曖昧さ回避
- アニメ『勇者特急マイトガイン』の登場人物。
- アメコミ作品「ザ・ボーイズ」およびそのドラマ版の同名の登場人物。→ブラック・ノワール(ザ・ボーイズ)
- 日本の元競走馬。ただし厳密には中黒がない「ブラックノワール」が正式名称。2024年に引退。
本稿では1.について解説する。
「ちょうどハッピーエンドも飽きてきたところだ。ヒーローが死ぬ悲劇のエンディングはどうだ!?」(最終話)
概要
旋風寺旭が今際の際に言い残した「世界を狙う巨大な悪」の正体。TR社の奥深くスクリーンに映し出された映像でエグゼブやパープルを配下にして指示を与えていた。操縦者ごとロボットを洗礼し、再生能力を付加させる「魔のオーラ」を放つ。簡単に言えば真っ二つにされても粉々に粉砕されても無限に再生する。どんな強いロボットでも魔のオーラを消せない限り勝ち目はない。
最終決戦にて自身の下に辿りついたマイトガインに、娯楽として二次元世界を支配する三次元人であることを明かし、舞人がヒーローという役割を持って創作された二次元世界の住人に過ぎないという事実を明かした。突風と衝撃波で追い詰めるが、強力な「イノセントウェーブ」を宿した吉永サリーの祈りで、怯んだところを、ダブル動輪剣を受けて敗れる。
そして自らを三次元人と名乗ってはいたが、死ぬ間際に自身自体も『巨悪』という名のゲームの駒、結局は「三次元人という設定を与えられていた二次元人」という被造物に過ぎなかったという事実を悟りながら消滅した。
余談
初期設定では「別次元から来た高次元人」の予定だったが、判り難くかった為、自称・三次元人に変更された。なお、スパロボではその初期設定が復活している。
最終的に舞人とサリーは結ばれ、ハネムーンに出かけるが、スタッフロールで衝撃的な一枚絵が写される。
それは一見するとテーブルの上にポツンと置かれた結婚式の写真に見えるが、よくよく見るとトレース台の上に置かれたアニメのセル画であることがわかる。これは結婚式のハッピーエンド自体がブラック・ノワールよりもさらに上にいる三次元人によって創作されたものということを暗喩している。
このエンディングに関して監督は、玩具のリリースはいつまでも終わりが見えず主人公はパワーアップを続ける一方で、さらに放映当時はライバル作品であるスーパー戦隊シリーズに何としてでも売上で勝てという周囲からのプレッシャーもあったため、タカラやサンライズに対する一種の当てつけのようなものだった(要約)らしいが、後にこの演出を「いくらなんでも悪趣味すぎた」と反省の弁を述べている。
マイトガインのスパロボ参戦に前後して悪い意味で話題になった作品が相次いだ事の影響か、自分の嫌いな監督や脚本家をブラックノワール呼ばわりするという一種のミームがスパロボユーザーを中心に一時流行した事があった。
そして言うまでもないが感想の域を出た過度な批判は誹謗中傷ととられかねないので、こういう事は望ましくないという事を忘れてはいけない。
マイトガインとの約束だ!
名前の由来は英語とフランス語で「黒」を意味するBlackとNoir。「黒の悪」と引っ掛けたダブルミーニングである。同時にアニメ制作者のメタファー的な要素もあり、最終局面でそれが如実に現れている。
外部出演
スーパーロボット大戦シリーズ
マイトガインが参戦しているシリーズのうち、コンシューマーハードゲーム機で発売されたV、X、Tでは「三次元人」設定そのままで出演させるのが難しかったのか、【地球外文明によって作られた自称高位次元人の社会管理システム】という設定で登場した。いずれにおいてもマイトガイン以外の参戦作品のシナリオにも「それも私だ」と言わんばかりに介入した黒幕として暗躍したが、スパロボというゲームのラスボスではない。
その影響か、上述の様に大暴れはしているものの、原作では自身の役割を悟った事で静かに散っていったのに対して、その事実を受け入れられずに見苦しい姿を見せるなど、大物感のほとんどが無くなってしまっており、文字通り「壊れた機械」として扱われている。
X-Ωでは原作設定を完全再現されたものの、非常に情けない最期を遂げる。
ちなみにこちらではシンカリオンシリーズの敵キャラであるキリンの支援を受けていたらしく、その事に言及する台詞がある(キリン本人は未登場)。
関連タグ
エリザベス(銀魂):監督繋がり
マイトガインラストショック:奴の行動に本放送当時は本当に衝撃的だった。
ウルトラマンオーブダークブラックノワールシュヴァルツ:名前被り。
勇者シリーズラスボスリンク
オーボス←ブラック・ノワール→エヴァ・フォルツォイク/ノイバー・フォルツォイク