タグ数ではガイオウが多く使われている。
CV・小山力也
概要
本作のラスボス。
正義も悪も無く、ただ戦いのみを欲する危険な男。
ガイオウという名はカルロス・アクシオン・Jrが命名。
登場当初は記憶を失っているらしく、何かの使命を持ってはいるがそれが何なのかを思い出せず、ただ体が覚えていた戦いを通してその記憶を取り戻そうとしており、またその戦い自体も使命の一部であったらしい。
陰月での最終決戦直前にその使命を思い出したらしいが、多くを語ることなく戦闘に突入し、戦闘終了後も今までのラスボスとは大きく異なり意外とすんなり、潔く死亡したため結局その使命が何なのかは殆ど明らかにされることなく終わった。
現段階で判明していることは、とにかく自身の力で強い機体とパイロットを次元獣化して己の配下とし、戦力を増強することだったらしいが、その先にまだ何か別の目的があったらしい。
戦闘力について
己の身一つでスーパーロボット軍団とガチンコでやりあえる程の戦闘力を持つ。
具体的に言うと生身の拳でマクロス・クォーターの装甲をブチ抜き、反撃としてプレイヤーの部隊の一斉射撃を受けても全くダメージを受けず、平然とした様子で自分の機体「ゲールティラン」に乗り込んだ。
(乗り込んでからゲールティランが一斉射撃に耐えたのではないため注意。)
共演はしていないが、どっかの師匠や衝撃の人とも普通に殴り合えるであろうデタラメぶりである。
しかしガイオウは生身で月面(当然真空状態)を歩いたり、そこからプレイヤー部隊全機の通信機能に無理矢理割り込ませられる声を出せたりするので、化け物ぶりはそれ以上かもしれない。
……と思いきや、お出かけついでにホットドッグをお土産に買って来てくれたりもする。
何やかやでお茶目で気さくなおっちゃん化したイラストが多い。
なお、戦闘中の台詞などのキャラクター造形から範馬勇次郎のオマージュではないかという説もある。
スパロボ的に言えば、修羅の面々にも似ているとも思われる。
補足
なお、愛機のゲールティランもカルロスが命名したらしい。
また、実際のゲールティランは彼の発言を聞く限りでは中央の白い巨人の男のような機体だけを指すらしく
その玉座にあたるような大型の次元獣・ヴィシュラカーラはその付属品(下僕?)のような物らしい。
実際、攻撃時にゲールティランに足で踏まれている。
ついでに言うと、ゲールディランとヴィシュラカーラは命を共有しているので、双方を一緒に倒さないと、片方を倒しても復活する。
(事実、トドメ演出の無い武器で倒すと、ゲールディランのみ脱出している)
ゲームでは
ゲーム中盤ごろに一度敵ユニットとして戦うことになるが、この段階では彼のレベルが自軍のはるか上を行っているうえ、ある程度ダメージを与えると撤退するため事実上撃破はほぼ不可能。(当てるのもかわすのも大変)
最終決戦ではさらに彼自身のエースボーナスによって、ガイオウの気力が130以上の状態でガイオウにターンを渡すと彼に必中がかかって、ひらめきを使わない限りどれだけ回避力が高かろうと否応無しに彼の化け物じみた攻撃をまともに喰らう羽目になる。
元々HPが低めのATやKMF、下手をすればそれより頑丈なMSやバルキリーまでもがガイオウの二回行動やとんでもなく範囲が広いMAP兵器の存在も相まってあっという間になぎ払われる危険性まである。
だが、防御面では次元獣がほぼ共通して持っているバリア「D・フォルト」を持っておらず、またHP回復能力もビショップ級バジュラなどそれ以前のボスと比較するとかなり大人しい。
脱力を多用してガイオウの気力が130以上になる前に全火力を集約すれば恐ろしい憂き目を見ないで勝つことも可能。
ただ、ガイオウは戦意高揚を持っているため毎ターン気力が自動で3ずつ上がっていくので意外と余裕は無い。
相手にターンを渡さずにわき目も振らずに1ターンで決着をつけたい。
そして…(再世篇ネタバレ注意)
破界事変から1年後…陰月での戦いで死んだと思われていたガイオウは生きていた。
スコート・ラボを去ったカルロスと再会した後は彼と共に世界を流離い
暗黒大陸に設置されたZONEを破壊し、そこでZEXISの前に再び姿を見せた。
その最中に記憶を取り戻したあしゅら男爵とも顔見知りであった事が明らかになるほか
困っていた人を助けたり、ホットドッグやハンバーガーを『平和の味』と賞する一面も見受けられた。
再登場した直後は戦う気を見せず、あちこちの戦場に現れては去っていった。
終盤のギアス原作ルートではインサラウムとの決着がついた直後に登場。
ギアスifルートではインサラウムの新たなる王・ガイオウ1世として登場する。
その正体は黒の英知に記された銀河を襲う根源的災厄に立ち向かった4人の次元将の1人で
次元獣はその災厄に対抗するための戦力であった。しかし、その力をもってしても
根源的災厄に打ち勝つ事が出来ず、傷つき仲間を失った彼はインサラウムに流れ着いた。
このことに関してZEXISの面々が「自分たちと戦う必要がない」といったことに関して、全てを捨ててまで挑んだ絶望的な永すぎる戦い、そしてその中で散っていった仲間たちの犠牲を美談で片付けられたのが相当癪に触ったらしく、ZEXISを本気にさせるためにワザと嘘と本当のことを入り混じらせた暴言を吐き、どちらが守護者に足りうるのかを決める決戦を始めさせた。
敗れたガイオウは、非人道的なシステムを行使し、何より戦いを楽しむようになってしまった自分は守護者にはなれないと述懐し、守護者としての資格と責任である「他人の想いを背負い、その痛みを分かってやる」こと、「悪を否定するなら、情けをかけることなく迷いを超えて己の正義を貫く」こと、「背負っているものがある者は、ただの一度の敗北も許されない」ことをZEXISの面々に説き、ひと雫の平和への未練を零しながら潔く散った。
天獄篇において(ネタバレ注意)
彼の次元将としての本当の名前は「次元将ヴァイシュラバ」であることが判明する。
ある条件を満たすと自軍がガイオウが来る直前のインサラウムに飛ばされるのだが、実はガイオウがインサラウムに流れ着いたのもある存在によって仕組まれたものだということが判明。
だが、自軍がその前にインサラウムにたどり着き、ガイオウを待ち構えていた敵を殲滅することでほんの少しだけ運命が動いた。
自軍の戦いぶりを見てそれに感銘を受けたヴァイシュラバは「次元獣に変えて強さを打ち止めにするよりも、無限に成長する戦士の軍団を作ったほうがいい」と考えを改める。
そして自軍を「共に根源的災厄と戦う同志」と認め、インサラウムに無窮の牙を剥くことなく強き戦士を求めて去っていった。
残念ながら自軍がこの時代に現れた時点で可能性の分岐が発生し、この出来事は本編とは違う平行世界の出来事となり、自分たちが知るインサラウムの崩壊は変わらなかった。
だが、この世界のインサラウムの人々、そしてなによりヴァイシュラバ自身は救われたことになる。
スパロボの世界は全て平行世界だという説もあり、もしかしたらヴァイシュラバと共に戦う日が来るかも知れない。それが公式によって生み出された世界でなのか、或いは二次創作によって生み出された世界でなのかは解らないが・・・。