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ガンダムとはいえ5年前の機体、アヘッドの敵ではない!』

『ようやくアヘッドに乗れる…。』

機体デザイナーは寺岡賢司氏。

機体データ編集

機体番号GNX-704T
頭頂高20.6m
総重量71.1t
所属独立治安維持部隊アロウズ
パイロットバラック・ジニンアンドレイ・スミルノフ、アロウズ兵

概要編集

GN-Xから発展した汎用量産型MS。

アロウズ専用機で、指揮官クラスにのみ配備される上級機であり、ソレスタルビーイングガンダムエクシアなど第3世代のガンダムを凌ぐ性能を持つ。


頭部のメインカメラはGN-Xと同じ4眼式を採用し、疑似太陽炉の形状(及び出撃時に毎回行う火入れ)も共通しているが、機体サイズはGN-Xより一回り大型化しており、外見的印象はまったく異なる。

シルエットがどことなくティエレンに似ているのは、ティエレンを基に人類革新連盟出身の技術者によって設計が行われたため。

元々ティエレンはフレーム強度や内部容積に大きな余裕があり、大出力の太陽炉や粒子供給コードなどの専用機器を組み込むのに都合の良い構造をしていた。この事から各部関節のモーター構造はティエレンとほぼ同様である。


その一方で、人革連が鹵獲したガンダムキュリオスの設計も参考にされており、結果的にガンダムに近い基本構造も備えている。特に太陽炉を胸部に内蔵する構造はほぼガンダムといっていい(これに対しGN-Xは太陽炉を内蔵するのではなく、太陽炉を核として四肢を取り付けたような構造をしている)。

しかしこういった「ガンダム」としての特徴は、CBに否定的な世論に対する反発を生む事が懸念され、それに対する配慮として、背中のコーンスラスターを除き装甲によって徹底的に覆い隠された。

コクピットはGN-Xシリーズと共通ながら、位置が胸部の太陽炉直上に移動している。後に配備されるGNZシリーズとは機体サイズとコクピットの位置がほぼ同じ。


量産型とはいえアロウズ専用機なため、アロウズ隊員にとっては本機に乗ることが目標の一つであるかのような描写が見られる。カスタム機も複数開発されている。

後にアロウズの非道な実態が明るみとなると、(カラーリングがアロウズカラーである赤一色なのもあって)その象徴たるアヘッドは主力の座を降ろされ、ユニオンフラッグマスラオ直系の新鋭機ブレイヴの登場と、新たな主力機GN-XⅣに設計の一部を統合する形で、直系の発展機と共に製造中止となる。

なお、アロウズ解体後に制作された映画「ソレスタルビーイング」では、頭部にアンテナ(角)が取り付けられた機体が登場している。



武装編集

GNバルカン編集

GN-X系から受け継がれ、頭部に内蔵される30mm口径のビーム機関砲。

威力は低いが速射性に優れ、牽制やミサイル迎撃に用いられる。


GNビームライフル/GNサブマシンガン編集

GN-Xが装備する同名の武装の改良型。破壊力、射程ともにそれを凌駕している。

銃身と左右のGNコンデンサー(マガジン)を取り外すことで、速射性の高いGNサブマシンガンとなる。

非使用時は大腿部にマウントされる。


GNビームサーベル編集

GN-Xと共通の装備。両肩の装甲内に計2基を格納する。

バラック・ジニン大尉がエクシアリペアとの交戦時、二振りを重ねることでGNソードを叩き折っており、アヘッドの機体性能がガンダムを上回っている事を象徴させた。


GNシールド編集

Eカーボン製の盾の表面にGNフィールド効果を加えることで高い防御力を得ることができる。

GN-Xのシールドと異なりGNディフェンスロッドは設置されず、形状も単純化している。


GNクロー編集

GNバルカンと同じく、GN-Xから受け継がれた武装。

鋭利な指にGN粒子を纏わせ、敵を引っ掻く・刺突する攻撃が可能。

また、GN粒子を纏わせなくとも使用可能。あくまで緊急時のための武装であり、劇中では使用されたシーンは存在しない。


NGNバズーカ編集

GN-XⅢと共通の装備。


GNミサイルランチャー編集

2発装備の小型と4発装備の大型の2種類が存在する。小型は片手に携帯し、大型は2機がかりで牽引して、艦載式の物と同サイズのミサイルを発射する。

このミサイルはGNフィールドを貫通する機能がある。


ラグランジュ2におけるCBとの決戦で使用された。


オートマトンコンテナ編集

腰部背面に推進器と交換する形で搭載される特殊任務(反乱分子の弾圧等)用の装備。

内部には数体のオートマトンが積載されており、コロニーの外壁等にコンテナが接地した後、周囲に展開する。


このオートマトンは基本的に鎮圧モードより一段階上のキルモードに設定されており、内部の徹底的な制圧(という名の虐殺)を行う。連邦軍の下級兵士にはこの装備はあまり知られていない模様。


