アッハハハハハハ! もぉ~たまんなぁ~い!
アンタ………!兄兄ズの仇ィーーー!!
プロフィール
生年月日 | 不明 |
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外見(肉体)年齢 | 17歳(1st season)→22歳(2nd season) |
身長 | 151cm(1st season)→156cm(2nd season) |
体重 | 42kg(1st season)→44kg(2nd season) |
血液型 | B |
CV | 釘宮理恵 |
舞台版キャスト | 伊藤優衣 |
概要
アニメ『機動戦士ガンダム00』の登場人物。その小悪魔的な容姿と言動は釘宮病患者のみならず、多くの視聴者を虜にしたようで、スローネシリーズのメカニックデザインを担当した鷲尾直広氏のお気に入りキャラクターでもある。
※pixivユーザーでもある鷲尾直広氏が描いたネーナ
CVの関係や見た目からファンの多いキャラクターであるが、ネタ抜きのド外道として扱われている。どうしようもなく身勝手かつ自己中心的な性格、気が向くままに破壊や殺戮を楽しむ残忍さ、単なる気まぐれで起こした行動が多くの無関係の人間の人生を狂わせるなど、いかにもな萌えキャラなのに全ての行動が視聴者に不快感を与えるように機能しているアニメ史上でも稀に見る特殊なキャラクター。人格破綻者的なキャラクターではあるもののビジュアル的には美少女であるためヒロインの中では人気は高い方である。
一方で言動や性格から毛嫌いしている視聴者もまた多い(特にルイスのファン)。
人物像
ソレスタルビーイングに所属する三兄妹のマイスター、チームトリニティの末妹。戦闘支援や電子戦に長けたガンダムスローネドライに搭乗し、情報収集や撤退支援、ステルスフィールドによるジャミングなどを担当。パートナーは紫色のHARO。
長男であるヨハン、次男のミハエルを「兄兄ズ(にぃにぃズ)」と呼んでおり、ミハエルに溺愛されている。3人とも名前はコードネームであるが、後述の通りマイスターになるためだけに生みだされた存在なので本名と呼べるものは存在しない可能性が高い。
明るく活発だが、甘やかされて育ったため非常にワガママで幼児的な性格で兄のミハエルと共にガンタムマイスター以外の人間を見下している。まるで小さい子が蟻を踏むような気紛れで命を奪う。だがそれがいい・・・かは各々に委ねたい。
赤髪とそばかすがチャームポイントで、髪型はファーストシーズンとセカンドシーズンとで異なる(ファーストはツーサイドアップ、セカンドはサイドテール)。
(肉体)年齢は17歳だが、小説版では活動開始時期が遅かったとの話があり、推定される実年齢はファーストシーズンの時点で5歳以下なので、考えようによっては合法ロリでロリ巨乳である。まったくけしからん。
彼女らトリニティ兄妹はアレハンドロの私兵として生み出されたデザインベビーであり、限定的ではあるが脳量子波でのヴェーダへのアクセス能力を与えられている。ガンダムマイスターとしての技量は兄達と同じくあまり高いとは言えず、乗機のスローネドライも機体の性質上強力な武装を積んでいないこともあって、劇中での戦闘では完全に他のエースパイロット達に技量負けしていた。
刹那に一目惚れしており、刹那と関わりをもつメイン級ヒロインになるのではないかと目されていたが、大事件により視聴者の期待はすべて戦慄と共に失せることとなった。
セカンドシーズンで刹那と久々の再開を果たした際も、「色男」「ドキワク」と大人の男になった彼を率直に称賛している。彼女が他人を好意的に評価するシーンはとても貴重で、かつての『一目惚れ』が薄っぺらな気紛れの好意ではなかったと分かるとともに、彼女にしては珍しく本気だったと分かるシーンでもある。
もっとも刹那本人にその気は全く無く、むしろ敵と勘違いされ(この時メメントモリ攻略戦直後でトレミーと音信不通だったことに加え、嘗ての紛争幇助対象としての交戦歴や沙慈から聞いたルイスの件もあるだろうが)早速GNソードⅡを構えられている。
