ロックオン・ストラトス「デュナメス、目標を狙い撃つ!」
「今日の俺は…容赦ねえぞ…!」
機体データ
分類 | 第三世代ガンダム |
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形式番号 | GN-002 |
全高 | 18.2m |
重量 | 59.1t |
装甲材質 | Eカーボン |
動力 | GNドライヴ |
マイスター | ロックオン・ストラトス(ニール・ディランディ) |
機体説明
私設組織ソレスタルビーイングで開発された第三世代ガンダム。
第二世代ガンダムであるガンダムサダルスードの優れたセンサー性能を継承して発展・特化させた機体であり、射撃・長距離狙撃の性能に秀でている。
特徴として額部分に精密射撃用のガンカメラが有り、ブレードアンテナが下がる事で露に成る。
精密射撃モードではパイロットはコクピット上部の専用のライフル型コントローラーで射撃を行う。
なお、このコントローラーは取り外しが可能で、後述するGNアームズのキャノン砲発射時に使用された。
また、狙撃に専念する為にサブパイロットとしてハロが同乗しており、回避運動、シールド制御、粒子制御等など多岐に亘るサポートを行う。
コンビを組む時は、基本的に近接格闘用機である刹那・F・セイエイのガンダムエクシアとコンビを組み、そのサポートをしていた。
1期後半でジンクス部隊との戦闘で制御不能と成っていたガンダムヴァーチェを庇って中破し、ロックオンは右目を負傷してしまう。
その後の戦闘でアリー・アル・サーシェスの乗るガンダムスローネツヴァイと刃を交えるも、ダリル・ダッジのジンクスによる特攻で右目の負傷を見抜かれてしまい、GNファングの攻撃を受け大破する。
その後、機体はハロの制御によってプトレマイオスに収容され、脱出艇の動力源となる。
本編では唯一トランザムを使用しなかった機体だったが、スペシャルエディションⅠではGNアーマーTYPE-D形態でトランザムを行った(そのためスローネツヴァイとの対決は、パイロットが負傷で本調子ではない上に、トランザム終了により大幅に性能低下した状態で苦手な接近戦を行ったという、かなり不利な状況だった事になる)。
人類革新連盟軍によるガンダム鹵獲作戦の際、オーバーホール途中で有った為、左足に固定用のジグを付けた状態でプトレマイオスの簡易砲台として出撃したこともある(火器管制も調整中だった為、本来の性能が発揮出来無かった)。
デザイナーは柳瀬敬之氏。
武装
GNスナイパーライフル
メインウェポンである長射程用ビームライフル。
伏せ撃ちが出来る様に銃身下部にバイポッドが装備されている。ある程度は連射ができるようで、スローネツヴァイとの戦闘ではこれを左手で持って通常のビームライフルの様に使用した。非使用時は肩部のラッチに懸架される。
トランザム使用時はデュナメス本体のセンサー性能が強化され命中精度も向上するが、ガンプラにて言及されるのみで劇中未使用。該当の機構は外伝コミックにて前駆型のサダルスードが使用している。
GNビームピストル
両脚のホルスターに内蔵された拳銃サイズのビームガン。
連射性能と取り回しに優れる武装であり、威力も量産機くらいなら撃破できる程だが、さすがに耐ビーム・コーティング処理が施されたユニオンフラッグカスタムのディフェンスロッドには防がれていた。また、ワークローダーの腕部だけを破壊する程度に威力を抑える事も可能。本編終盤ではGNスナイパーライフルが出撃して直ぐに破壊される事が多かったため専らこの武装メインで戦っていた。
GNビームサーベル
腰のGNバーニア側面に2基を装備。
本機は狙撃能力に特化した機体であり、かつパイロットであるロックオンは自身の射撃能力に絶対の自信を持っているため「宣言しよう。サーベルは抜かない」とまで豪語し、テスト運用後に提出したレポートではサーベルの廃止を提言する程だった(この提言が後継機であるケルディムから格闘戦能力が完全撤廃された理由でもある)。
武力介入からしばらくの間はその言葉を厳守する余裕があったのか、スペシャルエディションではPMCトラスト所属のAEUヘリオン相手に肉薄してGNビームピストルを乱射するシーンが描かれていたが、アザディスタン王国でのミッション時にグラハム・エーカーのユニオンフラッグカスタムに肉薄された際にやむを得ず抜いた。また、サーシェスが駆るスローネツヴァイとの戦闘でも片目の負傷を隠すのに加えてテロで失った家族の敵と逸ったためか使用しており、その際には鍔迫り合いからの二刀流で白兵戦型であるスローネツヴァイの右腕を奪うという大戦果を挙げている。
GNミサイル
腰部フロントアーマー内と両膝に内蔵する特殊ミサイル。
着弾した目標の装甲に食い込み、内部に圧縮した粒子を送り込んで中から破裂させる形で破壊する。
GNシールド・フルシールド
肩部のラッチに装備される防御兵装。
表面にGN粒子を纏わせる事でダメージを軽減する事が出来る。フルシールドはモラリア共和国のミッションから追加されたもので、正面全体をカバー出来る範囲で、装甲を3段階に可動させられる様に成っており、操作は全てハロが行っている。シールドの装甲はGNフィールドやGN粒子の存在が前提となっているため非常に薄く、サーベルの刺突や高出力のビームは防ぎきれない。
高高度狙撃銃
巨大なGNコンデンサー内蔵の狙撃銃。使用する時は機体を安定させる為にキュリオスのテールコンテナを接続する。デュナメスの装備の中では最大の射程と威力を持つ武装である。
劇中では、地表から低軌道にまで落下してきたコロニーの一部を撃ち抜き、コロニーの軽量化に成功させた。しかし作戦終了後、ティエリアに本兵装を早期露見させた事を咎められた。
