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「参ろう。子ども達よ、新たな未来へ。

 そなたたちの運命のままに、すべてはじめから決まっていたとおり」


解説編集

CV:田村ゆかり

新興国ファウンデーション王国の女王。人種は不明。年齢は…?


見た目は幼い少女だが、外見に反した頭脳を有しているらしく、非常に聡明で大人びた言動を見せる。

監督曰く『見た目は子……いや、なんでもないです』

アスラン・ザラによると、彼女の研究テーマはコーディネイターを超える種を創り出すこと」と述べている。


小説版によると王家であるハイバル家(キプチャク・ハン国の時代にまで遡る名門の家系)の遠縁に当たるカイドゥ家の出身で、C.E.72に先帝の養女になった。

しかし、カイドゥ家の記録にはアウラに該当する年齢の女児は見当たらない。C.E.25の記録には同名の女子がいるが……。



余談編集

ファンの間では、「最高のコーディネイターであるキラを生み出したユーレン・ヒビキと何らかの繋がりがあるのではないか?」等々と推測されている。


演者の田村ゆかりは、ガンダム作品では『機動戦士ガンダム第08MS小隊』の特別編「ラストリゾート」にてゲスト出演しており、またキラ役の保志総一朗とはサンライズ作品である『スクライド』で共演している。



関連タグ編集

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM ファウンデーション王国





























以下、重大なネタバレにつき閲覧注意!!編集























































人物編集

本作で発生した事件の元凶にして黒幕


上述の通り幼い見た目だが、実年齢は50歳ロリババア


常に扇子を持ち、普段は年齢に相応する形で余裕綽々に振る舞っているが、激情に駆られると自らに忠実に従うオルフェ・ラム・タオシュラ・サーペンタインでさえ困惑を隠せないほどの判断を取るなど、劇中で見せた数々の言動は「子供染みた大人」であった。


かつてはスーパーコーディネイターであるキラ・ヤマトらが生み出されたコロニー・メンデルに勤務しており、同じく所属していたユーレン・ヒビキヴィア・ヒビキ、そしてラクス・クラインの母親とも関わりがあった。

デュランダルが提唱したデスティニープラン実行後の社会を管理して人々を導く者としてコーディネイターを超えた新人類アコードを誕生させた。


アコードを「子供達」と呼び、愛情を抱いている素振りを見せ(少なくとも決起前にはアコードを自室に集めて頭を撫でている)、戦死した際は絶叫してはいるものの……目尻に涙を溜めているイングリット・トラドールが失態を犯したことでオルフェに暴力を振るわれた様を目の当たりにしても、それを冷たい眼差しで傍観しているため、「役目をこなしている者は寵愛するが、役目を務められない者は用無し」という酷薄なスタンスだった可能性が高い。


あなた達二人(オルフェ・ラム・タオ,ラクス・クライン)は、すべての人類の頂点に立つべき存在、

最後に組み合わさるピースの一対なのです。


目的は、デュランダルと同様にデスティニープランを世界各地へと導入させることであり、プランを受け入れない場合はレクイエムを撃つと恫喝方法も同じであった。自国を核で焼くことも厭わないという点では、デュランダル以上と言える手段の選ばなさであるのかもしれない。


デスティニープランを実現させたファウンデーションは、新興国ながら大きな経済的発展を遂げた上に高度の軍事力・技術力を有しているが、それにはブラックナイトスコードの1人でファウンデーション宰相のオルフェの手腕の他に、デスティニープランの導入があったのは想像に難くない。

だが……首都イシュタリアは華やかに栄えているが、同時に一画には荒んだスラム街が形成されていた

そこでは公然と民間人達が兵士達に射殺・逮捕されているなど、行政機関による弾圧が容赦無く行われていた。これは、プランを導入したゆえの弊害、つまり実際に世界でプランを導入した場合の現実を暗示しているシーンであるとも言える。



劇中の様相編集

自らの真の目的を実行に移すため、オルフェと対になるべくして生まれたラクスを手に入れるべく、彼女が総裁を務める『世界平和監視機構コンパス』を「ブルーコスモスの現・盟主ミケール大佐逮捕のための共闘」を名目に自国へと招き入れる。


そして、共同作戦の当日、ブラックナイトスコードを使ってキラをマインドコントロールし、彼の搭乗するライジングフリーダムが独断でユーラシア連邦領に入るよう仕向け、キラはユーラシア連邦侵略という戦争犯罪に問われるよう追い落とす。

その結果、コンパスの総裁であるラクス・クラインも、この事実を認めざるを得ず、ブラックナイトスコードによってライジングフリーダムを撃墜させることに成功する。


その直後、今度はブラックナイトスコードの工作活動によってユーラシア連邦の戦術核ミサイルを自国領に撃ち込ませると共にコンパス実働部隊を壊滅させるという暴挙を実行。自身は核ミサイル着弾前に側近のオルフェとイングリット、そしてラクスと共にシャトルで脱出。宇宙へと上がった後は、宇宙要塞アルテミスに向かった。