作中での活躍
ファーストシーズン
三大国家群によるガンダム鹵獲作戦で窮地に陥り、サーシェスの新型MSアグリッサの奇襲を受け満身創痍の刹那に助太刀する形で登場した。シチュエーションだけ見ると完全に正義の味方なのだが、赤いGN粒子を散布するシーンはガンダムでありながら禍々しく、後の展開を予期させる。
その後兄2人と共にプトレマイオスの下へ挨拶に赴き、初の生身での対面となる刹那を一目で気に入り、不意打ちでキスまでしてしまう。当然だが刹那はかなり嫌がっており、「俺に触れるな!」と彼女を突き飛ばす一幕も。その後もトレミーの船内を案内して欲しいとせがんだり、「一緒に行く?」と誘うなど刹那に熱烈なアプローチを仕掛けるも相手にされず、遂には態度を一変させて「あたしを怒らせたら、ダメよ?」と威圧感のある表情で刹那に迫った。
その後、トリニティ兄妹は世界各地の軍の基地を手当たり次第に破壊して回り、殺戮を繰り広げていく。休む暇もなく任務に駆り出されるネーナは次第に苛立ちを募らせるが、次の戦場へと向かう途中で偶然ルイス・ハレヴィとその家族が同席していた結婚式を目撃。「自分達は世界を変えるために戦ってるのに能天気に遊んでるのが気に入らない」という理由で
「死んじゃえばいいよ」
という一言と共にGNハンドガンを式場に向けて発射。ルイスの両親と親戚は皆殺しにされ、彼女自身も左手を失う大怪我を負った(しかもその際に浴びた擬似太陽炉のGN粒子は毒性が残っているため、再生治療が不可能)。これについてはヨハンからも軽い注意で留められ、本気で叱責されることは無かった。だが、憂さ晴らしで放ったその一撃が後の禍根の元になるとは、この時のネーナには知る由もなかった。
物語後半でアレハンドロに用済みとされ逃亡生活を続ける中、刺客としてやって来たサーシェスにヨハンとミハエルを殺され、自身も撃墜されそうになるが、間一髪のところでガンダムエクシアに救助された。なし崩し的に全てを失った彼女は王留美に保護されることになるのだが…
セカンドシーズン
ファーストシーズンから5年の月日が経過し、彼女は王留美の配下の一人としてソレスタルビーイングとの連絡を取り持ち、プトレマイオス2に情報を流すなどの仕事を受け持っていた。内部にガンダムスローネドライを格納した擬装MAリィアンを駆り、戦場の情報収集などにも奔走しており、カタロンの秘密基地からの物資運び出しにも従事していた。
だが、自身は何不自由ない生活を送っていながら自分をぞんざいに扱う留美に対して誠心誠意尽くすつもりなどなく、留美がイノベイターとの関わりを持っていると知るやいなや、有能な手駒を演じつつ彼女の行動を監視するようになり、彼女がイノベイターを見限ってソレスタルビーイングに接触を図った際に本性を現し、コロニー「エクリプス」にて留美と紅龍の2人を殺害する。なお、アニメと小説版では紅龍を『ちょっと良い男』と評していたが、殺害時にはソレを忘れ去った模様。
しかし、その直後にリボンズの配下として現れたルイスのレグナントと遭遇。「ママとパパを殺した、あの時のガンダム!!」という恨み言に対し「家族の仇!? あたしにだって居るわよ!!自分だけ不幸ぶって!!」と憤りをぶつけながら応戦するが、既に型落ち同然であった4年前の機体ではその性能差は如何ともし難く、あえなく機体は大破。
『あたしは…、作られて…、戦わされて…、こんなところで、死ねるかアアァッッッ!』
ルイス:『そうね、死にたくないね。でも…、パパとママは…、
そんな言葉すら言えなかったアアァッッッ!!!』
(レグナントの腕がドライのコクピットをネーナの肉体ごと貫く)
(口から血を吐きながら)
『ち…ちくしょおおおぉぉ!』
ルイスの憎悪の根源が自分自身にあることを理解出来ないまま断末魔の叫びと共に散っていった。因果応報とも呼べるが、何処か悲壮感を漂わせているかのような最期であった。
