機体データ
| 形式番号 | OZ-13MSX1 |
|---|---|
| 頭頂高 | 16.3m |
| 重量 | 7.3t |
| 装甲材質 | ガンダニュウム合金 |
| 武装 | ビームキャノン |
秘密結社OZ（オズ）の試作型MS。
メリクリウスと共に、攻撃と防御の2要素をそれぞれ片方の機体に集約した双子機として製造された。
アビリティレベル
| ファイティングアビリティ | 110 |
|---|---|
| ウエポンズアビリティ | 160 |
| スピードアビリティ | 125 |
| パワードアビリティ | 110 |
| アーマードアビリティ | 130 |
機体解説
OZに身柄を拘束された5人のガンダム開発者が共同開発した試作MS。
名称は、エジプト神話の女神「ヴァイエト（ハウヘト、またはヘヘト）」に由来する。
頭部に1本のアンテナを持つ青い機体は「最強の矛」というコンセプトの元、遠距離砲撃戦に特化した機体として開発された。
後述の大型ビームキャノン及びそのジェネレーターは風神の風袋を意識したデザインで作られている。
メリクリウスと合わせて風神雷神と矛盾となり「同じく『最強の盾』を持つメリクリウスと戦った場合どちらが勝つのか」というレディ・アンの問いに開発者の一人ドクターJは「パイロットの技量が高い方が勝つ」と解答している。
劇中では組み立て途中のヴァイエイトが放ったビームキャノンをメリクリウスのプラネイトディフェンサーが防いだという描写のみで、万全な状態での対決は描かれなかった。
武装は大型ビームキャノン1挺を除き一切の装備を持たないが、対として行動する防御・接近戦型のメリクリウスの護衛を前提としているため、不用意な接近戦や単独行動を行わない限りは左程問題とされなかった。
ガンダムと同じガンダニュウム合金製のため素の防御力も圧倒的なものを備えている。
「ガンダムを超えるモビルスーツ」をコンセプトに開発されているがガンダムのトータルアビリティレベルを微妙に下回っている。
よく明確に性能を示すものと勘違いされているが、アビリティレベル自体が「あくまで目安で絶対のものではない」とバイブル等で語られているのであまり参考にならない。
武装
ビームキャノン
手に持つ大口径のビームキャノンで、背部に配置された円形のジェネレータからケーブル経由でエネルギー供給される。
発射には背部ジェネレータを展開する必要があるが、その威力はウイングガンダムの最大出力のバスターライフルをも上回り連射も可能。
最大出力で発射する時はジェネレータの蓋が放熱の為に開放される。
ツインバスターライフルによって爆散寸前に陥った時には、同行していたメリクリウスがマニュピレーターで強引にジェネレータを開放、ビームキャノンを奪って使用した。
スーパーファミコンで発売された格闘ゲームの「ENDLESS DUEL」では、ガンダムエピオン以外の全キャラに標準搭載されているバルカンを使用する時にメリクリウスのビームガンと同型の小型火器を取り出す。
近接武器を持っていないため、ビームキャノンの砲身を盾および殴打武器としてフル活用。
パイロットにはレディ・アンが設定されているが、アニメ本編ではヴァイエイトに乗ったことがない。
劇中の活躍
ガンダム開発者達がOZの兵士達にヴァイエイトとメリクリウスの機体説明をしている最中、OZに潜伏したヒイロ・ユイがまだ上半身しか出来ていないヴァイエイトに乗り込み、ビームキャノンを使って開発者もろとも殺そうとするも、とっさにメリクリウスのプラネイトディフェンサーを発動させて不発に終わらせた。
この時、トロワ・バートンもOZに潜伏していたためヒイロはOZに捕虜として捕らえられた。
その後、トロワの機体となりメリクリウスのテストパイロットとなったヒイロともに共にOZに接近するゼクス・マーキス及びトールギスの捕獲を命令される。
この時、ヒイロとトロワはゼクスと戦いつつ、護衛についていたモビルドール(トーラス)全機を壊滅させるという荒業を成し遂げている。
カトル・ラバーバ・ウィナーがウイングガンダムゼロに乗り込みコロニーを破壊したという情報が流れた時はウイングゼロ鹵獲に再び出撃。
しかし、カトルの異変に気付かないままウイングゼロに接近したためツインバスターライフルにより機体は半壊。
その後も暴走するカトルのウイングゼロがヒイロのメリクリウスにとどめのツインバスターライフルを撃とうとしたところをトロワが機体が半壊した状態で庇い、カトルに自分たちの戦いが終わった事を伝え、優しいカトルに戻ってほしいと決死の説得をしトロワもろとも機体は爆散した。
コロニーを一撃で破壊する出力を持ち、メリクリウスのプラネイトディフェンサーを機能停止に追い込んだツインバスターライフルを二度も耐える異常な耐久力はよく突っ込まれる。
もっとも、一射目で半身が削り取られてコクピットが剥き出しになり、二射目を背面で受け止めて爆散確実な状況に追い込まれているのを「耐えた」と言い切れるのかは疑問ではある。
その後、物語終盤でモビルドールとしてメリクリウスとともに再登場。トロワのデータを組み込んでおり、ピースミリオンに機密データを持っていこうとしたヒルデ・シュバイカーを殺そうとするも助太刀に来たデュオ・マックスウェルのガンダムデスサイズヘルにメリクリウス共々破壊された。
関連動画
バリエーション
ヴァイエイト・シュイヴァン
漫画『新機動戦記ガンダムW DUAL STORY G-UNIT』に登場。
メリクリウス・シュイヴァンと対を成す後継機としてOZプライズの攻撃用試作型MS。
詳細は該当項目を参照。
ガンダムポリュクス
漫画『新機動戦記ガンダムW G-UNIT オペレーション・ガリアレスト』に登場。
ガンダムカスターと対を成すジェミナス・タイプの可変MS。ヴァイエイトのデータを用いているため、攻撃に特化している。
立体物
ガンプラ
1/144スケールのプラモデルとして登場。2000年版にリリースされたリニューアル版にはOZパイロットスーツ姿のトロワのフィギュアが付属する。
2020年9月にはHGAC版がプレミアムバンダイ限定商品として登場、メリクリウスとセット商品となる。
アクションフィギュア
リアルタイムでは特にリリースはなかったが、2013年にROBOT魂がメリクリウスとセットでプレミアムバンダイ限定で発売された。
関連タグ
アルトロンガンダム(ビームキャノンに大型ビームキャノンの技術を応用)
