「人類は試されている……ソレスタルビーイングによって……」
CV:神谷浩史 女装時:田中晶子 舞台版キャスト:永田聖一朗
プロフィール
種族 | イノベイド(戦闘型イノベイド) |
---|---|
性別 | 中性(男性表記は公式で誤記) |
生年月日 | 不明(12月9日は公式で誤記) |
年齢 | 外見は16歳で固定(実年齢は1st第1話時点で2歳以上5歳以下) |
身長 | 177cm |
体重 | 61kg |
血液型 | 不明(A型とある媒体は公式で誤記) |
パーソナルカラー | パープル |
概要
私設武装組織「ソレスタルビーイング」のガンダムマイスター。
主な搭乗機はガンダムヴァーチェ、セラヴィーガンダム、ラファエルガンダム等。
パーソナルカラーはパープル(紫)だが、他3名のマイスターと違い専用機には反映されておらず白黒主体となっている。
CBの創設者であるイオリア・シュヘンベルグの計画を順守しており、計画の全容を記した量子コンピュータ「ヴェーダ」に対して篤い信頼(あるいは依存)を寄せる。
計画遂行こそガンダムマイスターの存在意義であるとして、同じくマイスターであり計画に無い行動を繰り返す刹那・F・セイエイに対して敵意を向ける事もあるが、一方で自身が計画を歪めてしまった際には慟哭するなど、精神的に未熟な面も多い。
ソレスタルビーイング内におけるチームトリニティの台頭といつの間にか何者かに改竄されたヴェーダからのアクセス拒否、ロックオン・ストラトスの負傷と死別を契機に、自分は何者なのか、何をするべきなのかを考えるようになり、それまで欠けていた協調性を手にするなど、精神的に大きく成長していく。
その正体はイノベイド(ソレスタルビーイングがイノベイターを模して作り出した人造人間)であり、ヒトで無いため、容姿は常に製造時の16才で固定されており、老いる事はなく、偏った性別を精神肉体に持たない特異な存在(実際の性を男性とする内容は00公式的に間違いであり、今後も男性になる事は無いと言及されている)。類稀な美貌を持つ(公式設定)。
2期の序盤まで自身と敵と同じイノベイドである事を知らなかった(これは彼がガンダムマイスターを任せられていた為にヴェーダによる情報制限がかけられた為である)ために、ごく一部の書籍で「人間だと思っていた」と書かれる事があるが、ティエリアは自身が人間に任せられない計画のために造られた事、つまり人間でない事を自認しており、小説では自らで語っている(正体は明かさないのも秘匿義務からである)。
また、イノベイドであるため言動等がそのまま人間が男女に区切るジェンダーを示す物ではなく、精神の性別についても「それが男女どちら目線かは判らない」と言及されている人物である。
作中行われる女装に抵抗を見せるも「人間に肌を見せるのが大嫌いで下着の話もしたがらない」というキャラクター設定がついている。
余談だが、女装というアイデアはCBの戦術予報士であるスメラギ・李・ノリエガの趣味であったもののドレスは自分で選んだとされる。また、ドラマCDでは女装中も神谷浩史氏が演じている(本編ではまず神谷氏の演技を田中晶子氏に聞いてもらった上で収録しているとのこと)ので、必聴。
かけている眼鏡は伊達眼鏡。これは、脚本の黒田洋介氏曰く「人ならざる彼が人類を客観的に見るためのフィルターの役目を果たしている」らしい。
2期では、亡き仲間達の遺志を継ぎ、散らばったマイスター達の生存を信じてCB再建に尽力し、独立治安維持部隊「アロウズ」とそれを影で操る黒幕のリボンズ・アルマークと戦い、肉体を失いながらもヴェーダを取り戻す事に成功する(秘匿領域に及ぶ掌握権を持つ特殊なイノベイドは、ヴェーダにリンクしていれば意識データが自我を保ったままヴェーダ内に保存される為、精神的に死ぬ事は無い)。
その後は数世紀先での実現が予想されるイオリア計画第三段階(外宇宙への出航)を見据え、ヴェーダの中で眠りながら人類を見守る決意をする。
しかし、劇場版にて、地球外生命体「ELS」襲来を察知した事で再び肉体を生成し、人類の危機を救うべく戦列に復帰(この時だけ、普段の紫色ではなく、宇宙船「ソレスタルビーイング号」にあった水色のパイロットスーツを着用していた)。
最終的にはダブルオークアンタに増設された小型のヴェーダ端末に自身の意識をダウンロードする形でELSとの対話に望む刹那に随行。その後さらにELSの母星に赴く刹那と共に量子テレポートを敢行し、最後まで彼をサポートし続けた。
地球に不在の50年間は、その全てがELSとの対話に費やされたわけではなく、外宇宙を巡っての旅だったと明かされている。また、自身が不在となったCBへの穴埋めとして、同じ塩基配列パターンのイノベイドであるレティシア・アーデを用意した。
そして、50年後の西暦2364年に刹那と共に地球へ帰還。新たな実体を携え、第三段階となる外宇宙探査へ向かうスメラギ号に乗り込み、再び外宇宙へ旅立った。
劇場版後のティエリアは老いることも、基本的に死ぬこともない旨が監督の水島精二氏から明かされており、人類の発展を見守っていくようだ。
一方で人類と異なる自身に対してもそれなりの生死観を備えているようで、黒田氏により、ヴェーダとなった後に亡きロックオンに向け改めて、あなたを失った悲しみが癒えることはないが、それでも未来を目指すとし、「あなたのもとに行くのは、もう少し時間がかかるが、あまり早くに行くと怒られるだろうから、これでいいのだと思う」と自身の心中を語る内容が公開されている。最後に「あなたへの想いを形容する言葉が見つからない」とし、そんな想いが自身を人間にさせてくれると述べ、「ありがとう」「いつか、どこかで」と結ばれた。
余談
名前の由来は、黒田氏が天使と地球を語源とした言葉から作った「完全な造語」であり「モトネタが判らないミステリアスさを狙った」ものであると氏によって解説されている。
誕生日は「男子禁制 GIRL’Sガンダム」にて12/9生まれとなっているが、これは誤記であり、公式スタッフから「誕生日を設定した覚えはない」とのコメントが出されて、その他のTVシリーズ・劇場版を通じた媒体では、誕生日・血液型・出身地は全てNO_DATAで統一されている。
ちなみに、劇場版ティエリアの肉体について、生年と出身地は『西暦2314年・銀河太陽系地球連邦把握宇宙区域・コロニー型外宇宙航行母艦「ソレスタルビーイング」内・イノベイド用肉体補完施設(仮名)』となっている。
ドラマCDでは女装した転入生だったり(前述の通りCVは神谷浩史)、警察署長だったりとやけに濃いキャラがあてがわれる。
関連イラスト
女装
関連項目
ロックオン・ストラトス 刹那・F・セイエイ アレルヤ・ハプティズム ミレイナ・ヴァスティ
ティエル・ノンブルー…セラフィムの名を冠したガンダムのパイロット繋がり。