「浮気すんなよ」
「お別れのチューしれ」
「沙慈ったら気にしすぎ。…でも、そういう沙慈がいいよ」
プロフィール
生年月日 | 2290年11月1日 |
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年齢 | 17歳(1st season)→22歳(2nd season)→24歳(劇場版) |
身長 | 154cm(1st season)→157cm(2nd season) |
体重 | 45kg(1st season)→44kg(2nd season) |
血液型 | O型 |
出身地 | スペイン カンタブリア州※ |
CV | 斎藤千和 |
舞台版キャスト | 本西彩希帆 |
※1stシーズン第18話「悪意の矛先」のニュース番組の映像から
概要
「機動戦士ガンダム00」のヒロインの1人。
スペインの名家・ハレヴィ家の令嬢で、わがままなところはあるが、明朗で活発な少女。
ファーストシーズン
刹那・F・セイエイをはじめとするガンダムマイスターたちが殺伐と戦っている間、戦争とは無縁の日常を満喫し、沙慈を振り回していた。
しかし、親戚の結婚式に参加するため、スペインへ帰郷した矢先、ネーナ・トリニティの気まぐれの襲撃を受け、家族を皆殺しにされた上に、自身も左手を失い、更にはGN粒子により再生治療も出来ない身体になってしまう。
その後は、自分の存在が彼の邪魔になると考えたのか、「宇宙で待ってる」と約束を交わして、別離することとなった。
なお、ネーナの上記の攻撃は、ソレスタルビーイングの「紛争への介入」の理念に沿わない彼女の独断とストレス発散によるものであったが、無論ルイスがそれを知るはずもなかった。
そしてこの出来事は、ルイスの人生を狂わせただけでなく、沙慈にも強いショックと影響を与え、刹那達と深く関わるまで、ガンダム及びソレスタルビーイングを憎悪する原因になってしまった。
セカンドシーズン
『ガンダム』への深い憎悪を抱く中、リボンズ・アルマークと出会い、彼のスポンサーとなり、その手引きによって、アロウズのパイロットとなる。階級は准尉。
擬似GN粒子による細胞異常を抑えるため、ナノマシン錠剤を服用しており、一種の薬物依存症となっていた。
先の攻撃で失った左手は、再生治療ができないため、機械の義手をつけている。
しかし、リボンズの与えたナノマシン錠剤には、人間のイノベイター化を促進させる効果があり、イノベイターと似た存在へと変貌してしまうことになるだけではなく、純粋な心を乱し、自分の大切な仲間の仇を取ることしかできなくなる上、それ以外の相手を憎む邪悪な心へ変える毒薬だった。
家族を失った経験から、かつてのような明るさは見られず、ガンダム打倒とアロウズの理念に傾倒するようになった。
同僚であり上官のアンドレイ・スミルノフに好意を抱かれていたが、あくまで共に戦う仲間という認識だった模様。
沙慈とは、長い間連絡を取っていなかったが、偶然が重なった結果、ダブルオーライザーの作りだした量子空間で再会、沙慈への想いとガンダムへの恨みの間で、葛藤に苦しむようになる。
終盤では、リボンズからの暗示と投薬により、復讐に傾倒するようになり彼から「ささやかな贈り物」としてレグナントを受領。同時にリボンズの手引きによって、自分から全てを奪ったネーナのガンダムスローネドライを発見。
「あれだ、あのガンダムだ…!ママとパパを殺した…あの時のガンダムゥゥッ!!」
機体性能の差もあって一方的に彼女を追い詰めていき「こんなところで、死ねるかぁっ!」と叫ぶネーナに対しルイスは
「そうね、死にたくないよね。でも、ママとパパは…そんな言葉すら言えなかったぁっ!!」
復讐を制止しようとする刹那の言葉も届かず、上記の恨み節と共に容赦なくレグナントのGNファングでスローネドライのコクピットごとネーナを貫いて殺害し家族の仇を討つ。
仇討ちを果たし狂喜乱舞するルイス。しかし復讐を果たしても最愛の両親が生き返るわけでもない…虚しさと後味の悪さしか残らなかった。
「やったよ…ママ、パパ…!仇をとったよ!ガンダムを倒したよ!!」
「アハハ、アハハハハ、ウフフ………ママ、パパ?どこ?私やったよ、やったんだから…だからァ…誉めてよ……よくやったって……言って…!…うわァァァァァァァ!!」
心が晴れることはなく、そればかりか彼女の精神は更に病んでしまう。
次第にリボンズの命令に従順になっていき、もはや精神崩壊一歩手前まで追い詰められてしまう……。
そしてただの殺人者となった彼女は吐き捨てる様に怨嗟を口にした。
「………ざまあみろ……」
