機体解説
基本情報
型式番号 | OZ-10VMSX-2 |
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全長 | 20.9m(デュエルモード時:17.2m) |
重量 | 19.2t |
装甲材質 | G-METAL(ガンダニュウム合金)+チタニウム合金 |
スターダストナイツを裏切り、ヴァルダー・ファーキル率いるOZプライズで特佐になったクラーツ・シェルビィが駆るG-UNIT式のガンダムタイプのモビルスーツ。
ガンダムアスクレプオスの更なる強化・発展型として開発されており、アスクレプオスが改造機であったのに対し、本機はG-UNITの設計者であるDr.ペルゲによって一から新造された物となっている。
原型機であるアスクレプオスと同様の機能も多いが、全体的な機能・デザインはアスクレプオスよりも洗練された物となっており、攻撃・火力面も大幅に強化されている。独自の仕様も備わっており、最たる例は格闘戦に特化した形態「デュエルモード」に移行する際に脚部も変形する仕様となっている。
型式番号からも「アスクレプオスの2号機」となっており、あらゆる面においてアスクレプオスを凌駕している部分からも「アスクレプオスの完成型」としての側面も持ち合わせていると言っても過言ではない。
武装に関しては、アスクレプオスには無かった新たな装備として、右腕にラピッドショットを内蔵する長剣「アサルト・ベイオネット」、左腕に専用のEMFシールド(EMFは電磁場フィールドの略)を装備している。
その他、アスクレプオスに備わっていた通常形態での肩部のクローユニットである「パイソンクロー」の発展型として「ゴレムクロー」が備わっているが、格闘しやすいようにフレキシブルに稼働する。この武装は、OZと敵対する5体のガンダムの1機である「ガンダム05の改修機」の特殊武装と酷似しており、おそらく何らかの手段でデータを入手し、開発された物と思われる。一方、牽制に使えたラピッドショットはアサルト・ベイオネットに内蔵されているが、ゴレムクロー自体には新たに大口径のビーム砲が内蔵されており、この武装はノーマルモード時に両肩にマウントされている状態でも使用可能となっている。
更にジェミナスやアスクレプオスと同様、オーバーブースト機能である「PXシステム」を搭載しているが、この機体のみペルゲの意向によって故意的にシステムのリミッターが無く、機体・パイロットの双方を暴走させ自滅してしまう危険性を秘めている
性能面に関しては間違いなく脅威的で、ロッシェの搭乗するL.O.ブースターを圧倒するが、適性のないクラーツがPXシステムをオーバードライブで使用。その戦いの中でクラーツの心身と共に機体は限界を迎えてしまい爆散し、パイロットのクラーツも死亡した。
ガリアレストver.
漫画『新機動戦記ガンダムW G-UNIT オペレーション・ガリアレスト』では、基本的な設定はそのままだが、新造した場所は工業コロニー「ガリアレスト」に追加で設定される。またガンダムカスター、ガンダムポリュクスから得られたPXシステムのデータを応用した物を搭載している設定も追加されている。
デザイン面も外観は、初代のデザインを踏襲しながら鋭利な部分が増えて、被せるだけだったデュエルモードとの切り替えも両肩部のアーマーと背面の増加装甲が胴体部で組み合うように稼働するなど、変更点が多い。
携帯武器も変わっており、アサルト・ベイオネットらしき武装は長剣から鋏型の武器になっている。
余談
ゲーム「SDガンダムG GENERATION F」から「SDガンダムG GENERATION OVERWORLD」までは、アスクレプオスの改良・発展型の機体という事でなのか、同機を連想させるカラーリングで、武装の名称がアサルト・ベイオネットは「大型ソード」、ゴレムクローも「パイソンクロー」、変形時の形態名も接近戦モードとなっていた。
後の電撃データコレクション『機動戦士ガンダムW [増補改訂版]』でカスタムリーオー・レオールと同じカラーリングに変更されて、各武装や変形時の形態の名称も現在のものに改訂されている。
ちなみに、初代の配色での接近戦モードに関して情報が不足していたためか変形の度にソードとシールドが消失していた。改訂版でのデュエルモードの設定画においては、どちらも背部にマウントしている事が確認できる。
上記のゲームシリーズで登場する際、アスクレプオスとの違いとしてビームサーベルを持っていない。
しかし、原作コミックでは1コマだけとは言え、ちゃんと使用しているシーンが存在している。
明確には語られていないが、G-UNITの設計者が開発した機体であった事から、ガンダムカスターが登場するまで実質的にジェミナスの3号機と読者の間では思われていた。現在の観点で正しく評価するならば「にせジェミナス」「コピージェミナス」とでも言うべき機体か。
立体物
2024年3月29日にHGACで商品化企画中、近日申し込み受付開始であると発表された。商品化されるのはおそらくガリアレストverだと思われる。