その後、「自分達は自国領土に核兵器が使われた戦争被害者である」と言うマッチポンプを行い、その報復として、予め占拠していた月面の地球連合軍ダイダロス基地から、秘密裏に修復させていた戦略兵器・レクイエムをユーラシア連邦首都モスクワに向けて発射し、同地を壊滅させた。

その後はブラックナイトスコードとファウンデーション軍と共に、予め結託していたプラントハリ・ジャガンナート国防委員長率いるザフト反乱軍のクーデターを扇動しつつ、自分達に賛同しない国家にデスティニープラン導入を強要。従わない場合はレクイエムを発射し、軍民問わない無差別攻撃を行うと恫喝した。


だが、始末したと思っていたキラの生存を契機に計画が狂い始める。

まんまと彼らの策に嵌まり、軟禁していたラクスをキラ達に奪還されてしまい、ザフト反乱軍のクーデターもイザーク・ジュール達の働きによって鎮圧。自軍の戦力の要であったブラックナイトスコードも壊滅してしまう。

もはや殆ど勝ち目は無かったがそれでも諦めず、自らの座乗艦グルヴェイグを旗艦とするファウンデーション軍艦隊と共に、レクイエム破壊を目指すミレニアムの前に立ち塞がったものの、最終的にミレニアムの突撃によりグルヴェイグは大破。自身も瀕死の重傷を負う。

最期はオーブへの発射まで残り10余秒となったレクイエムの様子を艦橋内のモニターで見てほくそ笑んだ直後、至近距離からの集中砲火を浴びせられて、沈みゆく座乗艦と運命を共にした。


しかし、勝利を確信していたアウラの最期も虚しく、レクイエムはアカツキから受け取ったゼウスシルエットを装備したデスティニーSpecⅡによって破壊され、決戦はファウンデーションの完全敗北で終わった。

かつてデュランダルが選んだデスティニープランの守護神となるはずだったガンダムが、デスティニープランを完全に打ち砕いたのである。

そして、シュラはアスランがズゴック内に隠匿していたインフィニットジャスティスガンダム弐式に、オルフェとイングリットの二人もまた、キラとラクスの駆るマイティーストライクフリーダムに敗れ戦死。

コロニー・メンデルから始まったデスティニープランを巡る戦いは、ここに終焉を迎えることになった。


初期の設定編集

2024年3月5日に福田監督のツイートで故・両澤千晶の初期プロットが明かされた。引用元

初期案から見た目幼女設定


アウラ・マハ・ハイバル(54歳/一世代目コーディネイター/女)

ファウンデーションの女王(前略)。

メンデルにおいて、キラの父親の共同研究者だったが、意見の衝突から袂を分かつ(コーディネイターよりも進んだ人類を造るという目的)。

キラの父はこの研究者と方法知って、自身も着手。キラはそうして造られた。

やがて起こったブルーコスモスのメンデル襲撃の際、乳児のオルフェ達と共に逃亡。出資者の一人であったハイバルの元へ。養女となり、オルフェ達を養育。

ハイバルの死後、女王として君臨する。

デュランダルとの間に密約があった。プラントのタカ派を取り込み、地球圏を自分達の支配下に置こうとする。その為にはコンパスが邪魔。

その生まれ育ちから、非常に明快で合理的な考え方の持ち主で、必要・不要、価値・無価値を基準に考える。

ラクスはオルフェと同ロットの存在。ユニット。

が、クライン(母)が連れ帰ってしまった。それを取り返す。

デュランダルの思想を潰したキラを特に憎んでいる。キラを討って、ラクスの目を覚まさせる。


余談2編集

ちなみに、メンデルでの研究員時代の容姿は年齢相応の大人であったのだが、現在において肉体が幼い少女になっている経緯は不明。視聴者の間では、「遺伝子関係の疾患によって歳を経る度に肉体が幼くなっていたのではないか」、あるいは「アウラ本人は既に絶命しており、劇中に登場したアウラはラウ・ル・クルーゼ等と同様にクローンで、オリジナルのアウラの記憶を引き継いだ存在ではないか」といった考察が行われている。

仮にクローン説が事実であった場合、デスティニープランの管理者としてクローンを繰り返すことで実質的な不老不死となり、世界を半永久的に支配するつもりだったのかもしれない。


2024年3月17日の舞台挨拶で福田監督は幼児化した理由はまだ決まってないと発言した。二つ考えられていて、大人だったが子供になった。これにはユーレンが絡んでいて彼を恨んでる。両澤氏が遺したところだと、最初から子供のまま成長しない(作中で大人の姿の写真があるためこちらは整合性が取れなさそうだが)。現段階では設定が確定しておらず、これから詰めていく予定らしい。


