概要
西暦末期に勃発した再構築戦争(第三次世界大戦)の結果誕生した、ロシアやEU諸国、西アジア、黒龍江省と北海道による連邦国家。首都はブリュッセル→モスクワ。
旧プラント理事国の一つ。軍事要塞アルテミスを所有していた。
領内にはMS開発メーカーのアクタイオン・インダストリー社や大型MA開発メーカーのアドゥカーフ・メカノインダストリー社と言った軍事企業が軒を連ねている。
連合軍内でのユーラシア連邦
将校クラスの制服の色はフロスティブルー。
アルテミスにおいて大西洋連邦の秘密兵器であったG兵器とアークエンジェルの捕縛・確保を試みた地球連合軍は此方であり、アークエンジェルを追ってきたクルーゼ隊との交戦でブリッツの侵入を許してしまい、堅牢と言われたアルテミスを失ってしまう。
更に、アラスカ基地での防衛戦に友軍として招集を受け、部隊を展開してザフトを迎撃するものの、サイクロプスによる自爆と言う「友軍からの騙し討ち」を受けて部隊は壊滅する。
ザフトに勝つ為に友軍さえも捨て駒にする作戦内容から不快感を示し、独自にMS「ハイペリオン」の開発を行う等の方法で大西洋連邦と大きな溝を作るが、大西洋連邦がNJCを得た事でこれを撤回、ハイペリオンの開発計画を凍結してダガーシリーズの供給を得る方向に舵を取る。
ブルーコスモスの影響が少ないとは言え、研究施設から預かったカナード・パルスを道具の様に扱っている等、コーディネイターへの風当たりは強い(尚、何気にキラ・ヤマトの出生の秘密を因縁のあるジェラード・ガルシアを含めた一部の人間達が把握している事が明らかと成っている)。
またユーラシア連邦からの国家独立を掲げる活動家による反政府活動が起きており、「一族」によって活動家にハイペリオンの試作3号機が横流しされている等、国内には火種が燻っている。
続編の「DESTINY」での出番も少ない。出ない訳ではないが。
強いて言えば、ダガー等GATシリーズを供給される等の大西洋連邦の対応で、地球連合内での発言力を失いつつある政府に国民が反発を示している上、ザフト軍が災害救助や人道支援を名目としてユーラシア連邦内に進駐しており、更に世論を誘導する形で独立運動を裏から支援して国内の独立の気運が高まっている為、その対応に頭を悩ませる事になる。
そして、対応に手をこまねいてる間にロゴスの私兵であるファントムペインが任務として武力を持って鎮圧し周るので、大西洋連邦の発言力が強くなり、連合内での影響力は低下をしていく一方と成った。
特に、進駐してきてザフト軍を一掃しつつ独立運動も沈静化させる為に、ファントムペインはユーラシア連邦管轄の西部地区に対してデストロイの初投入を決行する。
なお、このデストロイの製造元のアドゥカーフ・メカノインダストリー社はユーラシア連邦内の軍事企業であり、ロゴスによって秘密裏に製造されている。
ファントムペインによるデストロイ投入は、ユーラシア連邦の西部地区でおびただしい数の国民が死傷者を出し、都市も機能しなく成る等の壊滅的なダメージを受けており、結果的に国民からの反発を集める形で窮地に陥れられている。
アルテミスの件と言い、大西洋連邦の所業で毎度毎度と貧乏くじを引いてる気がしてならない……。
2024年公開の「FREEDOM」では首都をモスクワに移している。
ファウンデーション王国の独立を切っ掛けに各地で独立運動が活発化しており(ファウンデーション・ショック)、ブルーコスモスのテロ活動にも頭を悩ませている。
しかし大西洋連邦への不信から連邦が設立したコンパスを承認しておらず、ブルーコスモスの盟主ミケール大佐が自国の軍事緩衝地帯に潜んでいるにもかかわらず野放し状態にしていた。ミケールが国際指名手配された事で、ようやくコンパスとファウンデーション軍の軍事緩衝地帯への突入を許可した。
だがファウンデーションに操られたキラが国境を越えようとした為、これを迎撃。ファウンデーションの策謀に嵌まり、「ユーラシアが放った」という形で核ミサイルを打たされてしまった。
更にこれを「野蛮なナチュラルの愚行」と断じたファウンデーションからの報復として、モスクワをレクイエムによって焼き尽くされた。
つくづく貧乏くじばかり引かされている国である。
小説版ではユーラシア代表は生き延び…たのか繰り上がりで代表になったのかは不明だが、首脳会議で「ユーラシア代表」なる人物が「レクイエムが解体されていなかった事実」からプラントを非難している。
事件終結後もユーラシア連邦の国家体制は維持されているが、首都喪失により弱体化はさらに深刻化した模様であり、混乱が続いている模様。
主な組織・団体
ユーラシア連邦領内にある軍事企業の1つ。
ユーラシア連邦だけで無く、大西洋連邦ともザフトとも取引を行っている。
戦闘車両メーカーからMS部門に参入した経緯を持つ。
ユーラシア連邦領内にある軍事企業の1つ。地球連合軍との取引を行っている。
『SEED DESTINY』から登場したザムザザー、ゲルズゲー、ユークリッド、デストロイと言った大型MAの開発はこのメーカーが全て担っており、光波防御シールド「陽電子リフレクター」のテストもこのメーカーが主に行っている。
独立国家
ユーラシア連邦からの独立に成功した新興国家。