機体データ
機体番号 | VMS-15 |
---|---|
頭頂高 | 15.3m |
全高 | 17.7m |
本体重量 | 60.0t |
所属 | ユニオン→地球連邦軍、カタロン |
パイロット | ユニオン兵、タリビア兵→地球連邦軍兵、カタロン兵 |
概要
ユニオンの主力量産型MS。
「世界の警察」を自負し、他国への軍事介入を積極的に行うユニオンの性格が反映された機体で、長距離の高速移動に適した飛行形態への変形機能を持つ。ただし、実際に変形するには整備施設での換装作業を必要とするため、出撃前にどちらかの形態を選択する必要がある(飛行自体はMS形態でも可能)。
機体各部は分解・組み立てが容易なブロック構造を採用しており、コクピットブロックを回転軸として、四肢やエンジンなどの各パーツを交換・再構築することで多種多様な任務に対応できる。この構造を活かした応用例として、ガンダムデュナメスに対し組み付いた状態でコクピットを下半身ごと安全圏に離脱させ、残りの上半身を自爆させるという奇襲戦法が使われた。
いつ頃作られたのかは不明だが少なくとも太陽光発電紛争の頃から運用されていた模様。
地球連邦樹立後の西暦2312年時点(『2nd』の年代)では擬似太陽炉搭載機の普及により、相当数が退役または戦略的重要度の低い地域に回されていた。
ただし、本来後継機とされていたユニオンフラッグが少数生産で打ち切られたうえでのジンクスⅢへの機種転換の途上であるため未だその稼働数は多く、カタロンなどの反連邦政府組織に流出した機体も少なくない。なお、これらの状況はAEUヘリオンなどの他の非太陽炉搭載機にも当てはまる事柄である。
武装
リニアライフル
電磁力で弾丸を高速射出する銃。
電圧を調節することで破壊力の大きい単射モードと、高速戦闘に対応した連射モードを選択することが出来る。
飛行形態時は機首を構成する。
ソニックブレイド
超高硬度カーボン製のアサルトナイフ。
刃を高周波振動させ切断力を増大させる。
ディフェンスロッド
左腕の防御装備。
回転するローターに適切な傾斜角で敵弾を着弾させ跳弾させる。
20mm機銃
腹部ドラムフレーム左側に内蔵された機銃。
ミサイル迎撃や威嚇射撃、対人戦闘など幅広い用途を持つ。
バリエーション
ユニオンリアルド宇宙型
主にカタロンで運用されているリアルド。大気圏外で不要な主翼は廃されている。
ユニオンリアルドホバータンク
地上戦用のリアルド。その名の通り下半身がホバークラフト式の装甲車となっており、リニアキャノンを背部に固定装備、右腕部は3砲身ガトリング式の60mm機関砲、左腕部は3連装ミサイルランチャーに換装されている。3大超大国による合同演習と称した大規模ガンダム鹵獲作戦ではシェルフラッグ、長距離射撃型ティエレンと共にガンダムを砲撃している。
ユニオンリアルドホバータンクダブルバレル
背部のリニアキャノンが2連装に改められたリアルドホバータンク。機関砲は両腕部に装備されており、形状もガトリング式からリボルバーカノン式と思われるものに変更されている。
地球連邦平和維持軍によってELSの迎撃に投入、中には艦艇の外壁に接着され固定砲台として運用されたものもあるが、大した戦果は挙げていない。
ユニオンリアルド日本仕様
ユニオン加盟国である日本が独自開発したリアルド。外見こそリアルドと大差ないが、黒色に改められている事と装備しているディフェンスロッドが非対称になっている事。そしてノーズカウルが延長されている事が挙げられる。
特に、アメリカ合衆国から派遣されたユニオン情報通信サービス社の取材陣が、工場内での神主による本機の御祈祷に立ち会った際に目撃した事で有名。
後継機
本機の後継機には発展型であるベル・ファクトリー社のユニオンブラストと新機軸を多数採用したアイリス社のユニオンフラッグが競合制作され、模擬戦における墜落事故を経てフラッグが制式採用を勝ち取った。
なおこの時のテストパイロットはフラッグがグラハム・エーカー少尉、ブラストが彼の上官にして師であるスレッグ・スレーチャー少佐であった。