機体データ
形式番号 | OZ-16MSX-D |
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頭頂高 | 23.5m |
重量 | 17.8t |
装甲材質 | ガンダニュウム合金 |
武装 | ビームベイオネット(MS形態時×1、MA形態時×2)、A.S.プラネイトディフェンサー×1(MS形態時のみ)、ヒートロッド×1(MA形態時のみ)、マイクロミサイル×30 |
機体解説
半可変式の大型モビルスーツで、元々はOZで開発された機体。名前の由来は『蠍座』。
機動性に優れた正しく蠍そのものな外観を持つモビルアーマー形態から、アーマーパーツを排除して白兵戦に優れたモビルスーツ形態に移行することができる。機構としてはリ・ガズィのバック・ウェポン・システム(BWS)に近い。
遠近両用複合武装による距離を選ばない戦闘可能領域、プラネイトディフェンサーを発展させたシールド『A.S.プラネイトディフェンサー』による鉄壁の防御を有し、先の変形機構と合わせて攻防とも隙がない優れた性能を誇る。
しかし、ガンダムWのモビルスーツとしてはサイズがかなり大きく(平均的なMSの頭頂高16~17m前後)、コストや整備性の問題から量産化は見送られ、試作機が1機製造されただけで計画は中止となった。
モビルドールとして自動制御されているが、「56WI」と呼ばれる解除コードを送信することでMDのプログラムを解除でき、通常の有人機としても操縦は可能。
モビルドール製造プラント『ウルカヌス』の防衛機構の要として、近付く者に容赦なく攻撃を仕掛ける『番犬』として恐れられていた。
後に謎の団体『パーフェクト・ピース・ピープル』が奪取し、その代表であるビクター・ゲインツが乗り込んで、ヒイロ・ユイらガンダムチームと戦ったが、最後にはウイングガンダムゼロのツインバスターライフルでビクターもろとも吹き飛ばされた。
武装
ビームベイオネット
ビームサーベルとビームライフルの機能を兼ね備えた遠近両用複合武装。
MA形態では両腕に装備されるが、MS形態の際に左腕部のビームベイオネットは排除される。
A.S.プラネイトディフェンサー
強化型プラネイト・ディフェンサーを展開可能な専用のラウンドシールド。
MS形態時にのみ使用する装備なので、MA形態時は機体後部のアーマーパーツの裏にマウントしている。
この装備はメリクリウス・シュイヴァンの「A.S.クラッシュシールド[スコーピオモデル]」という形で改良されて引き継がれている。
ヒートロッド
MA形態時に使用する格闘武器。
機体後部のアーマーパーツに搭載されているため、アーマーパーツを排除するMS形態では使用不可。
マイクロミサイル
両肩と胸部にそれぞれ10基、合計30基まで内蔵している。
プロトタイプ・スコーピオ
漫画『新機動戦記ガンダムW G-UNIT オペレーション・ガリアレスト』に登場するスコーピオのプロトタイプ。型式番号は、OZ-16MSX-06X。
完成機と異なりこちらは完全にモビルドール仕様となっている。
両腕に戦艦級の威力のビーム砲を装備しており、プラネイト・ディフィンサーの改良型を有するスコーピオに対してこちらはヴァイエイトのコンセプトに近いのかもしれない。
ビーム砲の下部には高威力のディフェンサーネットを放つグレネードランチャーが搭載されており、身動きが取れなくなった相手にトドメを刺す単純にして凶悪な装備である。
工業コロニー・ガリアレストを接収したホワイトファングによって戦力として運用されるが、アディン・バーネットらとの交戦後に鹵獲され、有人仕様に改装したうえでロッシェ・ナトゥーノが搭乗することになった。
ちなみにときた洸一氏のTwitterでカラー画稿が公表されており、MD仕様では白、ロッシェ仕様では赤に金のアクセントが入ったカラーリングになっている。
ゲーム作品では
GジェネレーションシリーズではFとクロスレイズのみに登場。
非ガンダムでありながら、ガンダムタイプに引けを取らない強さを持つ優秀なユニットである。
Fでは原作通り一方通行変形としてリ・ガズィと同じくBWSを採用。
逆にクロスレイズでは変形機構を採用。
通常の可変機として扱われるが、MS形態からMA形態に変形する度にパージしたパーツを装着し直しているのだろうかは謎である。
また、A・S・プラネイトディフェンサーはFではビーム攻撃を軽減又は無効化する効果のビームシールドとして扱われていたが、クロスレイズでは独自のアビリティとして登場。
「全ての武装によるダメージを3500軽減する」という効果に変更された。
関連タグ
ガンダムグリープ:サイズがほぼ互角な大型可変モビルスーツ。