「私たちはソレスタルビーイング。機動兵器ガンダムを所有する私設武装組織です。」
概要
イオリア・シュヘンベルグの発見した光子「GN粒子」を生成する動力GNドライヴ(太陽炉)を搭載したモビルスーツの総称。主にソレスタルビーイングが運用する。
GN粒子のGNはGundam Nucleus(ガンダムの中核)を意味する言葉で、ガンダムタイプのMSがGNドライヴを搭載しているのではなく、GNドライヴを搭載しているが故のガンダムということである。
おおよその特徴として頭部のV字アンテナとデュアルアイというガンダムのお約束も守っているが、このアンテナにも必要性の理由付けがされており、アンテナによってGN粒子を制御するためとされている。そのためより効率的にGN粒子を運用するために鎖骨部にも「クラビカルアンテナ」というアンテナを備えたものや、果ては武装や背中にまでガンダム顔を備えたものもいる。
後にある連中の陰謀で国連軍(後の地球連邦平和維持軍)にもガンダムの技術が渡ることになるのだが、体制側が悪名高いテロリストであるソレスタルビーイングと同じようなMSを扱うことに対する国民感情(ガンダムは連邦加盟国の人々から忌み嫌われているくらいに評判が悪いがカタロンみたいな反連邦組織は彼らを英雄視している)への配慮などもあり、敢えてガンダムから外れた顔にしていることも多い。だが後にソレスタルビーイングの評判が良化した事でガンダムに似た顔の機体が作られている。
イオリアは軌道エレベーターの建設を推進するに際して同時にエレベーターの建造に携わる人型重機「ワークローダー」の開発にも関与しており、このワークローダーを武装化・発展させたのが西暦世界のモビルスーツの成り立ちとなっている。
イオリアが生前撮影したビデオでは「機動兵器ガンダム」と称しており、GNドライヴをモビルスーツという未来の兵器概念に搭載することまで予見していたのかは不明瞭となっている。まかり間違えば航空機や戦闘車両にGNドライヴを搭載しガンダムを名乗っていた未来も有り得たかもしれない。
カテゴリー
本作におけるガンダムは世代や運用思想などによっていくつかのカテゴリーに分けることができる。
それぞれのガンダム一覧は各項目を参照。
第1世代ガンダム
最初にGNドライヴとモビルスーツ、そして各種武装の検証用に開発されたガンダム。該当するのは0ガンダムのみ。
デザイナーは大河原邦男氏。
第2世代ガンダム
0ガンダムよりもう1歩踏み込み、GNコンデンサーの搭載による粒子運用の効率化が図られ、各種コンセプトに特化した設計や武装が試験された4機のガンダム。後述の第3世代ガンダムが活動を開始してもフェレシュテの下でガンダムフェイスに偽装を施し裏で活躍し続けた。
また、この4機と後述の第3世代ガンダムのガンダムラジエルはイノベイドによりデータ収集用に黒塗りの複製機が建造されている。
デザイナーはガンダムアストレア系のみ海老川兼武氏で、他は柳瀬敬之氏。
第3世代ガンダム
第2世代ガンダム各機のコンセプトをベースに世界のあらゆる争いに対し武力介入を実施するためにブラッシュアップされた実戦型。1stシーズンの主役機。
第2世代ガンダムの発展型である4機の他に特務機のガンダムラジエルやトライアルシステム実験機のガンダムアルテミーといった新規設計機も存在する。
この世代で永久機関であるオリジナルのGNドライヴには圧縮粒子を全面開放し機体の出力を一時的におよそ3倍まで引き上げるトランザムという機能が搭載されていたことが発覚した。
舞台版ではイノベイドによる四つ眼で赤く塗装された主役4機の複製機「Iガンダム」(後述の1ガンダムとは無関係)が登場した。
デザイナーはガンダムエクシア系のみ海老川兼武氏で、他は柳瀬敬之氏。
第4世代ガンダム
世界共通の敵となることで国家の統一を促し当初の予定通りに壊滅するも、アロウズの独裁により形作られた仮初の平和を破壊するために再集結したソレスタルビーイングによって開発されたガンダム。2ndシーズンの主役機。
2基のGNドライヴの同調により粒子の生成量を2乗化させたツインドライヴシステムを採用したダブルオーガンダム以外は第3世代ガンダムのコンセプトを発展させたに留まる第3.5世代相当するとされる。
デザイナーはダブルオーガンダム系のみ海老川兼武氏で、他は柳瀬敬之氏。
第5世代ガンダム
第4世代ガンダムの運用データを基に一部の設計を流用するなどして開発された後継機群。劇場版の主役機。
デザイナーはダブルオークアンタ系のみ海老川兼武氏で、他は柳瀬敬之氏。
第6世代ガンダム
動作に合わせた瞬間的なトランザムが可能とされる。
現状ガンダムエクシアリペアⅣの左腕に先行採用されているに留まる。
ガンダムスローネ
計画の乗っ取りを企むソレスタルビーイングの監視者の一人、ラグナ・ハーヴェイがヴェーダから持ち出したデータを基に開発したガンダム。後に国連軍にも設計が渡りジンクスが開発され、アロウズでは更にティエレンの機体構造や鹵獲したキュリオスのデータを取り入れたジンクスの発展機アヘッドが開発された。
オリジナルのGNドライヴは木製圏の高重力環境でしか製造できない「TDブランケット」という部品があるが地球圏での製造は不可能なため、粒子生成量が電力依存のため有限なGNドライヴ[T](疑似太陽炉)で代用されている。
デザイナーは直系とアルケーガンダムが鷲尾直広氏、ジンクス系は海老川兼武氏、アヘッド系は寺岡賢司氏。
1ガンダム系列
イノベイドによる武力介入が構想されていた頃に開発されたガンダム。全体的に高水準な性能でまとまっており、1stシーズンはアルヴァアロン、2ndシーズンはリボーンズガンダムとこの系列に属するMSがそれぞれTV版のラスボスポジションに付いている。
デザイナーはアルヴァアロンのみ大河原邦男氏、他は海老川兼武氏。
GNZシリーズ
イノベイド勢力が第2世代ガンダムのガンダムプルトーネと第3世代ガンダムの運用データを基に開発したガルムガンダムと、そこから運用思想をそれぞれ特化させる形で発展させたMSからなる機体群。
上の1ガンダム系列と併せてイノベイド専用モビルスーツと呼ばれることもある。
デザイナーは柳瀬敬之氏。
その他
基本的にGNドライヴ搭載MSは元を辿れば何かしらのガンダムに行き着くが、数少ない例外はジンクスから取り外した疑似太陽炉を強引に接続したGNフラッグと、そこから発展した非可変MSのマスラオ/スサノオ、そしてフラッグの変形機構を取り戻したブレイヴからなる1系列のみ。
GNドライヴ搭載モビルアーマーのアルヴァトーレ、トリロバイト、エンプラスなどもガンダムと呼べるかは怪しい立ち位置にあるが、エンプラスの発展型である可変MAのレグナントはMS形態の頭部外装の下にガンダム顔を持っており、レグナントも含めた連邦系技術の集大成であるガデラーザもセオリーからだいぶ外れているとはいえガンダムヘッドを有したMAとなっている。
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