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OZ(ガンダムW)

おず

OZとは、新機動戦記ガンダムWに登場する私兵集団。ガンダムパイロットの敵組織に該当。
目次[非表示]

概要

新機動戦記ガンダムWに登場するロームフェラ財団の尖兵としてアフターコロニー175年に結成された私兵集団。元々は地球圏統一連合の一部だった組織で、表向きにはスペシャルズと名乗っていた。和平派のノベンタ暗殺と各国の連合軍統合を目的としたオペレーション・デイブレイクで旧連合を制圧・吸収する形で歴史の表舞台に立つ事となる。

OZと言う組織名は黄道帯機構(Organization of the Zodiac)の略称。

スペースコロニーを制圧していた地球圏統一連合に出資していたロームフェラ財団が、自らの障害になる非暴力・非武装主義を唱えるコロニーの指導者ヒイロ・ユイの暗殺後に組織した。
その前身組織はそのヒイロ・ユイ暗殺を担当した連合軍内の特殊工作部隊だったとも、地球からコロニーへ機材などを運ぶ運送会社だったとも言われている。

TV版放映開始時の総帥はトレーズ・クシュリナーダ。同じく組織の顔であるゼクス・マーキスは指導者ヒイロ・ユイ暗殺から7年後、同じように障害になると連合により崩壊させられたサンクキングダムの王子ミリアルド・ピースクラフトであり、連合軍への復讐のために入隊した。

OZことスペシャルズはMS提供によって連合軍の飛躍的な軍備拡張に貢献しただけでなく、それよりも一歩進んで戦闘兵団として兵士育成や訓練も行っており、いついかなる戦地でも単独行動が可能な特権をも持っており、その為か正規軍である連合軍から不信感や反感の目で見られており、特に経験豊富な老将校からは『貴族の道楽で戦争をしている血生臭い連中』と嫌われていた。

所謂ガンダムシリーズの敵組織だが、他の敵組織と比べ組織内部の移り変わりが異常に早く、中盤にしてトレーズが代表を降り、ゼクスが軍を除隊している(軍内部では戦死と扱われた)。

本編では第1話からガンダムパイロット達がしきりにOZという名称を使っているので誤解されがちだが、元々は秘密結社なので物語開始時の地球上では地球圏統一連合という名称で定着しており、OZの名前で全国的に知れ渡るようになったのはオペレーション・デイブレイク以降である。
何故ガンダムパイロット達がOZの存在を知っていたのかというと彼らの育ての親であるドクターJを始めとするガンダム開発者達が元々この組織の関係者だったためであり、指導者ヒイロ・ユイが殺されたのを切っ掛けに脱走した。

非公式ではあるが、TV版とEWの間にあたる『新機動戦記ガンダムW ~ティエルの衝動~』で元OZのエースパイロットが登場していた。

所属

トレーズ・クシュリナーダ(CV:置鮎龍太郎)
ゼクス・マーキス(CV:子安武人)
ルクレツィア・ノイン(CV:横山智佐)
レディ・アン(CV:紗ゆり)
ヒルデ・シュバイカー(CV:荒木香恵)
アレックス(CV:難波圭一)
ミュラー(CV:草尾毅)
ツバロフ・ビルモン(CV:幹本雄之)

個別記事のないキャラ

ワーカー(CV:中村大樹)
オットー(CV:森川智之)
メーザー(CV:関智一)
トラント・クラーク(CV:中博史)

メカニック

かつてガンダム開発者もこの組織において、モビルスーツ(MS)開発に携わっており、機動力と防御力両方を併せ持つトールギスを開発している。
OZは連合各国にMSを提供しているが、それらMSは全てトールギスから派生したものとなっている。降霊術師の名を持つ同機以降のMSや艦艇には星座の名を持つものも多いが、これはロールアウトした日の星座の名を当てはめる慣習があった事にちなんでいる。