ネーナと共にスローネドライも大破損失したが相棒のHAROはほぼ無傷で宇宙を漂っていた。終戦後にデブリとして回収され、記録されていたネーナの画像が世界に出回り一部界隈からの注目を浴びた。その容姿から概ね好意的に受け取られていたようだが、当の本人は当然知る由もなかった。
劇場版
彼女の遺伝子上の親族であるミーナ・カーマインが登場している。詳しくはミーナの記事へ。
小説版
ガンダム小説の例によって色々と描写が生々しく変更されており、特に彼女の身に起こる悲惨さは読者間では話題になりやすい。
兄達の仇であるサーシェスに「支配と屈辱を与えられた」・・・つまりそういうことや、そうでなくともそう表現される何かをされたことを仄めかされたり、最後の死に際に苦痛と呼ぶのも憚られるほどの地獄が事細かに文章で描写されたりなど、因果応報ながらショッキングなリアルさを否が応でも読むことになる。
もちろん、上記のシーンはアニメ版では違う演出がされている。
舞台版
第一期を舞台化した『機動戦士ガンダム00 破壊による再生 Re:Build』では、原作に準拠した登場だったが中盤からリボンズ・アルマークの計らいでアリー・アル・サーシェスとチームトリニティが手を組むという展開になり、最終決戦ではソレスタルビーイングと国連軍との三つ巴の戦いを繰り広げている。
その戦いでは兄であるミハエルとの連携でセルゲイ・スミルノフを撃墜し、それに気を取られたソーマ・ピーリスをビームサーベルで撃墜するという戦果を上げている。
最終的にはティエリア・アーデと接戦するも敗北。兄であるヨハン、ミハエルはアリー・アル・サーシェスによって盾にされ死亡し、そのサーシェスも戦死し一人生き残ったネーナはリボンズの許へ就いたのであった。
続編である『機動戦士ガンダム00 -破壊による覚醒-Re:(in)nobvation』ではリボンズの許に就いたネーナはイノベイター側に就き、アロウズに所属している。そしてかつての国連軍の兵士たちの前に堂々と現れて太々しい態度を見せており、現れたネーナに動揺するカティ・マネキンを「シワが増える」と皮肉を言い、それに激昂するコーラサワーに睨みを利かせるなど表向きは従順な態度を取っていた原作と違い獰猛な面を見せている。
しかしその立場は決して良いとは言えずイノベイドであるイース・イースター(舞台オリジナルキャラ)には「出来損ない」呼ばわりされ、ヒリング・ケアからも「下位互換」と言われるなど常に嘲笑される立場であった。
序盤ではアロウズによるカタロン掃討作戦に参加し、スローネドライではない別の機体(刹那の「もうガンダムではないんだな」という台詞と後のイース・イースターが同じ機体であることを示唆する台詞から察するにGNZシリーズか?)に搭乗し、アレルヤとティエリアの二人を襲撃して追い詰め、合流した刹那と戦闘するもリヴァイヴ・リバイバルの命令で撤退する。その後はリボンズとリジェネの会話を立ち聞きして、その内容を刹那に伝えたり同じ隊員であるルイス・ハレヴィに接触してガンダムの接近を伝えるなど独自に行動していた。
しかし、物語終盤でリボンズと他のイノベイド達から用済みとして切り捨てられてしまう。
行き場をなくしたネーナは兄たちの仇を討つため、密かに隠していたスローネドライに搭乗してソレスタルビーイングを襲撃。
『あたしに残ったのは、このスローネドライだけ…にぃにぃずと一緒に戦った、このスローネだけなんだっ…』
『どこにも行き場がないなら、あんたたちだけでも墜としてにぃにぃずの仇を取る!』
そして仲間を先に行かせて一人残った刹那と一騎打ちとなる。
刹那『なぜ奴らに就いたり、俺に情報を教えたりする?』
『あたしはね、生きる為だったら何でもやるの!…あたしが幸せになる為ならね』
刹那『幸せになれたのか?』
『っ…うるさいうるさいうるさいっ!』
『あたしは自由気ままに生きたいのよ!造られて戦わされて、誰かの計画通りに死んでくなんて…ざけんじゃねーよ!』
