CV:松本保典
人物像
ユニオンに所属する国連大使。36歳。その正体は、200年に渡ってCBの監視者の役割を引き継いできたコーナー家の末裔である。CBが創設された当初から、コーナー家はイオリア計画を自らのものとする野望を持っていた。小説版においては、コーナー家はCBへの資金提供によって監視者の権限を得た一族であるとされている。『1st』から80年前には、太陽炉に関するデータを入手するべく木星に調査団を派遣し、そこで回収したHAROから得られたデータを基に、擬似太陽炉とそれを搭載するMSの開発を行なった。
CBの計画は200年後の技術水準を前提としており、まさにその時代に監視者となり、さらにヴェーダにアクセスできるリボンズと出会ったことをアレハンドロは自身の運命と捉え、CBの計画への直接的な介入を決意。手始めに、リボンズの細胞から得たデータを基に、遺伝子操作によって独自のガンダムマイスターを生み出しチームトリニティを結成している。
アレハンドロはイオリアを「神を気取る理想主義者」と否定し、人類を導くのは今を生きる人間であるという信念を持ち、自分こそがその役割に相応しいと考えていた。
アレハンドロの野望・トランザムの封印解除
同じく監視者であるラグナと結託し、トリニティを操って熾烈な武力介入(自作自演)を行なった。そしてガンダムへの敵意が十分に高まったのを見計らい、協力者(CBからの離反者)を装って三大陣営に対して擬似太陽炉搭載型MS「GN-X」を譲渡し、国連軍結成へと導いた。
国連軍が結成されたことで、用済みとなったラグナとトリニティにサーシェスを差し向けて抹殺し、その後、自らはリボンズとともにヴェーダが隠されている月面施設へと向かった。ガンダムへのヴェーダからのバックアップを停止させることでCBの壊滅を図ったが、スメラギがそれを予測して予備システムを構築していたため失敗に終わっている。ヴェーダを完全に掌握し、コールドスリープによって眠っていたイオリアを殺害したが、それすら予測の範囲内であったイオリアが仕込んだシステムトラップを起動させてしまい、オリジナルの太陽炉に隠されていた「トランザムシステム」の封印を解くこととなってしまった。
彼こそが第1期におけるラスボスであり、CBと国連軍の最終決戦では、金色の大型MA「アルヴァトーレ」に自ら搭乗し、その圧倒的な性能でガンダムやプトレマイオスに大きなダメージを与えている。
最期
アルヴァトーレが撃破された後は、コアユニットであるMS「アルヴァアロン」で戦い、刹那を追い詰めたが、トランザムを起動したエクシアに敗北した。
その直後、リボンズから通信が入り、自身が傀儡に過ぎなかったことを暴露及び本人に煽られて激昂しながらモニターを殴りつけると同時に機体が爆発し、死亡した。
「リィィボンズゥゥゥゥーーーー!!!!!!!」
ただ、リボンズからは見下されながらもその死を残念がられるなど、本気で親愛を抱かれていた(ぶっちゃけ利用価値を見出されていただけだが)のも事実らしく、この会話もリボンズからすれば死に水を取るようなものとも見える。
その他
専用機の性能に頼ったような戦い方でモビルスーツの操縦技量は高くないと勘違いされがちである。しかしこれでも元ユニオンのモビルスーツパイロット(書籍類ではリアルドのパイロットであった事が語られているが、アレハンドロのユニオン軍在籍年代は定かではない。なお、フラッグはグラハム・エーカーがテストパイロットを務めており、00の物語開始時点でも最新鋭機として扱われている)であり、しかも名の知れた腕利きだった。一方でグラハム等からはアレハンドロに関する証言は特に見られない他、基本的に敵対関係にあたるCBに寝返ったも同然なので(正確には最初から通じていた、の方が正しいのだが)彼らからすれば裏切り者といっても過言ではないだろう。
刹那に対して『マイスターに相応しくない』と侮辱したのもその腕前あってこそであり、実際にガンダムマイスター志望だったが叶わず、結局監視者の道を進んだという経歴を持っている。
劇場版 機動戦士ガンダム00-A wakening of the Trailblazer-内で、上映されていた映画(劇中劇)では、『SDガンダム外伝』に登場したスペリオルドラゴンに酷似したアルヴァアロンに搭乗し、アロウズの実質的な首領(あるいはスポンサー)という扱いで、最前線に自ら出撃し圧倒的な力でカタロンを攻撃していたが、結局CBのガンダム達によって倒されてしまう。
因みに松本氏は過去にスペリオルドラゴンの声を担当していた(ついでにいえば彼が彼が分離した存在も演じていた)。
どうやらリボンズの情報操作によって1期のCBの責任を全ておっ被せられた上に、2期でのリボンズとその傀儡になっていたアロウズの蛮行まで彼のせいにされたらしく(劇中劇映画ポスターでもラスボス扱いなのがわかる)、ある意味歴史に名を刻むことに成功した。
尚、本劇中劇はアニメでなく特撮であるため、演じているのは声まで本人そっくりな役者である。
『スーパーロボット大戦』シリーズでは、「道化」の役割を強調される場合が多く、初参戦の『第2次スーパーロボット大戦Z』においては、ラスボスの脅威度を致命的に見誤り、更にリボンズだけ無く、他作品の重要人物達の計略に嵌められる形で死に追いやられる末路を辿った。
ちなみに『スーパーロボット大戦V』では直接登場はしないが、かつて『機動戦士ガンダムSEED』の戦争にも深く関わり、ムルタ・アズラエルよりも上の立場になっていた様だが、つまりは彼と同様にラウ・ル・クルーゼの奸計に踊らされていたという事にもなり、結局こちらでも「道化」として死亡した模様。
ただ、こちらでは彼のみならず、ほとんどの悪党達が真の黒幕の掌で踊らされていた事実が終盤で判明している。
関連イラスト
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機動戦士ガンダム00 ガンダム00 A_wakening_of_the_Trailblazer
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