ノベンタ元帥
のべんたげんすい
「早まるな・・・!若者よ・・・!」
CV:藤原啓治
地球圏統一連合軍の最高司令官である元帥。コロニーへの武力制圧などの暴政を行う連合にあって穏健的な人物で人望の厚い良識派。当初の目的を忘れて戦乱を起こすだけの存在と成り下がっている現在の連合の悪政と腐敗に憂いていたのか、異常に肥大化した連合軍の軍備縮小とコロニーや各国との対話による和平を望んでいた。
ニューエドワーズ基地での会議でその完全平和主義に似た和平計画を発表した。その発表にベンティ将軍などの高官達も賛同し始めたが、その行動を間違った事と断じたOZ総帥トレーズ・クシュリナーダの策略でニューエドワーズで行われているのがOZ上層部による会議だと言う偽情報が知らぬ間に世界中に流されており、それを鵜呑みにしてやってきたウイング、デスサイズ、ヘビーアームズ、サンドロックのガンダム4機の襲撃を受ける事となる。ノベンタはガンダムに交信を試みるも彼らは猛攻撃を行っていた為、それはかなわず、トレーズの誘導によりベンティら多くの高官らと共にシャトルで脱出する事になるが、そのシャトルがOZマークの貼ってあるものだった為、襲ってきたウイングに一刀両断されて死亡した(ちなみに五飛だけはトレーズの陰謀を知っていた)。
ちなみにOPのラストにもあった「初期ガンダム5機が全機集合する」のは、7話ラストの五飛がニューエドワーズ基地を襲撃にきた4人のガンダムパイロット達にトレーズに騙されていた事をシェンロンに乗って教えに来たこの時のみであり、5人全員で戦わないどころか、とても後味の悪い光景となっている。
また同じころに世界中の連合軍基地に潜んでいたOZによるクーデター作戦「オペレーション・デイブレイク」が同時に開始され、ニューエドワーズでのガンダムによるノベンタ達上層部虐殺も相まって地球圏統一連合は崩壊した。
漫画作品『敗者たちの栄光』ではドーリアンの根回しで和平計画を発表するもTV版同様にガンダムの襲撃を受ける。その際にガンダム達に話しかけるもトロワと五飛からそれまで連合が行ったヒイロ・ユイ暗殺などの悪逆行為を罵られる羽目に(ちなみに五飛の「連合に細菌兵器をコロニーに注入されかけた」と言う非難に対しては「そんな報告は受けていない」と反論した事からあれはセプテムの勝手な行動であったようである)。しかしカトルからは「コロニーとの平和を選択したノベンタの意志を歓迎する」と伝えられ、サンドロックに庇われる形でシャトルで離脱するが、そこに何も知らずに乱入してきたウイングの攻撃で死亡した(その際の攻撃の余波でドーリアンも死亡した)。ヒイロはその直後に流れたニュースで自分がノベンタ達平和論者を虐殺した事を知ってしまう。