ネーナ:『私は、作られて、戦わされて、こんなところで、死ねるかあ!』
ルイス:『そうね、死にたくないね。でもパパとママは、そんな言葉すら言えなかった!!!』
機体データ
形式番号 | GNMA-0001V |
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武装 | 大型ビーム砲、エグナーウィップ、GNファング、GNマイクロミサイル、GNバルカン |
所属 | アロウズ(イノベイター) |
頭頂高 | 32.3m(MS時)/40.2m(MA時) |
全長 | 38.5m(MS時・肩パーツ含む)/11.2m(MA時) |
全幅 | 70.2m(翼を含む) |
本体重量 | 586.1t |
パイロット | ルイス・ハレヴィ |
特殊装備 | GNフィールド |
デザイナーは海老川兼武。
概要
リボンズ・アルマークによってルイス・ハレヴィに与えられた、大型可変MA。
系列としてはアルヴァトーレの発展型であり、エンプラスでは省略されたMS形態への変形機構が実装されている。
また、一見してガンダムとはかけ離れた異質な形状ながら、ガンダムと祖を同じくする技術を基に開発されているため、広義にはガンダムと呼べる機体である。通常は露出していないものの、ドーム状の頭部装甲内にはガンダムと同じタイプの頭部が隠されている(ただし眼はGN-Xシリーズと同じく4眼)。
劇中では、本機に搭載された大型GNビーム砲と強力なGNフィールドによって、ソレスタルビーイングの複数のガンダムを単機で圧倒する性能を見せており、視聴者からは「登場した機体の中ではリボーンズガンダムに次ぐ性能を持つのではないか?」とも見られている。
武装
大型ビーム砲
MA形態では機首、MS形態では胸部に搭載される大型のビーム砲。
発射後にビームの軌道の湾曲を可能とする新技術(=GNフィールドの近似技術で1本にまとめられた3本のビームが、互いに干渉しあって軌道の変更を可能としている。1本につき120度ずつカバーしており、あらゆる方向へ任意のタイミングで湾曲ができる)を搭載している。
また、ビームが湾曲してもスピード・威力共に低下しないため、機動性の高いアリオスガンダムにも追いついて被弾させる程。
エグナーウィップ
敵機のパイロットや内蔵機器を攻撃が出来る電磁ムチ。
掌のアンカーから更に4基の子機を射出でき、複数の敵機にも有効な新型を装備している。
ただし、ラグランジュ2でのダブルオーライザーとの戦いでは、ウィップを射出したままダブルオーを抱きしめて心中を図ったため、ルイス自身もその電撃を受けていた。
GNファング
両腕のクローアームの爪部分は、全て大型GNファングとして射出が可能。総装備数は計10基。
アルケーガンダムやリボーンズガンダムなどのGNファング搭載機とは違い、劇中では(GNファングによる)ビーム射撃は描写されていない。
GNマイクロミサイル
クローアームに内蔵されている、多数のGNミサイル。
GNバルカン
MA形態にて前面装甲の両脇に備えられたバルカン砲。
対艦用GNソード
MA形態にてウィングは超大型のGNソードとして機能し、戦艦を切り裂く威力を発揮する。
劇中では対艦用としては未使用。23話BパートED直前・24話アバンタイトルにて、ダブルオーライザーのGNソードIIIと鍔迫り合いのような形で激突している。
登場から最期までの経歴
連邦軍のウラル級大型輸送艦で運ばれ、リボンズ・アルマークがルイス・ハレヴィに譲り渡した。
初戦は、アリオスガンダム、セラヴィーガンダム、GNアーチャーをその驚異的な威力で苦しめた。しかし、ダブルオーライザーの攻撃で被弾してしまう。
コロニー・エクリプス付近で、ルイス達の家族及び親族を殺したネーナ・トリニティが乗るガンダムスローネドライを発見し、文字通り積年の怨みを晴らすべく嬲り殺しにした(記事冒頭のセリフはこのシーン)。
最終決戦では、接近してきたガガの特攻を利用してダブルオーライザーと共に心中を図るが失敗。コクピットを引き抜かれ、ルイスを奪還されてしまう(TV版は刹那がコクピットブロックを引き抜き、スペシャルエディション版は沙慈がブロックを引き抜かずハッチを直接こじ開けて救出した)。それ以降は放置されており、ガンダム00Nによれば、その後は地球連邦軍がイノベイターの技術を入手する為に回収したが、この時点では隠されたガンダム顔が露わになっていた。
その他
機体のデザインを担当した海老川氏は「MS形態における人間型を離れた「仰々しい」デザインは、ルイスが抱えた憎しみの塊を体現するようなイメージを意図した」と答えている。
また、当初の脚本では “隠されていたガンダムタイプの頭部が暴かれ、ルイスは「あれほど憎んでいたガンダムに、実は(自分自身が)乗っていた」という事が明らかになるような演出が予定されていたが、その後のフォローを描ききれないという判断が下された事から、アニメ本編では「ガンダム顔」は明確な形では描写されずに終わった” と答えている。ただし、00Nではこの設定が回収された。
機体の大きさは他のMSの約2倍以上のトンデモサイズであるが、魂ウェブ限定の可動フィギュア『ROBOT魂 SIDE MS レグナント』として立体化されている。
MA形態からMS形態への変形はもちろん可能で、着脱可能なGNファング・エグナーウィップに加え、MA形態用に特製マーキングが施されたスタンドが付属。さらにボーナスパーツとして『00N』で描かれたガンダム顔の頭部パーツが付属し、頭部の差し替えで再現可能となっている。
ROBOT魂としてはかなり初期のプレバン限定商品であり、またプラモ化もなされていないことから、現在はプレミア商品となっている。
ちなみに、付属していたガンダム顔のボーナスパーツに、鼻の部分のへの字形スリットが本来2本のところ1本になっている造形ミスがあり、正しいものが再配送されたという逸話がある。
ロストヒーローズにも登場しており、人格もルイスなのだが、最初から最後まで単なる敵としての登場であり、最終的に容赦なく倒された。…尤も沙慈人格のキャラが登場しなかったのが原因である為、こういう違和感しかない扱いとなってしまった。(なお、彼が乗っていた機体は単なる装備品扱い。)
関連動画
バリエーション
レグナント2号機
『00N』に登場。レグナントは元々、量産が考えられており、TVシリーズ本編に登場した1号機(ルイス機)の他に、もう1機の製造が進められていた。機体の製造工程はロールアウト直前まで進んでいたものの、完成前にCBとの戦闘でイノベイター勢力が壊滅してしまったため、日の目を見ることは無かった。
機体の基本設計は1号機とほぼ同じであるが、頭部の形状のみ変更されており、主にセンサー系の設定が調整され、より広範囲をカバーできるようになっていた。尚、1号機は紫と赤のカラーだが、2号機は濃紺と白のカラーに塗装されている。
関連タグ
フォビドゥンガンダム:ビームが自由自在に曲がる先輩
バンシィ:レグナントと同様に、ガンダムを憎む者が知らずに搭乗していたガンダム。
同じダブルと名を冠したガンダムと対峙した強化人間用MS