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ホワイトファング

ほわいとふぁんぐ

ホワイトファングとは、「新機動戦記ガンダムW」に登場するテロ組織。
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カーンズ「我々はコロニーの革命闘士ホワイトファングだ」
カーンズ「コロニーの同胞達よ!我々が遂に立ち上がる時が来た!これまで我々に圧制を敷いてきたツバロフは現在、我々の同士が監禁している。もう何者にも従う必要は無くなったのだ!地球は我々から多くの労力と資源を貪った。だが本来、我々は誰の支配を受ける事無く、平等であったはずでは無いか!立ち上がろう!コロニーの民よ!共に宇宙の平和を築こうでは無いか!!」

概要

コロニーの指導者ヒイロ・ユイの賛同者であったカーンズが、「コロニーの解放」を名目として独自に結成したテロ組織で、『革命闘士』を自称する。

かつて、地球圏統一連合の陰謀でスペースコロニーの指導者ヒイロ・ユイを暗殺された復讐として、カーンズやデキム・バートンによって反抗作戦である「オペレーション・メテオ」が計画されたが、その作戦の初期段階で行われるコロニー落としで20億人もの地球居住者が犠牲になるのに抵抗を感じたドクターJを始めとする5人のガンダム開発者は、大虐殺同然の本来の作戦内容を無視する形で5ガンダムを地球に降下させ、あくまでもOZのみを攻撃対象に限定する事で、計画で生じる犠牲を最小限に留めさせようとした。
しかし、そのやり方で進めた結果、作戦は失敗。世界はロームフェラ財団に実権を握られ、しかもOZの懐柔策によって、コロニーは独立を求めるどころか、むしろOZを受け入れようとする体制となってしまい、更にガンダムの開発に携わった科学者達も再びOZに協力するようになった結果、業を煮やしたカーンズは、独自にOZを追われる身となったトレーズ派や連合軍残党など賛同者達を集めて、武装決起した。
これがホワイトファングの具体的な誕生経緯である。

活動

A.C.195年の後期、OZによるコロニーの懐柔策が進み、実権を奪い取ったロームフェラ財団によって宇宙戦艦リーブラが完成を迎えようとした直前に、カーンズ主導によるOZ宇宙軍司令官ツバロフ・ビルモンの拘束とリーブラ及び月のモビルドール工場の制圧作戦「アルテミス・レボリューション」が発動。ツバロフの反抗や予期せぬ乱入者によって多少の損害をこうむる事になったものの、作戦事態は概ね成功という形となった。

モビルドール工場で、ビルゴビルゴIIに改修する作業が進められる中、自ら地球に降下したカーンズは、かつて父・ピースクラフト王の無念を晴らすべくゼクス・マーキスとしてOZに所属していたミリアルド・ピースクラフトに接触。彼を自身に代わるホワイトファングの新たな指導者に据えた後、リーブラを破壊すべく襲撃を仕掛けてきた五飛のアルトロンガンダムに対し「宇宙居住者達を弾圧し続けた地球側からの尖兵」という言い掛かりに等しい糾弾を行い、同時に巻き返しを図って宇宙要塞バルジに向かおうとしていたデルマイユをトーラス部隊で抹殺。ミリアルドによって地球そのものの排除宣言の声明が出される事になった。
その直後に開戦したバルジ攻防戦では、モビルドールの物量にモノを言わせた戦法でOZ側を追い込んでいき、最終的にはミリアルドの乗るガンダムエピオンによってバルジは破壊。コロニー側で宇宙の主導権を握ったホワイトファングに逆らえる者はほぼ皆無となり、これ以降のホワイトファングは大儀の為ならば、守るべきはずのコロニー市民の犠牲の強要やリーブラの主砲による地球への直接攻撃も厭わない過激なやり方が目立っていく(元より勝つ為ならば、感情の無いモビルドールとは言え、味方を平然と犠牲にするやり方が目立っており、五飛からも「OZと同じ」と断じられていたが)。

