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トーラス(MS)

とーらす

トーラスとは、テレビアニメ『新機動戦記ガンダムW』に登場するモビルスーツおよびモビルドール。
目次 [非表示]

「一年前、私は言ったはずです。『あなたのそばから離れない』と…。ずっと待っていたんです。もう、待つのはごめんです!」

機体データ

形番OZ-12SMS
全長16.8m
重量7.9t
装甲材質チタニュウム合金

アビリティレベル

ファイティングアビリティ100
ウエポンズアビリティ110
スピードアビリティ125
パワードアビリティ110
アーマードアビリティ110

機体説明

エアリーズに替わる航空戦力として開発された可変モビルスーツ

機体名は牡牛座に由来する(タウロスの別読みと言えばパッとくるかもしれない)。

背中のバインダーで両腕を覆うことにより、高速移動用の航空機形態に変形する。

また、多少の調整で宇宙戦闘にも対応可能な高い汎用性を持つ。

メインの装備は、ビームガンとビームカノン。

主なパイロットはルクレツィア・ノインレディ・アンヒルデ・シュバイカーなど。


本格的な登場は舞台が17話で宇宙に移ってからとなるが、完成品自体は4話とかなり早い段階で登場していた。ある意味Wの序盤はトールギスをゼクスに届ける事やスペシャルズ台頭による反乱軍の鎮静化に並びトーラスの試作品を宇宙に送り届ける事がOZの使命だったと言える。


モビルドール(MD)システムの導入直後は有人型にそのままシステムを搭載していたが(そのためか無人の機体の中の動作がホラーチック)、システムの実用化以降はコクピットを排除した無人型の生産が主流となり、有人型はこれら無人型の指揮統制に用いられた。

機体スペックはMS形態のまま飛行も可能でエアリーズ並みの高機動飛行とリーオーを軽く上回る速度を叩き出し更に可変することで速力を上昇させる。また運動性においてもトールギスや高級機、ガンダムなどと同様に鋭角的な挙動も可能も可能。凄まじいまでの運動性のと加速力、速度(静止から一瞬で8G以上まで加速しその動きをしたままリーオー部隊を一切微動だにさせる間もなく部隊中央を突破し一瞬で停止反転後に全機狙撃し消滅させるという、あまりにも凄まじい動きをする)は人体の限界に束縛されないMDの反応速度によっていかんなく発揮され、消耗していたとはいえそれまで無敵を誇ったガンダムを、量産機にして圧倒する衝撃的な戦闘力を見せつけた。

MD後継機ビルゴの登場後も、防御と火力が突出したMSであるビルゴ1に比べ機動性は一歩上回っておりおり、高速戦闘や長距離任務において第一線で運用され続けた。

「チートな量産機」と言われるとビルゴが真っ先に挙げられがちだが、このトーラスも十二分に上げられる性能を持ち、物語中盤までにかけて十分すぎるほどガンダムパイロットや地球圏統一連合残党達に絶望的な状況を作り出している。「『W』は量産機が強い」と言われる理由でもある。


接近戦用の武装は基本的に持たないが、素手や肘の突起、ビームライフルや鋭利な頭部先端を衝角として使用することができる。

なお、サンクキングダム仕様機は追加装備としてビームサーベルを有し、OZ機はレーザーガンを装備したケースもある。


機体色はOZ正規軍仕様が黒、OZプライズ所属機が紫とカメラカラーが緑、サンクキングダム仕様が白、ホワイトファング仕様が赤茶色とカメラカラーが水色、となっており勢力ごとに塗り分けられ区別されている。

ホワイトファングの機体は、ビルゴの量産が軌道に乗ると全く見られなくなったため、一般的にはOZのロームフェラ派がMDで多用した黒と、サンクキングダムに所属してからEWまで使い続けたノイン機の白が知名度が高い。

また、スパイとして潜入していたヒルデが脱出に使用したのもホワイトファング仕様の機体だった。


本編では、OZの機体は、ホワイトファングによるオペレーション・アルテミスのバルジ攻略後、離反したトレーズ派のOZ将校やロームフェラ派の宇宙軍残党が蜂起したときに使用されたのが最後の登場となった(世界国家とホワイトファングの最終決戦のEVE WARSの際には、世界国家側はトールギスⅡ以外リーオーのみであった)

一部例外こそあるもののトレーズ及びトレーズ派からすれば、トーラス=OZ内部でロームフェラに反発する自分達を虐殺するためのモビルドールのイメージが強いため彼らがあまり使いたがらないのも無理はない点と、ホワイトファングはモビルドールにより強い戦力を求めてビルゴⅡを好む点から生まれた意外な盲点とも言えるだろう。


