留美ーナ
りゅーみーな
『機動戦士ガンダム00』に登場した王留美とネーナ・トリニティのコンビ、もしくは百合カップリング。
本編では1stシーズンの最終話で留美がネーナを保護、2ndシーズン以降ネーナがエージェントとして留美に仕える形で共に過ごしているのだが、当のネーナは留美を内心嫌っており、留美もネーナを利用価値のある道具としか思っていなかった模様。
当然2人の関係は良好とは言い難く、最終的に留美はネーナに裏切られて殺害され、直後にネーナも命を落とす等、両者とも悲惨な末路を辿っていた。
作中では終始険悪な2人であったが、ネーナの裏切りを露呈した際に留美がひどく動揺していた様子から、曲がりなりにも留美はネーナの事を信頼していたと思われる。
留美自身、その出自から言って今に至るまでろくな人間が寄ってこなかった事が容易に想像できる為、現在に至るまで心を開く友人がいなかった留美は初めての同性の友人として彼女なりに愛情を持っていたのかもしれない。
しかしそれもネーナの態度から見れば一方的なもので、その愛情が本人には伝わっていなかった感は否めなかった。
ネーナも利己的な人物だが、留美への「何でも持ってるくせに、もっともっと欲しがって…そのくせ中身は空っぽ」という評価は彼女のことを的確に評価しており、ある意味ではこの二人は互いにとっての最大の理解者同士でもあったと言えるのだが、すれ違ってばかりの二人がそれに気付くことは結局なかった。
ただ、上記の通り同性の友人に恵まれなかった留美もついいつもの癖で高圧的に接してしまったり、そもそも兄たち以外の人間と接する機会が少なかったネーナも留美の愛情に気付けなかったのも、無理もなかったのかもしれない。
偶然か必然か、すぐ近くにいながらも解り合えなかった留美とネーナは、違った道を行きながらも理解し合えた刹那とマリナと真逆となっている。
もしも共に過ごしている間に二人の間に確かな絆を築けていれば、もっと違った未来があったのかもしれない…。