牡羊座エアリーズ
牡牛座トーラス
双子座ガンダムジェミナス
蟹座キャンサー
獅子座リーオー
乙女座ビルゴ
天秤座リーブラ
蠍座スコーピオ
射手座サジタリウス、ケンタウルス
山羊座トラゴス
水瓶座ガンダムアクエリアス
魚座パイシーズ
上記のうちガンダムジェミナスは外部企業のハーマン・インダストリがOZの制式採用を狙って開発した機体となる(一応、その開発にはOZと関連のある科学者であるドクター・ペルゲが関わってはいるが)。また、ガンダムアクエリアスはゲーム『Gジェネレーション』のオリジナル機体であり、公式の関連ストーリーでの登場は今のところ確認されない。

また、リーブラとサジタリウス、ケンタウルスに至ってはMSではなく艦艇である。

モビルスーツ

トールギス
トールギスⅡ
リーオー
エアリーズ
トラゴス
キャンサー
パイシーズ
トーラス
ヴァイエイト
メリクリウス
ビルゴ
ビルゴⅡ
ガンダムエピオン

戦艦

宇宙要塞バルジ
宇宙要塞バルジ改
宇宙戦艦リーブラ

OZの分裂まとめ

大体7話から10話前後ごとに分裂が起きている。

  • オペレーション・デイブレイク(7話)
対象:地球圏統一連合
分裂:スペシャルズ(→OZ)⇔旧連合地球軍
トレーズがオペレーション・メテオによる世界中の混乱に乗じて計画し、平和会議が行われていたニューエドワーズ基地へガンダムパイロットを誘き寄せたノベンタ元帥ら連合首脳部殺害と同時期に行われた作戦。
早い話が地球圏統一連合から能力が優秀な人材に前もってスペシャルズという特別な地位を極秘に与え、計画発動後その制度に反抗する能力のない人材を武力で制圧するというもの。このスペシャルズの集まりこそOZである。
スペシャルズの中にはゼクスやノインも含まれており、制圧もやむ無しという考えだったが、トレーズの思想を曲解しアレックスとミュラーのように虐殺や制圧そのものを楽しむ危険分子も少なからず存在していた。
そしてガンダムに対して軍事衛星のミサイルでコロニーを攻撃すると言う脅迫で降伏を迫り、ガンダムの活動を鈍らせる事に成功する。

また、ブントのようにスペシャルズには選ばれなかったが管轄区域をOZに売り渡すことで手柄を立てる裏切り者や、サリィ・ポォのようにオペレーション・デイブレイクをきっかけに祖国だった独立国家管轄の残党が独裁に乗り出したというスペシャルズの選抜以外の理由で連合(OZ)と敵対している者も存在する。

  • OZ宇宙進出(17話)
対象:地球圏統一連合
分裂:OZ⇔旧連合宇宙軍残党
オペレーション・デイブレイクの延長線にあたる。
OZの地球圏の完全支配はすでに成功を迎えていたが、それでもなおOZに反抗する旧連合の宇宙軍残党を一掃するため、モビルドール(MD)の試験運用も兼ねて宇宙にレディ・アン特佐を派遣した。
さらに旧連合が保身のためコロニーを人質に取っていたことさえも逆手に取り、OZは旧連合に全ての責任を転嫁しコロニーと和平を結ぶ。尚、ガンダムのパイロットたちはOZの企みに気付き宇宙へ向かうが、既に和平を結んでいたコロニー代表団はOZに楯突くガンダムを友好の障害になると見なし、ガンダムは平和を乱す反逆者として排斥する事を宣言し、結果的にOZはガンダムを孤立させることに成功する。更にOZは独立国家化していくコロニーへの軍備保有を勧めさせ、更にはコロニー市民からの志願兵の募集を開始する事で更に勢力を拡大していく。これら自体は分裂ではないが、この時OZ地球軍と宇宙軍に分かれていたことが終盤の混乱を生んでしまう。