プラモ化はなされていないが、可動フィギュア「METAL BUILD」では、GNアームズTYPE-D用のGNツインライフルと超大型GNミサイルポッドを使用し組み替えることで再現可能となっている。
関連動画
バリエーション
GNY-002 ガンダムサダルスード
『00P』に登場するデュナメスのプロトタイプ。各種センサー類のテストを行う為に開発された。スナイパーライフルの使用歴もある。
詳細はガンダムサダルスードを参照。
GN-002+GNR-001D GNアーマーTypeD
GNアームズTypeDとドッキングした姿、大型GNビームキャノンとGMミサイルポッド、二連GNビームキャノン等を装備する。スペシャルエディションでトランザムを披露したのもこの形態である。
ヴァーチェ並の大火力とデュナメス譲りの精密射撃能力を持ったかなり攻撃的な仕様ながら、劇中ではロックオンが利き目を負傷していたため精密射撃ができなかった。
「悪いが今は狙い撃てないんでねぇ……圧倒させてもらうぜ!!」
GNアームズの制御はハロが行う。
ジンクス部隊と敵輸送艦2隻を撃破する戦果を挙げたが、スローネツヴァイの横やりでやむなく分離。直後GNアームズは大破したが、奇跡的に大型GNキャノンとビーム1発分のGN粒子は無傷で残っており、ロックオンがサーシェスを倒す為、前述のコクピットのコントローラーを接続して使用された。
GN-002/DG014 ガンダムデュナメストルペード
『00V』に登場するデュナメスのバリエーション機体。
対水中狙撃用の魚雷発射ライフル「DG014」を装備した状態。汎用機であるガンダムであっても水中では運用に制限が発生する為、水上から魚雷を発射する事で水中の敵を狙い撃つ為に開発された。
詳細はガンダムデュナメストルペードを参照。
GN-002/De-02 ガンダムデヴァイズデュナメス
模型企画『機動戦士ガンダム00 Revealed Chronicle』に登場するデュナメスのバリエーション機体。
新機構『ダブルドライヴ』を試験的に運用する。
詳細はガンダムデヴァイズデュナメスを参照。
GN-002/SA ガンダムデュナメスサーガ
『機動戦士ガンダム00 Revealed Chronicle』で設定されるデュナメスのバリエーション機体。機体形状からこちらと思われる。
国連軍との戦闘でCBが崩壊後、ガンダムアストレアIIと同様にティエリアによってテストされ、このデータをもとにケルディムガンダムサーガが開発された。
ガンダムデュナメスリペアのバリエーション
- GN-002RE ガンダムデュナメスリペア
プトレマイオスに回収されていたデュナメスの改修機。
劇場版にて、ライルがアレルヤ・ハプティズムらを救出する為に使用した。
詳細はガンダムデュナメスリペアを参照。
- GN-002RE/SA ガンダムデュナメスサーガ
『機動戦士ガンダム00 Revealed Chronicle』で設定されるデュナメスリペアのバリエーション機体。
デュナメスリペアに装備されたのは、ELS襲来の少し前。GN粒子貯蔵タンクを動力源とした改修を終えたデュナメスリペアに装備され、とある任務を行った。
この時のマイスターはロックオン(ライル)であった。
- GN-002REⅢ ガンダムデュナメスリペアⅢ
デュナメスリペアのバリエーション機体で、名前から仕様不明のリペアⅡ改修機と思われる。ガンダムヴァーチェの火力と機体カラーを継承しており、デュナメスリペアをベースにヴァーチェの仕様で上書きした様な機体と成っている。
詳細はガンダムデュナメスリペアⅢを参照。
Iガンダム タイプデュナメス
舞台『機動戦士ガンダム00 -破壊による覚醒-Re:(in)novation』に登場する。
名前はアイガンダム タイプデュナメスと読む。
イノベイド、ヒリング・ケアの機体。
1ガンダムから派生したバリエーション機たちの1機。
ソレスタルビーイングで使用されていたガンダムの外見と成っているが機体色が異なり全てが赤いアロウズカラーやタイプダークと言うべきものと成っている。
頭部のセンサーはジンクスタイプと同じ4つ目となっている。
プラモデルでは
1/144スケールのHGとFG、1/100スケールのガンプラがラインナップ。
HG版では通常のデュナメスに加え、トランザムVer.やGNアームズTYPE-Dとセットになったものが登場。後者には通常版に付属しなかったGNビームピストルと専用のホルスターに加え、ボーナスパーツとしてGNアームズ発射時のロックオンの1/144フィギュアも付属している(1/100版ではピストルとホルスターが付属している)。
そして2018年10月下旬頃、本機体のマスターグレード化が発表され、2019年3月に一般販売された。MGガンダムエクシア同様GN粒子供給ケーブルは特殊素材が使用され、GNドライヴには市販のライトユニット(緑)に対応している。
MGエクシアのフレームはABS製で一部がポリキャップ接続だったが、こちらは全てKPS製のポリキャップレス仕様。
1/100に付属していた武装が一通り揃っている他、劇中でも登場したフロントスカートとニーガード内蔵のGNミサイルも初再現となった。
他のMGにはなかった特徴としてコックピット内のロックオンがライフル型スコープを構えたポーズになっていて、別パーツ化されたロックオンのフィギュアとフレームパーツをはめあわせることでこのポーズになるという凝った仕様となっている。さらにサポートのハロもコックピットと一体成型で色分けこそされていないもののしっかり1/100サイズで再現された。
またオリジナル発売から約半年後、トランザムバージョンもプレミアムバンダイ限定で販売されている。
関連イラスト
関連タグ
ガンダムサダルスード ケルディムガンダム ガンダムサバーニャ