その後、地球圏統一国家の指導者として立ったトレーズ・クシュリナーダ率いるモビルスーツの大部隊と決戦を迎える事になるも、ピースミリオンを旗艦とする5機のガンダムの介入や、自軍に協力させていた5人の科学者達の妨害によって、戦いは思う様に進まなくなる事態となり、遂にはピースミリオンの特攻によってリーブラの主砲が潰され、主力のモビルドールもトロワ・バートンカトル・ラバーバ・ウィナーの破壊工作で機能停止に追い込まれてしまう。
しかし、地球圏統一国家側では、トレーズが五飛に討たれて死亡した結果、ホワイトファング側に降伏宣言を行うのだが、あくまでも地球人類の排除に固執するミリアルドやカーンズはこの声明を無視。リーブラそのものを地球に落とす事で、地球を寒冷化させる形で地球人類の排除を目論むが、カーンズは5人の科学者達の命懸けの行動によって消息不明となり、ヒイロ・ユイの駆るウイングガンダムゼロに敗北したミリアルドもまた、リーブラの動力の爆発に巻き込まれて消息を絶つ。そして、最終的にはウイングガンダムゼロのツインバスターライフルの最大出力によって、地球へ落下しようとしていたリーブラも完全に破壊され、事実上戦いは終結。ホワイトファングもまた、組織の崩壊を迎える事になった(原作TV版)。

その後

A.C.196年、地球とホワイトファングの戦いは、両者の指導者が失われた事で、引き分けに近い形で終わったのだが、その結末に納得のいかなかった残党の一部が、コロニーの代表達が地球側にコロニーを売り渡そうとしていると決め付け、地球の排除を今度こそ成し遂げるべく活動。ラルフ・カート率いる新生ホワイトファングの作戦行動部隊が、コロニー会議の代表達を狙った爆破テロ等を実行し、秘密裏に格納されている5機のガンダムを奪取する為の暗躍を行う。
しかし、彼等は結局、ホワイトファングの元・幹部で新たな指導者となったソグランに利用されていたに過ぎず、ロームフェラ財団傘下の軍需企業だったセンチュリー・ディスカバー社の資金提供を受けていたソグランは、5機のガンダムを手中に収めた後、それをセンチュリー・ディスカバー社に提供し、自らの手で地球圏全体の支配を目論んでいたのだが、最終的にその本心が暴露され、ホワイトファングは再び崩壊を迎えた(外伝作品『BLIND TARGET』)。
ただし、5機のガンダムのデータそのものは、別の形でロームフェラ財団の手に渡ってしまったらしく、5機の派生型といえるモビルスーツが、ロームフェラのモビルスーツ生産工場で開発される事になっており、それを巡る戦いも起きている(外伝作品『ティエルの衝動』)。

また、別の一方では、ホワイトファングの元・幹部であり、ミリアルドを指導者に迎えようとするカーンズと意見が対立し決別していたビクター・ゲインツが、表向きは平和主義団体を装った武装組織である「パーフェクト・ピース・ピープル」を結成。地球圏統一連合の基地を改造して建造したモビルドールの大量生産を行う資源衛星「ウルカヌス」とその番犬を務める大型モビルドール・スコーピオを巡って、バルジの残骸を拠点としたOZの残党や5機のガンダムと激突し、スコーピオの奪取とウルカヌスの制圧に成功したビクターは、自分達以外の者が今後兵器を持つ事を許さないと宣言する。
しかし、最終的には5機のガンダムとの戦闘に破れる形でビクターは死亡。パーフェクト・ピース・ピープルも、組織としては自然消滅を迎えたと思われる(『BATTLEFIELD OF PACIFIST』)。

そしてA.C.196年の12月、ホワイトファングの残党の一部を取り込んでいたバートン財団の首魁であるデキムが、真のオペレーション・メテオを実行に移すべく、トレーズの遺児であるマリーメイア・クシュリナーダを指導者として擁立し、地球に宣戦布告。X-18999コロニーを地球に落とす作戦は失敗に終わったが、サーペントを主戦力としたマリーメイア軍の降下作戦に関しては、ゼクスの駆るトールギスIIIの妨害を退けつつ、概ねは成功する。
しかし、サーペントを駆る大部隊は5機のガンダムによる必死の抵抗を物量作戦で抑えたが、ドロシー・カタロニアに発破をかけられて武器を持たずに戦争反対の意思を訴える市民達を攻撃する事は出来ず、戦意喪失。戦争を主導していたデキムが暴走の末に部下に射殺された結果、マリーメイア軍は降伏し、戦いは終結する(『OVAEndlessWaltz』)。