2024年3月26日に発売された小説版によれば、アウラとユーレンはライバル関係で二人はより優れた人類を作ろうとしていた。

そんな時にアウラはデュランダルと出会い、デスティニープランに賛同。全てにおいて卓越した能力を示し、他者と完全に融和出来る子供たちを創り出す。それを「遺伝子を操るだけじゃ満足出来ずに他人全てを操ろうなんて、君はとことん傲岸だね」と一蹴したユーレンに対して、己の業績のことしか考えていない彼の方が傲岸だと憤った。

そのためか、ごく限られた一部の人にしか知られていない「キラとカガリがユーレンの子供」である事実を把握している。


また幼児化した経緯は小説版によれば、アウラは出資者を集めるための副業として、出生率の低いプラントにおいて需要のあるアンチエイジングの研究を行っており、未完成であったアンチエイジング用薬剤をメンデル襲撃時に浴びてしまった結果、恐怖と苦痛の中で何ヶ月もかけて子どもの姿まで若返り、それ以上成長することもできなくなってしまった…とのこと。この恐怖と苦痛が精神に影響を与えた可能性も否定出来ない。


要するに、彼女の若返りのために犠牲になった幼女はいなかったということである。ただしあの癇癪持ちな性格に関しては「肉体に精神が引っ張られる形でああなった」のか「元々ああだった」のかは未だに不明。前者ならば(やった所業こそ許され難いが)事故により大人の知識と視野を子供の感性で制御する羽目になってしまった悲劇の人物であると言え、彼女のデスティニープランが破綻していたのは確実にこの精神変容が原因のひとつであったことになるだろう。後者だった場合は「まだ見苦しさで言えばマシな見た目になれたのは不幸中の幸いだった」とでも言うべきだろうか。


ちなみに小説版では「無力な体。人々の無意識の侮りの目。何より自らの技術が、彼女自身をこの境遇に追いやったのだ。それ以上の屈辱があるだろうか。ゆえに彼女は成果を求めた。自らが決して間違っていないと。誰より優れた研究者であると。ヒビキなどより、遥かに」と今の姿を全く気にいっていない。この人物のようにロリ幼女になったことを「若くなってラッキー」とは思えなかったようである。グルヴェイグ撃沈により自らの死が確定した時は、「でも、やっとこの身体から逃れられる」という思いもあった。レクイエムの発射時間を見て微笑み「何もかも失われるならば、せめて道連れに…」と望んだが皮肉にもデュランダルがデスティニープランを導入するために選んだシン・アスカによってレクイエムが完膚なきまでに破壊されてしまったが、それを知らずに絶命したのは幸か不幸か…。


上記の小説版ではリデラード・トラドールダニエル・ハルパーリュー・シェンチアングリフィン・アルバレストが戦死したシーンでは「人生の全てをつぎ込んだ研究成果が一瞬にして無に帰したのだ。アウラは怒りに見悶えた」という、我が子を失った親の反応ではなかった。

しかし、レクイエムの発射時間を見て微笑んだ時には「愛しいあの子たちを殺した者(中略)私がともに地獄へ引き連れてゆこう」という心情も書かれている。


「見た目ロリの独裁者が、戦略兵器レクイエムで地球人類を粛清しようとする」作中での行動からイラストレーターバーチャルYouTuberしぐれういの楽曲『粛聖!!ロリ神レクイエム☆』に因んで「粛清ロリ神レクイエム」とネット上でネタにされた(しかもしぐれういは実際にビームみたいな何かを撃てるため余計風評被害を被っている)。


粛清ロリ神レクイエムとか言われちゃうアウラさま粛聖!! ロリ神レクイエム☆

粛正ロリ神レクイエムノリノリ⭐︎アウラ様


担当声優の田村ゆかりはガンダムSEEDとDESTINYの放送当時は『永遠の17歳』ネタの代表として知られており、サンライズの『舞-HiME』シリーズで演じた杉浦碧でもネタにされている。舞-乙HiMEに到ってはナノマシンの副作用で成長が停まり永遠の17歳になった。

『ゆかり王国』の建国も2004-2005の年越しイベントなのでDESTINYと同時期であり、また「撃たれるとゆかりんにめろめろになる『めろ~ん光線』」のネタも誕生している。

ゆかりんファン(ゆかり王国民)からすると色々と納得できる配役なのである。


真の関連タグ編集

黒幕 マッドサイエンティスト 独裁者 全ての元凶

のじゃロリ ロリババア 合法ロリ ゲスロリ まるで成長していない

毒親 ざまぁ


二度あることは三度ある:最期は乗っていた戦艦のブリッジごと貫かれ、その後の集中砲火で戦艦もろとも消え去った点を考えると、シリーズに登場してきたこのの最期とよく似ている為、当てはまる。もっとも、前者2人は一撃で死んだためある意味では彼らより酷い目に遭ったとも取れるが。

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