戦後も、相当数が残されていたようでマリーメイア軍が本拠地としていたX-18999コロニーの防衛や陽動にMD無人機が使われている。


マリーメイア軍が挙兵した際には、これに対抗するためにノインがゼクスと共に500機以上のサーペントを相手に敵パイロットを一人も殺すことなく8時間以上の持久戦を展開するという凄まじい活躍を見せた。

かねてよりゼクスが「ノインがわざと2番手でいてくれたおかげOZの士官学校を主席で卒業出来た。」と発言している通り、ノインの技量がゼクスに匹敵している事が窺えるケースである。


武装

ビームガン

標準的なビームライフルだが、デザインはかなり独特な形状をしており、性能はリーオーのものより遥かに向上している。

戦闘バンクで多用されたMD搭載機が明らかに人の動きではない緻密な速さでビームを乱射するカットは軽くトラウマもの(しかも無駄に作画のクオリティが高い)。


ビームカノン

トーラスカノンとも言われる。ビームガンでは突破が難しいガンダニュウム合金にすらもダメージ(といっても破壊には遥か程遠い)を与えられるほどの破壊力を持ち、たったの一射で数百機もの敵機を消滅させバルジ宙域を横断する程の射程を誇る。一応宇宙でならリーオーでも使用できる。

この威力でもビルゴのビームカノンやサーペントのビームキャノンに劣ることがA.C.世界が如何に魔境なのかが分かる。

全身がズタボロの大破に近い状態のガンダムデスサイズ破壊を命じられたOZに潜伏していたトロワ・バートンは、自分が内通者ではないことを証明するためにあえてこの武装を選んで破壊に応じた。

これによりようやくデスサイズは大破した。(が、原型はまだ残ってる)

実はトーラス投入前にもOZを襲撃してきたシェンロンガンダムに対抗するために試作型が先行登場しており、地上ではエアリーズでも二機がかりで運ぶのがやっとだった。しかし、敵がまだ少年だったことに咄嗟の情が出てしまったノインが攻撃中止を叫んでしまったため、その隙を突いたシェンロンに逆に武装を奪われた上にトーラス輸送艦を撃墜されてしまった。


レーザーガン

オプション装備。OZ宇宙軍がホワイトファングに接収されたビルゴのプラネイトディフェンサー対策に使用した。

しかし、緊急事態だったのもあって出力調整がなされておらず一部個体は暴発を起こしている。


デザインは「0080」に登場したジム・コマンドのブルパップマシンガンから流用している。


ビームサーベル

オプション装備。サンクキングダム仕様機のみに搭載。後述の通り、主にカトル・ラバーバ・ウィナーが使用している。


トーラスクルーザー

専用輸送機(宇宙船)。別名トーラスキャリアー。キノコに似た形状で、軸の部分に飛行形態のトーラスを3機係留できる。単体での航行も可能。輸送機としては比較的の高めの機動性を持つが、MS相手には対抗は出来ない。

シャトルとドッキングさせて使用することも出きる。


関連動画


立体物

バンダイから簡易整形プラモデルリミテッドモデル」で立体化されている。

成形色が白一色であり、塗装見本・レシピから恐らくサンクキングダム仕様。

航空機形態への変形機構はオミットされており、付属武器はビームライフルのみ。接着剤の使用箇所は大腿部と背部ウイングパーツ(後者は接着剤無しでも嵌められるが、強度はそこまで強くないので接着推奨)。

ガンダムシリーズのリミテッドモデルで最後にリリースされただけあって、完成度は今までのLMと比べて高い方である。


余談

設定段階ではルクレツィア・ノインが搭乗者として想定されており、彼女の(当初の)イメージ 「シャープ」を表現すべくデザインされた。

実際はノインより険しい性格のレディ・アンが先に搭乗し、ノインはより母性的なキャラクター設定になったという顛末があった。

トーラス

また、この作品らしく本編内でガンダムのパイロット達もガンダムの代用機としてこの機体に搭乗したことがある。その際、サンクキングダム所属時のカトル・ラバーバ・ウィナーが乗ったトーラスはこの作品でもかなり珍しいビームサーベル二刀流で敵を撃墜し、トロワ・バートンの乗ったトーラスはビームライフルとトーラスカノンを両脇に抱えて乱射し敵部隊の多くを殲滅するというそれぞれのガンダムパイロットの戦闘スタイルをそのまま反映したような扱いをしていた。


レーザーガンのデザインは、ジムコマンドなどのブルパップマシンガンからの流用。


サンクキングダム仕様の白いカラーリングは、機体形状と相まってイカを連想させる。実際にSDガンダム外伝シリーズでイカ型モンスター「トーラスクイド」にアレンジされてしまった。


関連項目

新機動戦記ガンダムW ガンダムW MS MD OZ(ガンダムW) 量産機

リーオー エアリーズ トラゴス ビルゴ ビルゴⅡ ヴァイエイト メリクリウス サーペント キャンサー パイシーズ トールギス トールギスⅡ トールギスⅢ


お前のような量産機がいるか

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