最終決戦において、ダブルオーライザーに特攻を仕掛け自身もろとも破壊しようとするが、寸前で沙慈に救出される。
その後、沙慈の手で介抱されるものの目覚めた瞬間に沙慈の首を絞めて殺害しようとする。
だが、直後に「4年前の約束の指輪」を見たことで沙慈への愛情が表面化。
細胞異常の進行で、一旦絶命したかに見えたが、沙慈の慟哭に呼応するかのように刹那が発動させたトランザムバーストによって蘇生、意識を取り戻した。
戦後は、細胞異常も完治、沙慈と共に療養生活を送る。
尚、アロウズが悪と断じられたことで、最大のスポンサーの1人であったルイスが戦争犯罪者として裁かれるかもしれない懸念がされていたが、最終決戦終結直後の彼女が軍事裁判に耐えられる精神状態ではなく、そもそも再生治療中の軍事裁判でルイスが体調を崩すかもしれない可能性や、薬物による精神錯乱などの要因から、そもそも正気ではなかったとみなされ彼女の罪状は無効にされたと思われる。
A wakening of the Traiblazer
髪は再び伸ばし、顔つきも年相応に大人びたものになった。
細胞異常は完治されたが、イノベイターから与えられたナノマシン錠剤の後遺症とPTSDに苦しみつつも、沙慈の支えもあって快復へ向かいつつあった。
ナノマシン錠剤の副作用で一部イノベイター化しているため、スカイ・エクリプスに擬態したELSに狙われるも、沙慈と刹那の救援で助けられた。その後は、宇宙へ上がる沙慈を優しく見送っていた。
沙慈と並んで1stシーズン、2ndシーズン、劇場版で印象が大きく変わっており、劇中での時間の流れを感じさせるキャラクターである。
それでも最後には戦いから解放され、沙慈と共に穏やかな日々に戻ることができたため、救いがあったヒロインと言える。
メディアミックスでの活躍
Gジェネレーションシリーズ
「貴方も………苦しいね………」 - ステラ・ルーシェ
「ガンダムを倒すためなら、ガンダムを使ったって………!」 - フェイズシフト装甲借用ガンダム系ユニットに搭乗時
「お前もガンダム………!私の敵だ!!」/「中尉をやったのも………どれもこれもガンダム!!」/「ガンダムは………全部、敵だぁーーー!!」 - 対ガンダム系ユニット
「し、幸せ掴めって、簡単に言うけどさぁ………!ル………ルイスーーーッ!好きぁーーーッ!」 - 沙慈・クロスロード、ゴッドガンダム搭乗+ゴッドフィンガー発動時
「准尉をやらせてたまるかぁーーー!」 - アンドレイ・スミルノフ
ボーイフレンドと一緒に初登場は『WORLD』。1期と劇場版は民間人の身分のためスカウト不可。
ここでは原作の悲劇的な運命から脱することができるようになった。
機動戦士ガンダム EXTREME VS.シリーズ
ボス機体として彼女が搭乗するレグナントが参戦している。可変機要素もブーストダッシュ時に変形という形で再現されている。
無印時代のアーケード版では唯一の中ボスであり、原作通り拡散ビームやファングで強烈な攻撃を仕掛けてくる。機動力も高い。
EXTREME VS.2以降はリストラされてしまい皆が忘れかけた頃、なんとOVER BOOSTにて脳量子波対応型のアヘッドでまさかまさかのプレイアブル参戦。コストは1番低い1500。
アロウズ時代の乗機ということで同組織のMSを呼び出す武装が2つあり、片方はアメキャン(※注1)対応。もう一つは格闘の派生攻撃があり、射撃シールド付きなので奇襲性能が高い。
最大の特徴としてメイン射撃のマシンガンは弾がバラけてしまうため距離を取られたら射程内で撃っても当たらないが、近距離だとなんと2発当たれば相手はよろけさせる近距離特化な性能となっており、これを主軸に戦う近接戦特化スタイルと非常に癖の強い機体となっている。
EXバーストアタック(※注2)はPVの0:56を見ての通り、元ネタは劇中での大事件『ブレイク・ピラー事件』である。
Gクロスオーバーみたく、大量の軌道エレベーターの破片が戦場に降り注ぐ。
- (※注1)アメキャン…アシスト呼び出し→足の止まらないメイン射撃へキャンセルルートがある事を活かして硬直を上書きするテクの一つ。着地の隙をカバーしながら攻撃する攻防一体のテク。
- (※注2)EXバーストアタック…EXバースト中に一回だけ使える大技で通称は覚醒技。他ゲームでいうところの超必殺技。
スパロボシリーズ
《Zシリーズ》
第2次スーパーロボット大戦Z破界篇では、1stシーズンの設定で初登場。
沙慈と共に『コードギアス 反逆のルルーシュ』に登場するアッシュフォード学園の生徒会メンバーとなっている。
