターJからも「地球圏で最も腕のいい狙撃手」と評されている。


モビルスーツパイロットとしての腕前も一流で、連合軍月面基地への狙撃任務に最高のスナイパー・モビルスーツとして彼用に作られた「ウイングガンダムプロトゼロ(1号機)」に乗って参加した際、老朽化したコロニーの破片が地球と周辺のコロニーに降り注ぐという事態が発生、連合軍が事態終息の為バルジのビーム砲でコロニーを狙撃したときには被害を抑える為とコロニーに残っていたシェヘラザード救出のため、5秒の間相対時速500km以上の中、数メートルしかないバルジの主砲中心部分をライフルで狙撃するという非常に困難なミッションをゼロシステムの補助があったとはいえ一人で達成してしまった。


工作班脱退後はフリーの工作員としてマフィアや反連合組織、バートン財団といった裏社会の仕事を請け負うようになり、コロニー間の移動が制限されるようになってからは元芸術家の工作員として仕事の道具であるライフルをバイオリンケースに入れて行動していた。

いわゆる殺し屋ではあったが、「女子供だけは殺さない」をポリシーとして掲げており、女子供がターゲットの仕事だけは絶対に請け負わなかった。


特殊工作班時代にコンビを組んでいた女性工作員アオイとの間に一人息子を授かり、後に自身が殺めた伝説の指導者と同じ名を名乗る事になる彼にアディン・ロウJr.の名を与えた。

しかし宇宙要塞バルジ完成式典の際にテロリストがバルジを強襲。アオイとJr.の義理の父である連合軍技術者のセイス・クラークがJr.を守るために死亡。身寄りのないJr.を引き取り、普通の子供として育てようとしていた。だがある日裏稼業がばれてしまい、親子という関係を偽装する代わりにJr.に自身の持つ技術の全てを叩きこんだ。それでも親として人殺しだけはさせたくなかったものの、当時のOZ総帥であったヴァン・クシュリナーダ暗殺の依頼の時についにJr.は人を殺めることになる。

だが自分が育てている以上はそうなることはある程度予測していた面もあり、「こうなる前に捨てたかった」と独白し妻のアオイにも心の中で謝罪していた。


反連合組織からの依頼も多く引き受ける一方で指導者ヒイロを殺害したことで彼を憎む者も少なくはなく、ミッション中の襲撃も多かった。

特にJr.を引き受けた事で弱点も増え、ヴァン・クシュリナーダ暗殺ミッションの時には自分とJr.の命を保証する事を条件に、未遂に終わったが子供殺しの依頼を受ける事となった。


AC188年に最後の仕事として、バートン財団のデキム・バートンからヒイロ暗殺の元凶であるセプテム将軍暗殺の依頼を受ける。

しかしこれはヒイロの仇を討つためのデキムの罠で作戦は失敗、負傷した所をデキムに銃撃され、今際の際にJr.に「お前と一緒にいた数年間、悪くなかったぜ」と告げ絶命した。


関連タグ

新機動戦記ガンダムW ウイングガンダムプロトゼロ


アディン・バーネット:同じような名前だが無関係。

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