概要
欧州の王侯貴族などの特権階級が中心となって組織した巨大財閥。
地球圏統一連合の樹立にも携わっており、秘密結社OZことスペシャルズもこの財団が創設・指揮しており、同組織の総帥トレーズ・クシュリナーダもこの組織の一員である。
当初の目的はその財力を使って美しい自然と古き良き伝統の保護であった。だがいつしか既得権益の保護と拡大を目的とする傾向が強まり始めていったせいで組織が腐敗、トレーズなどの一部のメンバーもその事を憂えていたようである。完全平和主義を提唱したサンクキングダム滅亡にも関与した(ただし、財団内部にはサンクキングダムのピースクラフト王家と親交がある者が少なからずいた)。尚、ヴァン・クシュリナーダが副代表だった頃である186年には古いしきたり・慣習などの除去や貴族の汚職・腐敗の糾弾などの徹底改革が行われた事もあった。
組織の利益は主に軍需産業などと言った戦争関連の事業によって得ており、まさに死の商人と言える組織で連合軍時代からかなりの影響力を行使していた。
トールギスやリーオーなどのOZのモビルスーツもこのロームフェラ財団が開発・製造したものである。
劇中における財団の動向
地球圏統一連合排除とガンダムの排斥
アフターコロニー195年にオペレーション・メテオが開始された際、連合首脳部はコロニーとの和平に動き出していたのを良しとせず、財団の実質的支配者であるデルマイユ・カタロニア侯はOZに連合排除のためのクーデター作戦オペレーション・デイブレイクを命じ、連合首脳陣の抹殺と地上の連合軍基地制圧を行わせた。更にガンダムを巧みな戦略で追い詰めていき、コロニーと友好を結ぶことで孤立させる事に成功した。
トレーズ派との対立
OZが宇宙へ進出し各コロニーとの友好と連合残党狩りを開始した頃から無人MSであるモビルドールを主力として配備するようになっていくがこれに対してトレーズが反発した為、デルマイユは彼からOZ総帥の座を剥奪し、ルクセンブルクの財団本部へ幽閉した。だがそれが結果的にOZの分裂を招き、トレーズを崇拝するトレーズ派と財団を支持するMD主力の新生OZに二分され、世界を巻き込んでの全面抗争状態となる。宇宙で生産したMDビルゴを地球の紛争地域へ降下し制圧させる作戦オペレーション・ノヴァを発動し、紛争鎮圧と称して財団の力を世界各国に見せつけ、反逆するトレーズ派の粛正を開始した。
そんな最中、リリーナ・ピースクラフトによって再建したサンクキングダムが再び完全平和主義を提唱した事で世界各国の支持を集め、更には財団内部にもそれに賛同する者が現れ始めた事を煩わしく感じ、反逆者の象徴であるガンダムなどを匿っている事を口実に侵攻を開始、再び滅亡へ追い込んだ。
乗っ取られていく財団
圧倒的武力でサンクキングダムを潰したデルマイユはリリーナのカリスマ性に目を付けて彼女を財団の代表として擁立し、世界国家樹立を宣言するが逆にリリーナはOZに武装解除を求めコロニー側との和平解決を求める演説した事で財団内部で絶大を支持を受け、逆に彼女に財団を乗っ取られる羽目になったデルマイユは孤立・失脚してしまう。そしてリリーナによりコロニーとの和平へと向けた動きを取り始めるものの、和平を信じないホワイトファングがミリアルド・ピースクラフトを総帥として地球破壊を宣言、それと同時に宇宙要塞バルジへ向かっていたデルマイユを殺害、今度はその混乱に乗じてようやく復帰したトレーズがリリーナを追放して財団を支配、OZを率いて世界国家軍としてホワイトファング、ガンダムチームとの最終決戦に突入した。
戦争終結後に地球圏統一国家が樹立した後のロームフェラ財団がどうなったのかは不明であるが、後日談にあたる『BLIND_TARGET』や『BATTLEFIELD_OF_PACIFIST』ではロームフェラ財団と繋がりのあった企業が登場しており、戦争終結後も秘密裏にモビルスーツを製造していた(いずれもヒイロ達に阻止されたが)。
構成メンバー
- デルマイユ・カタロニア
- ツバロフ・ビルモン
- トレーズ・クシュリナーダ
- ヴァン・クシュリナーダ
- リリーナ・ピースクラフト
- ウェリッジ侯爵
- アハト
- タウンゼント
- サンカント・クシュリナーダ
- キーリア・カタロニア
関連タグ
アナハイム・エレクトロニクス、ロゴス:ガンダムシリーズにおける死の商人
ウイングガンダムセラフィム、ガンダムルシフェル、ガンダムデリンジャーアームズ、ティエンロンガンダム、ガンダムデスサイズギルティ、ガンダムサンドレオン:ロームフェラ財団が敵であるガンダムをモデルに開発した量産型MS。ロームフェラが何故に怨敵であるガンダムの量産型などを作ったのかは不明である。
財団X、財団(仮面ライダーシン):財団繋がり。死の商人である点は同じである。