原作よりも遥かに危険な世界であるためか、宇宙に上がるとインベーダーの大群に遭遇し、ピクニックに出かけたらイマージュや次元獣に襲われたり、WLFと日本解放戦線が起こしたテロの人質にされたりと原作よりも危ない目にあっている。
最後は原作通りトリニティの攻撃で負傷し、スペインに帰国する。
再世篇
『2nd』設定での登場で、声付きで参戦。
原作の立場上、敵として登場するが、ブレイク・ピラー事件時はNPCとして登場。
担当声優の斎藤千和氏は本作でスパロボに初参加。
ガンダムを見た際に狼狽えていた原作とは異なり、最初からガンダムへの復讐心を剥き出しにしている。
GN-XⅢ(性能はアロウズ兵版と同一)とアヘッド・スマルトロン搭乗時はそれほど強くないが、レグナント搭乗時は高い能力値と極スキルによって大ボスクラスの強敵に豹変し、これまでの女性強化人間キャラと一味違った狂気台詞も斎藤氏の熱演によって再現され、
「ヒイロ・ユイ! よくもリリーナにひどい事を!!」
「カレン! あんたもあたしを騙していたんだ!!」
「ゼロ! よくもエリア11を!」
「どうしてラウンズのあんたがソレスタルビーイングと一緒にいるんだ!」
対ゼロ、カレン、スザク、ヒイロ(前作のアッシュフォード学園仲間)にも、特殊台詞が用意されている。
結果的に自分を欺いていた級友達の正体や行動に凄まじい怒りを覚え、狂気のままに憎悪をぶつけるルイスの哀しい狂乱ぶりに、カレン達は心を痛めていた…。
最後は沙慈とともにアッシュフォード学園に復学することが決まるなど、原作より精神面の回復も好調な様子。
第3次スーパーロボット大戦Z(時獄篇)
劇場版設定でNPC。療養を続けている。
沙慈がアナハイム工専に転校したため、バナージ、タクヤ、ミコットと知り合いになる。
引き続き劇場版設定で登場。
沙慈と共にシャトルに乗っていたところを新地球皇国に拿捕され(この辺りの経緯はDLC「その背に未来を」参照)、その後はラース・バビロンの脳量子波遮断施設に囚われていた。
スーパーロボット大戦UX
劇場版設定で登場。
原作のようにELSに脅かされることも無く、東京都内の病院で穏当に療養している。
ただ、そのせいで出番が少ない。
スーパーロボット大戦BX
劇場版設定。
東京都内の病院で療養しており『UX』同様あまり出番は無いが、「沙慈が世界のために自分にできる事を」と考えた際には背中を押すなどしている他、原作では無かったアンドレイとの再会も描かれる。
エピローグにも登場し、退院できた模様。
そこでの様子を見るに、徐々にではあるが、学生の頃の明るさを取り戻しつつあるようだ。
VXT三部作
劇場版設定。今回はELSが地球に来なかったため脳量子波遮断施設には入らずに済んでおり、沙慈と共にウリバタケ・セイヤの工場を手伝っている。
スーパーロボット大戦DD
1st設定。序章ワールド3から登場。
3章Part4からは2nd設定となり、敵パイロットとして登場。乗機はGN-X III。Part11からはアヘッド・スマルトロンに乗り換える。
2ndになった時点で同世界に『双貌のオズ』が参戦しているため、彼女もナンバーズのはずなのだが、特に言及されていない
主な搭乗機
関連イラスト
ファーストシーズン
セカンドシーズン
劇場版
関連タグ
沙慈ルイ:カップリングタグ
類似人物(ガンダムシリーズ)
- フレイ・アルスター、カテジナ・ルース:ガンダムシリーズにおいて、ルイスが辿ったかもしれない結末を迎えた女性キャラ。 前者は偏見と憎しみに囚われていた頃の自分の行動で深く傷付いた少年に本当の思いを伝えられないまま戦死。 後者は常軌を逸した所業の果てに因果応報の末路を辿っている。
- シン・アスカ、フリット・アスノ:ガンダムシリーズにおいて、家族を一瞬で失ったことならびに復讐に走った者繋がり。いずれも復讐に溺れながらも沙慈と同様に敵味方問わず決死に引き留めようとする者がいる他、最終的に何等かの形で存命のまま心を救われることも共通している。
- プルトゥエルブ:憎んでいた者に自分自身が乗っていた強化人間同士。こちらは相手に指摘され、ショックで錯乱するが後に本来の人格を取り戻す。
- ヤジマ・キャロライン:中の人が演じたガンダムシリーズのキャラクター。
類似人物(他作品)
- グレン・アリアス:同じく結婚式場を爆撃されて多くの関係者を失った悲劇が原因で復讐に走った人物。こちらは男性であり、犠牲者の1人であった妻がルイスとは逆に左手だけを残して死亡していた。
- トウ:声が同じ、ドラッグオンドラグーン3の登場人物。彼女もルイスと同様に恋人と仲睦まじかったが、ある事件が原因で……。