プトレマイオス(機動戦士ガンダム00)
ぷとれまいおす
ソレスタルビーイングの宇宙輸送艦で、主人公の刹那・F・セイエイ達の部隊の母艦。愛称は「トレミー」(これは本作オリジナルではなく、元ネタの天文学者にも使われている愛称である)。
艦長ではないが、戦術予報士のスメラギ・李・ノリエガが艦の指揮を執っている。
あくまでも輸送艦なため、ガンダムシリーズにおける「主役艦」にも拘わらず、全くの非武装という珍しい艦でもある。まぁ民間船に偽装する目的もあるのだろう。
ガンダムと同様にGN粒子をエネルギー源としているが、GN粒子を生成するGNドライブは搭載されておらず、粒子供給はガンダムのGNドライブに依存している。その為、ガンダムを搭載していない状態ではGNコンデンサに貯蔵されている限られたGN粒子しか使えない事から行動に大きな制限を受ける弱点がある。
メインカラーは上部が水色で、下部が白。イルカや鯨といった水生生物を彷彿とさせるデザインである。
艦本体前部を囲むようにガンダムを格納したMSコンテナが4つ配置されており、そのコンテナを回してガンダムを中央部のカタパルトに移動させ、ガンダムは出撃する。このコンテナは開閉式で、格納時に使用するほか、緊急時にはカタパルトを使用せず蓋を開けて直接出撃させることも可能である。またその構造から宇宙空間での活動が主となり、地上への着陸や水中での活動は不可能だと思われる。そのため大気圏内での活動に際しては無人島などに置かれたコンテナからの発進となる。このコンテナにはキャタピラを取り付けたタイプのほか、2nd season以降、艦橋で2つ繋げ輸送艦としているタイプが登場している。
内部の設備は主に登場するメインブリッジのほか、ブリーフィングルーム、メンバーそれぞれの個室、シャワー室、メディカルルーム、独房、ティエリア・アーデがヴェーダへのアクセスに使用するアクセスルームなど多岐にわたる。また乗員が少ない為、ガンダムの整備には自動ロボット「カレル」が複数存在しておりハロとドッキングして使用される。
あくまで輸送艦という括りからか、1st seasonでは艦内のメインブリッジから作戦の指示を出す様子が描かれた反面、前述の非武装が仇となり人類革新連盟のガンダム鹵獲作戦では敵機の総攻撃を受け、あわや全滅の危機となった(ちなみにこの戦いでとうとう敵にプトレマイオスの存在も露呈してしまった)。
これを受けてか終盤で艦のMSコンテナを強襲用コンテナ(後述)に換装することにより、ある程度の戦闘が可能となった。国連軍との最終決戦時には強襲用コンテナでガンダムを援護する様子が描かれたが、GN-Xの攻撃でメインブリッジを破壊され行動不能になった。
生存したクルーは強襲用コンテナで脱出したが、大破した本機は事実上放棄されたため、残っていた船体がどうなったかは劇中では描かれていない。
2nd season以降はプトレマイオスが非武装であるなどの反省点を踏まえ、単独戦闘を最初から考慮し開発された後継艦「プトレマイオス2」が登場している。
1st season終盤から登場した、MSコンテナを付け替える形で使用される武装コンテナ。GN-Xを運用する国連軍との戦闘を考慮してGNアームズと共に投入された。GNミサイルや粒子ビームの発射に加えGNフィールドの発生もでき、艦本体から分離し単独での戦闘も可能。地上での戦闘も考慮し大気圏突入・離脱能力も備えている。ただしガンダムを格納していないと内部の粒子タンクのみでの稼働となる点は変わらない。また、コンテナ後部にはGNアームズをドッキングさせている。
2つ登場し、それぞれエクシアとデュナメスを格納している。エクシア用は早めにロールアウトし、本艦の砲撃士であるラッセ・アイオンが操縦を行った。もう一つのデュナメス用は、GNドライヴを動力源として使用する為、戦闘で大破したままのデュナメスを格納していたが、結果的に生存メンバーの脱出艇としての役割を果たした。
- 前々作の『ガンダムSEED』に登場した地球連合軍のアガメムノン級宇宙戦艦の一つが「プトレマイオス」という名前だった。
- 放送当時、「ガンダムコレクション」枠で1/400スケールのガンプラが発売された。実際にコンテナを回したりカタパルトを開閉して、付属の1/400スケールのガンダム4機(キュリオスは飛行形態)と合わせて出撃シーンを再現できる。また初回生産版にはクリアー素材のコンテナが付属していた。