刹那『分かった。お前のその歪みは、俺が断ち切る!』
激昂するネーナはスローネドライでダブルオーライザーに挑むも、トランザムライザーでメインカメラを一撃で破壊され戦闘不能に陥ってしまう。
戦闘不能になったネーナに刹那は救援を待つよう促す。その刹那に対してネーナは叫ぶ。
『あたしを生かす気?! …あたしが改心すると思ったら大間違い! …あたしは、誰かの思い通りになんて生きない! ここで殺せないならっ、あんたの喉元を…必ず喰い千切る!』
その直後、ネーナはリジェネによってネーナが両親の仇である事を知ったルイスの襲撃を受ける。沙慈と刹那が必死に止めるも復讐に駆られたルイスには届かない。
刹那はダブルオーライザーのGN粒子を解放して、沙慈はルイスに語り掛ける。
沙慈とルイスは空間の中で分かりあい、ルイスは復讐を留まる。
『こんなのみせて、なんなわけ…? つまんないっ、勝手にやってればいいよっ』
それを見たネーナは捨て台詞を吐きながらも、確かにその心に何かを響かせて戦闘を離脱し生還を果たした。
エピローグ、そこには相棒のハロと共にマントを羽織ってどこかで旅をするネーナの姿が…。
他メディアミックス作品での活躍
Gジェネレーションシリーズ
『WARS』にデビューして以来、着実に参戦。Gジェネシリーズにも出演を果たしたが、そこでのネーナは本編からは考えにくいはっちゃけっぷりを披露している。釘宮ボイスで放たれる「ごっとふぃんが!」、「ふぃん・ふぁんねる!」は、Gジェネファン層にも釘宮病が拡大感染する事になった。
自軍で運用することで00のシナリオでアリー・アル・サーシェスを相手にリベンジマッチを演出するなんて遊び方をしても良いかもしれない。
『EXTREME VS. FULLBOOST』
2012年に登場した本作において、明らかに戦闘力が上のはずの兄二人とその乗機を差し置き、めでたく参戦している。因みに兄二人の機体は当然モビルアシスト扱いであり、ツヴァイは敵専用機でサーシェスが搭乗している。
PS4『ガンダムバーサス』では、ようやく兄二人がプレイアブルとして参戦した。
第2次スーパーロボット大戦Z
NPC及び敵として登場。中断メッセージで中の人の代名詞ともいえるツンデレじみたセリフを聞くことが出来る。(ネーナ自身はツンデレキャラではないが)
スーパーロボット大戦X-Ω
強敵イベント「翻弄される少女たち」でまさかの主人公に抜擢された。2人の兄を亡くし失意のまま漂流するネーナ。そこに異世界からの奇妙な声が・・・
逸話
モデルとなった人物はモーニング娘。の田中れいなである。水島精二に渡されたコンサート映像を見た高河ゆんが「監督はたぶんこの子が好きだろうと思って」田中をモデルにデザインしたところ一発OKが出たとのこと。
その後ガンダムエースで実際にコスプレ姿を披露している。
関連イラスト
ファーストシーズン
セカンドシーズン
関連タグ
表記揺れ
アレハンドロ・コーナー ラグナ・ハーヴェイ リボンズ・アルマーク
キシリア・ザビ:同じ組織に居ながら不信感を持っていた相手を殺害した直後、自身も別の人間の敵討ちに殺害されるという似たような末路を迎えたキャラ。
ユウ・カジマ/ヒイロ・ユイ:刹那と同じ無口のイケメン男子。ゲームEXVSシリーズでは、自機がネーナで僚機がユウ、ヒイロ(TV版とEW版)の場合この2人の特殊な掛け合いがある。
デシル・ガレット:赤毛&倫理観ゼロの自己中外道繋がり、ヒロインに悲劇を負わせた(こちらはルイスとは異なり殺された)など、だいたい類似しているが(ちなみにデシルが殺した少女は、奇しくも王留美とそっくりである)、それに加えて選民思想を抱えている上にネーナのように仲間意識も皆無とネーナ以上に傲慢で性格の悪さは彼女を格段に上回る。
後年に因果応報と言えるような扱いの上、最期は戦死する直前に搭乗MSを達磨状態にされるところも、どこかネーナ寄りな部分もある。