皮肉なことだが、この時シャトルごと宇宙を漂流していたカトル・ラバーバ・ウィナーはOZに殺されかけたところを旧連合残党の命がけの行為のおかげで何とか生き延びている。

  • オペレーション・ノヴァ(25話)
対象:OZ
分裂:ロームフェラ財団派⇔トレーズ派
18話でモビルドール肯定・ガンダム及びそのパイロット殲滅派のデルマイユ・カタロニア公爵とツバロフ・ビルモン技師長を中心としたロームフェラ財団派とモビルドール反対派のトレーズ派に分裂したことで発生したのがそもそもの発端(「ツバロフを殺せ」の台詞が有名)。
デルマイユはモビルドールの導入に異を唱えたトレーズを総帥から解任して幽閉、その直後にツバロフはロームフェラ財団派からトレーズ派に寝返って捕らえたガンダムパイロット達を開放したレディ(ただし彼女自身は元からトレーズ派で、ロームフェラ財団の思想を受け入れたのは真意に気付かないままトレーズを思っての行為だった)を銃撃した。その後、ロームフェラ財団派は地上の紛争を制圧する為のモビルドールによるトレーズ派の兵士を殲滅させる作戦を企て、更に財団は反逆者の象徴となるガンダムの抹殺も決定した。

なおOZの中にはモビルドールを肯定するロームフェラ財団派でありながらゼロシステムの有用性を主張するどちらの味方とも言えない軍人も少なからず存在し、そのうちの1人が後に独断でウイングゼロを持ち込んだトラント・クラーク特尉だった。
さらに後述のクーデターを起こすためにトレーズ派でありながらロームフェラ財団派を演じ続けた反乱分子も数多く存在している。

一方、リリーナ・ピースクラフトによって再建したサンクキングダムは完全平和主義を提唱、各国や財団の一部が賛同し始めた事により財団はサンクキングダムを邪魔に思い侵攻を開始し、再び崩壊へ追い込んだ。

  • アルテミス・レボリューション(37話)
対象:OZ宇宙軍
分裂:ホワイトファング+ホワイトファング兼トレーズ派⇔OZ宇宙軍残党(殲滅)
サンクキングダム壊滅直後にOZがロームフェラ財団派に掌握されていた事を快く思っていなかったOZ宇宙軍トレーズ派の残党がコロニー過激派のホワイトファングと極秘裏で手を組んだことで発生したクーデター。
これにより事実上宇宙軍の総帥的立場だったツバロフは戦死、OZ宇宙軍はコロニー過激派に乗っ取られ周囲のコロニーを巻き込む内乱が発生、さらに宇宙軍の拠点であった宇宙要塞バルジガンダムエピオンに破壊され(バルジ一刀両断で有名なところ)開発中だった宇宙戦艦リーブラも強奪された事で主導権は完全にホワイトファングの手に渡ってしまう。

似たような動きは地上にあるOZ地球軍でも発生していた。
サンクキングダムの制圧に成功したデルマイユはOZ地球軍及び同財団の代表にリリーナを抜擢する。しかし、彼女の言動は逆にデルマイユの意に反し財団を完全非武装化に歩ませ始める事となり、逆にリリーナに財団が乗っ取られてしまう。
自業自得で自らの地位を失墜させ完全に墓穴を掘ることとなったデルマイユは娘のドロシー・カタロニアに唆され宇宙に上がる事を決意。しかしカーンズの策で宇宙で戦いをもたらすものを無差別に攻撃していたアルトロンガンダムがホワイトファングにも攻撃を仕掛けてきたのを口実に「ガンダムは地球側の戦力」と言いがかりを付けられ、宇宙全域のOZ宇宙軍殲滅を目的にモビルドール部隊を送り込まれる。その規模はデルマイユの乗るシャトルが飛行する空域もを巻き込み、トーラス部隊の攻撃によりシャトルごと戦火に飲まれて死亡してしまった。

