概要
モスクワ(ロシア語:Москва、英語:Moscow)は、ロシア連邦の首都。最大の都市にして政治・経済・文化・ロシア正教会の中心地で、2023年1月時点で1310万4177人の人口を擁する。地下鉄が豪華荘厳な事で知られており、「地下宮殿」・「動く美術館」とも形容されている。市内を流れるモスクワ川(ヴォルガ河に繋がるオカ河の支流)が元々の名の由来。
歴史
1147年4月にキエフ大公国の大公であるユーリー1世が、会合を開催した場所としてこの地に言及した事が最古の記録となっている。その後、モスクワ大公国として成立するとヴォルガ河水運の要所にあったこの都市は徐々に力をつけていき、1547年1月にロシア・ツァーリ国が成立して以降、モスクワはロシアの歴史の大部分において政治と経済の中心であり続けた。ロシア帝国を築いたピョートル大帝によって1712年5月に首都は大帝が建設した新都サンクトペテルブルクに移転した(ピョートル大帝はロシアの近代化・西欧化という大改革を志向しており、西欧に近い地に遷都することも、その一環であった)が、1728年1月に再びこの地が首都となり、1732年1月に再びサンクトペテルブルクに戻った(短期間で再移転を繰り返したのは大帝死後の後継者達による政治的混乱が原因)。その後も副首都としての地位を保った。
1917年11月にソビエト・ロシアが成立した後、1918年3月に首都はモスクワに移転してソ連の政治の中心地となり(旧ロシア帝国の政治的影響力が大きい上、西の諸外国に近すぎる=戦時に不向きというサンクトペテルブルクの立地をソ連政府が懸念したため)、1980年7月には夏季オリンピックを開催している。1991年12月にソ連が崩壊して新たにロシア連邦が成立したが、現在でもモスクワは首都として存続している。
主な施設
- 赤の広場
- モスクワ・メトロ
- 連邦保安庁本部
- モスクワ芸術劇場
- グム百貨店
- オスタンキノテレビ塔
- モスクワ大学
- ロシニ・オストロフ公園
- ソコリニキ公園
- イズマイロフスキー公園
- トレチャコフ美術館
- トルペド・スタジアム
- ラジオスプートニク
- ロシアテレビ
- ヤキマンコ
- POLITRUSSIA
- クレムリン宮殿
- RussiaToday