長距離航行用ブースター編集

オプションとして背部のGNドライヴに接続されるブースター。ブースター自体にもGNドライヴを内蔵しており、宇宙空間を長距離移動する際に用いられる。後述のアヘッドロングテールのデータを参考に開発された。GN-Xシリーズと共通の装備。

アンドレイがラグランジュ5へ向かうレグナントスサノオに同行する際装備された。ただしスピードは両者程ではない模様で、アンドレイが到着した時にはルイス敵討ちを終えていた。

またガンダムラジエルにも装備が可能で、『00I2314』でヒクサー・フェルミが木星圏へ向かう際に使用された。


GNブーメラン編集

映画「ソレスタルビーイング」で登場。

背中に装備されているブーメランで、2つを合体して敵に投げつける。

攻撃範囲も広く、多くのカタロンのMS達を真っ二つにした。

映画内の武装なので、実際に開発されたのかは不明である。


ちなみにこのブーメラン、設定のみで劇中では使用されなかったソードインパルスガンダムのブーメランの使用パターンだったりする。


機体バリエーション編集

アヘッド近接戦闘型(アヘッド・サキガケ)編集

サキガケ

詳細はサキガケを参照。


アヘッド脳量子波対応型(アヘッド・スマルトロン)編集

【156】アレルヤ涙目

詳細はスマルトロンを参照。


トランザム実験用試作機編集

ビリー・カタギリを始めとする元ユニオンの技術者が中心となって開発されていたアヘッドの実験機。

レイフ・エイフマン博士が生前残していた太陽炉に関する手書きのメモから、ビリーがトランザムを実現させたものの、完成間近でミスター・ブシドーの要望を受け入れたことによりイチから作り直しという憂い目に遭っている。結局新型機は人革連ではなくユニオンの機体をベースに完成することに。


アヘッド ロングテール編集

外伝『機動戦士ガンダム00V』に登場。

正式名称はアヘッド強行偵察型。単機で長時間・長距離運用が可能な様に作られている。

胸部にはバッテリー、腰部にはGN粒子と水を貯蓄できる大型タンクが装備され、GNドライヴ自体も長時間粒子を生産できる様調整されている。無補給では一週間近い運用が可能。

偵察仕様機としての役割があるため、センサー類も強化されており、頭部には複合センサーユニットが装備されGN粒子散布領域でも高い索敵能力を持つ。

特に背部の大型ブースターはロングテールの象徴とも言える。


ノーヘッド編集

外伝『機動戦士ガンダム00V』に登場。

アヘッドの後継機として開発されていた機体。

サキガケ、スマルトロンなどのカスタム機での運用データをフィードバックしており、例えばサキガケと同じ高出力GNビームサーベルや、スマルトロンと同じフレキシブルスラスターが標準装備されている。

また、構造を堅牢なものとするため頭部を省略し、代わりにセンサーを全身に配置しているという大胆な取り組みが図られている。

本来の開発コードは「ネオヘッド」だが、頭部が無いというその奇妙な外見からこの名前に改められた。アロウズが失脚し、イメージ戦略的な意味でアヘッドともども生産中止になってしまっている。

エイミー・ジンバリストに頭部がないのはカッコ悪いと評され技術陣と揉めたというエピソードもあるとかないとか。


立体物編集

HG00シリーズにラインナップ。量産機の仕様で、劇中で使用した武器とオートマトン(×2)、オートマトンコンテナが同梱。GNサブマシンガンは、バレルとカートリッジを取り付ける事でGNビームライフルに変更でき、バレルにはフォアグリップが装備されているので両手持ちが可能となっている。

NGNバズーカはガンダムアストレアTYPE-Fやプレバン限定のGN-XⅣに付属しており持たせられる。



関連動画編集

関連項目編集

機動戦士ガンダム00

アロウズ GN-X サキガケ スマルトロン

バラック・ジニン アンドレイ・スミルノフ ルイス・ハレヴィ ミスター・ブシドー


ティエレン:系統樹からは外れているものの、設計の多くがティエレンから発展したものであるため、魂的血縁機にあたる。パイロットに人革連出身者がいるのも何かの縁か。



ジムクゥエル ハイザック バーザム スローターダガー グレイズ レギンレイズ:同じく地球サイドの腐敗組織のMS

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