これとはまた別にトレーズ派の残党が宇宙戦艦リーブラを取り戻そうと独断でC421コロニーを乗っ取る反乱も起こしているが、ガンダムデスサイズヘルに制圧に用いていたトーラス全機を破壊・捕縛されOZ宇宙軍はほぼ消滅という道を辿ることとなった。

  • トレーズOZ総帥復権(41話)
対象:OZ地球軍
分裂:世界国家軍(OZ武装派)⇔OZ非武装派(殲滅及び世界国家軍に吸収)
リリーナ・ピースクラフトの演説により一時期平和路線を歩みつつあったロームフェラ財団だったが、ホワイトファングの宣戦布告により急遽戦力を用意する必要が出てきたOZ地球軍はトレーズのリリーナ解任及び総帥復権により世界国家軍として再び軍事化の道を進み始めた。
宇宙軍と比べると大まかにしか描かれていないものの、その経緯にはかつてのオペレーション・デイブレイク同様反対勢力を一掃、または吸収している事が明かされている。

組織の結末

MO-Ⅱに集結しリーブラを使って地球排除を目論むホワイトファングとの大規模決戦を開始したトレーズ率いるOZこと世界国家軍。
ガンダムをも巻き込んだその戦いにおいてトレーズはトールギスⅡに搭乗し、アルトロンガンダムと交戦の末に敗北・戦死した。それを受けてレディ・アンは全面降伏を決意した(結果的にアルトロンはガンダムの本来の使命であったOZ打倒を果たしたと言える)。しかしそれでもホワイトファングは戦闘を継続する。だがミリアルドの乗るガンダムエピオンがウイングガンダムゼロとの戦いで消失した為ホワイトファングも敗北する。
その後、リーブラは地球に落下しそうになるがウイングゼロの攻撃により落下前に破壊された。
この大規模戦闘は「EVEWAR」と呼ばれ、この戦いの後、地球とコロニーはようやく和平を果たし、地球圏統一国家を樹立し、元連合の軍人やレディ・アンやノインなどの元OZメンバーによる諜報機関プリベンターにより戦争兵器の根絶へ向かった。しかしまだ完全平和を嫌うOZの残党やホワイトファングの残党も存在してはいた模様。

OZプライズ

OZの一部隊だがロームフェラ財団直属の独立部隊でいわばロームフェラの総帥であるデルマイユの私兵部隊である。他のOZ部隊の戦略とは関わりなく独自に行動しており、しかも他の部隊も彼らに手出しできない。その為OZ内部でもその全貌を知る者はあまりにも少ない(だがペルゲはお坊ちゃま達のクラブ活動と評した)。母艦はグランシャリオ。
ロッシェ・ナトゥーノ、クラーツ・シェルビィ、ブルム・ブロックスの3人の青年将校からなる星屑の三騎士(スターダストナイツ)がこの部隊の指揮を執っている。
OZに協力しようとする資源衛星都市MO-Vをガンダムを作ったと言う理由で自分達の管轄に置き、通信などを封鎖してMO-Vを孤立へ追い込んだ。
だが途中でMO-Vから寝返ってきたドクター・ペルゲの情報操作で財団から切り離され(時期的にはリリーナが祭り上げられた頃)、更に彼が呼び寄せたヴァルダー・ファーキルがブルムを抹殺、クラーツはヴァルダーに付いた上にロッシェを追放、結果的に星屑の三騎士は瓦解し、部隊はヴァルダーとペルゲの支配下に置かれてしまう。その後もMO-Vと激戦を繰り広げ、最終的にはEVEWARと同じ頃にMO-V側と決戦を繰り広げた末にペルゲとヴァルダーが戦死し、グランシャリオも撃沈した為に壊滅した。

関連タグ

新機動戦記ガンダムW
ロームフェラ財団
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ホリス・ホライアン

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