かくして、ホワイトファングに関わっていた者達の戦いは、完全に終わりを迎える事になった。

矛盾・問題点

「コロニーの解放」を謳い決起したホワイトファングであるものの、その実像に関しては多くの矛盾や問題点も含まれている
ホワイトファングはどちらかというと、創設者であるカーンズが指導者ヒイロ・ユイを死に追いやった地球側の「復讐」を行う為に結成した組織と言え(しかも、黒幕であるセプテム将軍は、物語のかなり初期に死亡している)、「コロニーの解放」は、カーンズが自らの復讐を正当化する為の方便でしかなかった可能性が高い。
また、反地球的思想を掲げながら、人員不足を補う為なのか、組織の構成員は宇宙居住者のみではなく、OZ宇宙軍のトレーズ派残党や旧地球統一連合の残党も参加しており(ロームフェラのやり方が許せないという共通の動機から参加している)、新たな指導者としてもミリアルドを擁立したり、自分達を裏切ってOZにも協力していた5人の科学者達にも協力をさせている。
更に、序盤のアルテミス・レボリューションこそ有人モビルスーツを使用していたものの、モビルドールの生産工場を制圧してからは、ビルゴや有人モビルスーツとして運用が可能なトーラスだけでなく、わざわざ5人の科学者達に再建造させたヴァイエイトメリクリウスの2体までもモビルドールとして運用させる等、自分達の手を汚す事の無いモビルドール偏重の戦法が目立つ様になっており、最終的に有人モビルスーツはレディ・アンの死者数の報告からも0名でこそなかったものの実質ガンダムエピオン1体しか視認出来ないくらいモビルドールに比重を置かれた状態(最終決戦でもホワイトファング側の量産機はビルゴⅡしか写っていない)になってしまっている等、トレーズ率いる有人モビルスーツのみの地球圏統一国家軍に比べると、卑怯にさえも見える。

聞こえの良い言葉で言えば合理性と柔軟性、逆に悪く言えば無節操かつ他力本願なカーンズの戦略の数々は、結果的に自分達を窮地に追いやる状況へと繋げてしまう事になる。これは皮肉にも彼が嫌っていたツバロフとガンダム嫌いな点を除けばほぼ同じやり方でもある。
トレーズが再び表舞台に現れてホワイトファングとの対決を宣言した結果、ホワイトファング側にいたトレーズ派や地球圏統一連合に所属していたメンバー達は離反してしまい、またミリアルドの影響力が強過ぎた結果、実質的に組織の指揮権を奪われてしまった上に、彼が独断で迎え入れたドロシーにも、好き勝手な振る舞いをされてしまう等、カーンズの立場は殆ど無くなっていってしまっている。ミリアルドを司令官に据える事に対し明確に反対して組織を去った者もおり、その一人がビクターとなっている。
更に、ガンダムエピオンを除いた戦力の全てをモビルドールにし、「戦闘の最前線をモビルドールに任せて人間は後方で戦闘を傍観する」というやり方も悉く裏目に出てしまう展開を見せており、幹部の一人であったセディッチは、バルジ攻防戦において後方で油断していた結果、バルジ砲の餌食になる形で死亡。その後、メンバーの一人で、手柄を逸ったドルニエも、OZプライズの仕掛けた偽情報を鵜呑みにして勝手に戦力を持ち出した結果、クラーツ・シェルビィの駆るガンダムバーンレプオスに返り討ちに遭い、更には保有していたモビルドールをドクターペルゲに奪われてしまう失態まで犯している(外伝作品『DUAL_STORY_G-UNIT』)。
そして、決戦前にはヴァイエイトとメリクリウスの二体が破壊され、決戦時には5人の科学者達の細工によって、モビルドール自体の「コントロールシステムへの介入によって動きを制限出来る」という弱点も利用されてしまい、ビルゴやトーラスがリーオーとまともに戦えなくされてしまっている(ときた洸一の漫画版に至ってはは、モビルドールがリーオーに攻撃する事自体出来なくされてしまった)。ちなみに、リーブラの主砲が度々故障してしまったのも、5人の科学者達によって意図的な設計ミスが行われた為である。
結局の所、ホワイトファングという組織自体が敗れてしまった要因は、5機のガンダムの介入というより、組織の形振り構わな過ぎるやり方にあったと言えなくもないのであった…。

関連タグ

新機動戦記ガンダムW ミリアルド・ピースクラフト カーンズ 宇宙戦艦リーブラ テロリスト
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